「1G1Aの結果だけじゃない宇佐美の充実、復帰の原口もうかうかできず」ドイツ・ブンデスリーガ2部第25節 デュッセルドルフ-ザンクトパウリ

昨日はたまたまDAZNを開いた時に、ちょうどデュッセルドルフ対ザンクトパウリの試合が始まるところで、しかも脳震盪で欠場していた原口が復帰して宇佐美と並んで先発出場という事だったので、そのままLIVEで試合を見ることにした。

デュッセルドルフのフォーメーションは4-2-3-1で、1トップがヘニングス、2列目の左が原口、真ん中がフィンク、右が宇佐美という並びで、ザンクトパウリは4-4-1-1という形。

試合はいきなり前半8分に、宇佐美の右CKがスルリと抜けたところにフリーで飛び込んだホフマンが足で合わせてデュッセルドルフが先制したものの、その後はザンクトパウリの素早いプレスの前にデュッセルドルフはボールの出しどころが無く、ボランチのノイハウスがボールを持ち過ぎてミスを連発、全体的に前がかりになったところで逆襲を食らうという危なっかしい展開。

前半34分には、相手のミスキックに助けられたが左サイドからのクロスにブハドゥズがドフリーになった場面を作ったし、前半のロスタイムにはバックパスをダイレクトで蹴ったデュッセルドルフGKヴォルフのキックが相手に当たり、ボールがゴールポストに当たって跳ね返り、ヴォルフ自身がそれを何とか抱え込むという大ピンチを作ってしまう。

原口もいつも通り運動量豊富で攻守において献身的な動きを見せるのだが、やはり復帰初戦とあってか判断が悪く、42分にはカットインからシュートへ持って行くところでカットされ、後半3分にはカウンターからドリブルで中央を突進するも、出しどころに迷ってボールを奪われ、5分にはラストパスをフリーで受けてシュートするもヒットせず枠外と、勝負どころでのミスが目立っていた。そして後半15分にラマンと交代。

しかしそんなチームの悪いムードを吹き飛ばしたのが宇佐美だった。後半13分に放った強烈なミドルシュートはザンクトパウリGKヒンメルマンのスーパーセーブで防がれたが、28分には後ろからのパスをワントラップで体勢を作ると、左足でグラウンダーのシュートをコースに決めて3試合連続となるゴールを決める。

これまでだとリードを作って試合のペースを緩めてしまうと、あっという間に点を奪われてしまう事が多かったデュッセルドルフだが、ロスタイムにはやっぱりザンクトパウリに1点は決められてしまったものの、何とか最後まで粘って2-1で逃げ切り。今節は首位のニュルンベルクがグロイター・フュルトにホームで敗れてしまったため、デュッセルドルフはこれで第13節以来の首位に立つ事となった。

1G1Aで全得点に絡んでチームの勝利を決める大きな働きをした宇佐美だが、この試合は今までのように足を止めず良く走ってパスコースを作り続け、後半40分頃になるとさすがにガス欠状態になっていたものの、これまでとは違う集中力、献身性が見られて間違いなく戦う選手としてチームに貢献出来ていた。この調子が維持できればロシアW杯のメンバー入りも視野に入ってくるのではないか。そう期待を持たせる試合だった。逆に原口は反省点の多い試合。とにかく今はコンディションを整える事が先決だね。