「ハリルホジッチの”遺産”で息を吹き返した西野ジャパン、ここから本田らの逆襲が始まる?」国際親善試合 日本-パラグアイ

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ぶっちゃけ、まさか西野監督もこんなサブばかりのメンバーで勝てるとは思ってなかったのではなかろうか。

しかし試合前にスタメンの名前を見た時、自分的にはこれは行けるんじゃないかと思っていた。なぜなら、DFラインのメンバーはさすがにアレだけど、中盤から前はクラブでポジショナルプレーを実践している選手が揃っていたからだ。

今回、日本のフォーメーションは4-2-3-1で、1トップが岡崎、2列目が乾、香川、武藤の3人、ダブルボランチが山口と柴崎、4バックが酒井高徳、昌子、植田、遠藤という面子。

スイス戦では2列目の本田、宇佐美が足元でボールを受けるだけで縦パスを呼び込む動きが無く、両SBがオーバーラップして初めて攻撃の幅が作られ、その代償として守備が手薄になって攻撃の選手がいちいち戻らざるを得ず、早々にガス欠となって追加点を与える展開になってしまたのだが、それとは全く異なる前半となった。

大迫と本田がそれぞれバラバラな動きで実効性の薄いプレスをかけていたスイス戦とは違い、岡崎と香川は中盤と連携を取りながらコンパクトな距離を保って3ラインを崩さず、無理にボールを取りに行くのではなく、パラグアイのビルドアップに対してコースを限定させる動きに専念していた。

そしてマイボールになると岡崎と武藤が素早くスペースへと動き出し、乾が左サイドのワイドなポジションで攻撃の幅を作り、香川がバイタルのスペースを目ざとく見つけて入り込み、そこに柴崎から的確なパスが入って攻撃のリズムを作り出す。CBからもミスを恐れる事無く積極的に縦パスが出ていた。

が、アタッキングサードに入ってからの精度やコンビネーションは相変わらず拙いまま。特に期待された乾は気負っているのか怪我の影響なのかクロス、シュートともに精度を欠いてせっかくのチャンスをシュートに繋げられない。

すると前半32分にスローインからクリアが小さくなり、ロメロへの詰めが甘くてボレーをゴール右に流し込まれて先制点を与えてしまう。そして日本が前半にあった唯一の見せ場は、39分に柴崎のFKがクロスバーにかすって上に外れた場面のみ。

前半の終わり頃からパラグアイも日本に対してアジャストし、前線の選手と柴崎に対してマークを強め、縦への攻撃をシャットした事でリズムが悪くなったが、サブメンバーのDF陣が上手く粘ってパラグアイに失点を許さない。

後半に入っても、期待の乾が怪我の影響なのか空回りなのかラストプレイでミスを連発、これで本番は大丈夫なのかと思いきや、後半5分に香川からの壁パスを受けた乾がゴラッソを叩き込むと、18分にも植田のパスカットから武藤、香川とつないで最後は乾がコースに流し込み日本が2点目。

ここで日本は原口を右SHに入れて4-4-2にするも、パラグアイにサイドで主導権を握られ難しい展開になるか思いきや、32分に日本は右サイドから柴崎のFKがオウンゴールとなって思わぬ形で3点目をゲット。

これでパラグアイの集中力が切れてしまい、その後は日本がカウンターから好きなようにスペースへと飛び出して決定機を作るが決められず。逆に後半44分にFKのこぼれ球をオルティスにミドルをねじ込まれ1点差。しかしロスタイムに柴崎のパスカットから最後は香川がダブルタッチからのシュートを決めて4点目、これで試合は決まってしまった。

ただ正直なところ、W杯には出場せずわざわざインスブルックまで来て試合をしたパラグアイにモチベーションは薄く、後半途中からいかにも気持ちが切れていたのでスイス戦と同じレベルで評価は出来ない。が、これまでの西野ジャパンには全く見えなかった、チームとしての方向性、一体感が出て来た事は評価したい。つーか、やってる事ってハリルホジッチが掲げた「縦に速いサッカー」だよね(苦笑)。

さてこの結果を受けて、西野監督はコロンビア戦のスタメンをどう選択するのか。本田は無論の事、長谷部も今の運動量であれば山口に取って代わられてもおかしくない。大迫や原口はここに入っても問題ないと思うが、ボランチから上はそっくりパラグアイ戦のメンバーになる事も十分あり得る。そして窮地に陥った本田や宇佐美の逆襲があるのかどうか。今まで全く興味が無かった西野ジャパンだけど、ちょっとだけ楽しみが見えてきたかもね。

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2018/06/13 | 日本代表

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