「3バックのCBというビックリ起用に応えた酒井、ハリルホジッチにとっても大きな発見になったか?」

SC

マルセイユは、GKのマンダンダ、レギュラーCBのラミとロランドの守備の要3人が揃って怪我したために、何とカマラ、ルイス・グスタヴォ、酒井の3バックに、ミトログルが1トップ、2列目がオカンポスとパイェという4-3-2-1、守備時は5-4-1という守備的スクランブル布陣で臨んで来た。

と思ったけど、試合の序盤は意外とマルセイユがペースを握り、アマヴィとサールのWBがライプツィヒの4-4-2フォーメーションの外で基点を作り、右からのクロスにミトログルがニアに合わせるシュートなど惜しい場面を作り出す。

ただ前半25分頃になると、攻撃時には2-4-2-2のような形になって、狭い幅の中でトライアングルを作ってパスを素早く繋ぐライプツィヒの攻撃が機能してマルセイユは防戦一方となるが、ラインが揃わなくて危なっかしいマルセイユの急造3バックも、ボランチと一緒に中央をしっかり固め、サイドを崩されても中央で何とか跳ね返す展開。

マルセイユもやられているだけではなく、後半41分にロングボールからサンソンが突破、クロスをミトログルが落としたボールをサールがシュートもクロスバー、44分には右サイドを抜け出したサールのシュート、GKが弾いたボールをオカンポスと、連続して決定機を作る。

が、そこから逆にライプツィヒのカウンターを浴びて、中央での酒井のタックルも間に合わず、最後はスルーパスを受けたヴェルナーが、カットインでカマラをあっさり交わし、GKプレの脇を抜くシュートを決め、ホームのライプツィヒが先制して前半を折り返す。

後半の序盤はマルセイユにミスが多くてライプツィヒに攻め込まれたものの、ライプツィヒのプレスも若干緩んでマルセイユが中盤でパスを繋げるようになり、GKからオカンポス、サイドからのパスを中央で合わせたパイェのシュートと絶好機を作り出すが得点ならず。

アウェイで1失点だとマルセイユもそこまで攻め上がる形にはならず、ライプツィヒも無理に2点目を取りに行くリスクは犯さないようで、その後は比較的落ち着いた展開に終始。後半ロスタイムには、マルセイユに右サイドのクロスから2人がゴール前に飛び込む惜しいチャンスがあったがタイミングが合わず、試合はそのまま1-0で終了。

マルセイユは敗れたとは言え、決定機の数で言えばライプツィヒとは互角だったし、この試合ではベストメンバーから4人がいなかった事を考えれば、第2戦でのホームで十分巻き返しは可能だろう。

酒井については不慣れなCBでのプレイだったが、PA内でも臆せずタックルに行ってシュートやクロスを防ぐなど、もしかすると調子が悪い時の吉田や槙野よりも良いんじゃないかと思うぐらいに落ち着いていた(笑)。まあCBだと基本的に上がれないので、この鬱憤を次に思いっきり晴らして欲しいね。