「ネイマール不在でもロシアを粉砕したブラジル、次はいよいよドイツとのリベンジマッチ」国際親善試合 ロシア-ブラジル
- 2018.03.25
- ワールドカップ
4年前の自国W杯では、ネイマールが怪我で居なくなったとたんに張子の虎のように弱くなり、準決勝でドイツに1-7という歴史的惨敗を喫してしまったブラジル。
しかしチッチ監督が率いる今のブラジルは、その時と全く違う姿を見せている。
ブラジルのフォーメーションは4-3-3で、3トップがドゥグラス・コスタ、ジェズス、ウィリアン、インサイドハーフがコウチーニョとパウリーニョ、アンカーがカゼミーロ、4バックがマルセロ、ミランダ、チアゴ・シウバ、ダニ・アウヴェス、GKがアリソンというメンバー。対するロシアは本田の同僚だったアキンフェエフがまだゴールマウスに立ち、5-3-1-1で守備を固める形で臨んだ。
前半は、ロシアがとにかく3バックのサイドはWBが深い位置を取ってスペースを埋め、中央は3バック+3人の中盤でコンパクトなゾーンを作り、何とか2トップに長いボールを入れてカウンターを狙い、ブラジル陣内までボールを運んだら思い切ってラインを上げ、高い位置でセカンドボールを拾う狙いが徹底され、前半31分にはカウンターからシュートまで持って行くなど健闘を見せる。
しかしブラジルは慌てず、長短のパスを正確に繋いでじっくりとロシアの選手を走らせると、後半早々にはロシアGKアキンフェエフのナイスセーブに防がれたが、ドゥグラス・コスタの突破からウィリアンが折返し、パウリーニョが合わせる決定機を作ると、8分にはセットプレイの流れからウィリアンがクロス、チアゴ・シウバが流したボールはアキンフェエフが何とか触ったものの、こぼれ球をミランダが押し込みとうとうブラジルが先制する。
ロシアもジャゴエフを投入し、サイドを上げて反撃に出るがブラジルの守備に抑えられると、後半17分にサイドのスペースを使ってマルセロがドリブル、コウチーニョから中へ切れ込んだマルセロへとパスが渡り、サイドはパウリーニョがPA内に突進、たまらずロシアの選手が後ろから引っ張ってしまいPK。これで気持ちが切れてしまったのか、4分後にはウィリアンがドリブルからクロスを上げると、完全にフリーで飛び込んだパウリーニョが難なくヘッドで押し込み3点目。
その後はコウチーニョとウィリアンを下げてフレッジとタイソンを入れる余裕の采配を見せるブラジルに対し、ロシアも最後の抵抗を試みるが大きな決定機は作れず、そのまま0-3で試合終了。明後日は因縁のドイツとの親善試合が待っているが、ネイマール不在でも十分リベンジが可能な強さを見せつける格好になった。
ブラジルの強さのポイントは、パウリーニョとコウチーニョのインサイドハーフ。マルセロとダニ・アウヴェスが絡んでサイドの高い位置で基点を作り、相手の守備をワイドに広げて最後は中でインサイドハーフコンビが飛び込んで決定的な仕事をする。この形は分かっていても簡単には止められない。ドイツはラームが引退してからはSBに少し弱みを抱えているため、サイドでの攻防が試合の行方を決める事になりそうだ。
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