「大迫が活きて活かされる、頼もしい相棒が帰って来たケルン」ドイツ・ブンデスリーガ第24節 ライプツィヒ-ケルン

2018年は新加入のテロッデの活躍もあって連勝スタートを切ったものの、肺炎から復帰した大迫の調子が上がらないのもあって、ここ4試合は2分2敗とまた最下位に沈んでいるケルンだったが、何と今節はチャンピオンズリーグ争いをしている上位のライプツィヒにアウェイで勝利という大金星。大迫もしっかり存在感を出したという事らしいので、まずはその試合を見てみた。

ライプツィヒのフォーメーションは4-3-3で、ケルンはテロッデ1トップに大迫とヘクターが2列目に並んだ3-4-2-1だが、大迫はウイングではなくシャドー的な位置取りで、前線の3人がワイドじゃなく中央に固まった布陣になっている。

試合開始5分にいきなりスコアが動く。ライプツィヒの右サイドからのクロスにルックマンが合わせ、シュートはゴールポストに当たって跳ね返ったが、オーギュスタンがそれを押し込みホームのライプツィヒが幸先よく先制点をゲットする。ケルンも9分に大迫のクロスからテロッデがヘディングを放つもライプツィヒGKグラーチがファインセーブ。

その後はライプツィヒがボールを支配してケルンが粘り強く守るという時間帯が続くが、前半の終わりごろになってようやく大迫に縦パスが入るようになり、ポストプレイからの展開でケルンが盛り返し始めると、44分にはCKをニアで飛んだ大迫がヘッドで流し、中にいたメレが押し込んだがオフサイドの判定、ライプツィヒが1点をリードして前半を折り返す。

後半になると逆にケルンがボールを保持するようになり、大迫も確実なポストプレイでリズムを作るのだが、サイドチェンジのキックが弱くて2度ほど相手にパスカットされるなど完全な本調子では無い様子。しかし後半16分、大怪我から復帰したビッテンコートが左WBに投入されると、早速ドリブルでライプツィヒの守備を引き付け、それで出来た右サイドのスペースを使ってリッセがオーバーラップと、ケルンの攻撃が一気にスピードアップする。

まず後半22分には大迫がパスを繋いでからのクロスにビッテンコートがシュート、そのボールはファーに流れてしまったが、後半24分には大迫のポストからヘクターが右へ展開、リッセのクロスからカンプルがクリアしたボールを拾ったコジエロが、見事なミドルシュートを決めてケルンが同点に追いつく。

これで勢いに乗ったケルンはさらに後半31分、右サイドでの大迫の飛び出しからレッセがサイドを突破、クロスの折り返しをビッテンコート合わせてケルンがとうとう逆転に成功する。しかしその直後の34分、大迫が抜け出したところで相手にタックルを食らい、おそらくモモカンになったのだと思うが交代してしまう。

その後は当然ながらライプツィヒが攻める展開になるのだが、決定的になりそうなところでミスになったりでゴールを決めきれず、結局試合は1-2のままケルンが逃げ切りで勝利。ライプツィヒは今季初の連敗、ケルンはまだ最下位ながら勝ち点でハンブルガーSVと並ぶ17まで盛り返した。

とは言え、プレーオフ圏のマインツとはまだ勝ち点で7の差があり、大迫も酒井高徳も2部落ちになる可能性は高いままである。ライプツィヒの撃破とビッテンコートの復帰、大迫の復調という好材料でこれからどれだけ快進撃を決められるか。まだまだ目が離せない。