「森岡も好機を逸し、優勝まで手が届くところからCL圏も危うくなったアンデルレヒト」ベルギー・プロリーグ プレーオフ アンデルレヒト-スタンダール・リエージュ

昨晩はたまたまDAZNを開いたら、ちょうどアンデルレヒトの試合がLIVEでやり始めたタイミングだったので、珍しく平日に生観戦をした次第。

6位でプレーオフに入ったにも関わらず、5勝1分け1敗と絶好調で3位にまで浮上したスタンダール・リエージュをホームに迎えた試合。現在リーグ2位のアンデルレヒトは、この試合は4-2-3-1の形で森岡は2列目のトップ下に入り、スタンダール・リエージュは4-4-2のフォーメーション。

試合は審判がフィジカルコンタクトに甘い判定をするおかげで、序盤からガツガツと局面で激しくぶつかり合う展開。その中でもホームのアンデルレヒトがボール支配では優位に立つが、14分には高い位置でボールを奪ってPA内に入ったマルコビッチのシュートはバーの上に行くなど、詰めの精度を欠いて得点には至らない。

前半22分、右サイドでテオドルチクが右サイドで粘っての折り返しが森岡の前に来るが、このシュートもクロスバーの上に飛んでしまう。その2分後にも森岡のスルーパスからサエフのクロスもテオドルチクが上手くヒットせず。37分にはまたサエフのクロスを森岡が倒れ込みながらボレーも、シュートはGKの正面へ。

スタンダール・リエージュは前半をシュートわずか1本に抑えられていたが、後半3分にアンデルレヒトのセットプレイからナハルが対応をミス、そこから1本のパスで完全にジュニオールが抜け出し、GKとの1対1を制してゴールを決めると、6分には右からのクロスをエモンに押し込まれてあっという間にアンデルレヒトは2失点。

その後はスタンダール・リエージュが作った自陣の壁の前に攻めあぐねていたアンデルレヒトだったが、17分に左サイドで粘ったマルコビッチからクロス、そのこぼれ球を体ごと押し込んでようやく1点目。27分にも森岡が頭で流したボールをゲルケンスがフリーでシュートというチャンスはあったが、これを右に外してしまう。

すると後半34分に、またもアンデルレヒトのセットプレイからまたナハルが競り負け、そのまま持ち込まれてラストパスをジュニオールが決め、スタンダール・リエージュが3点目。ロスタイムにクロスから森岡がヘディングで飛び込む場面もあったが追加点を取れず、結局1-3で試合終了。

前半にアンデルレヒトが作った決定機を1つでも決めていれば、もっと楽な展開になった試合だと思うが、森岡も含めてチャンスに決められなかった事で自ら墓穴を掘り、それにまんまと嵌ってしまった格好になった。相手の強力なカウンターに対して、高さの無いナハルに対応させたのも戦術的なミスだった。

これでアンデルレヒトは前節にアウェイでクラブ・ブルージュに勝ったアドバンテージが帳消しになってしまい、残り2節で首位とは勝ち点5差の3位となって優勝は厳しくなり、チャンピオンズリーグプレーオフ圏からも脱落する非常に痛い敗戦。次節は首位のクラブ・ブルージュと2位のスタンダール・リエージュが直接対決なので、残り2試合を勝って漁夫の利を狙うしか無いところだ。