「話題では森岡の陰に隠れ(?)、試合でも影が薄かった久保」ベルギー・ジュピラー・プロリーグ 第24節 クラブ・ブルージュ-ヘント
- 2018.02.01
- ベルギー・ジュピラー・プロリーグ
昨日、ワースラント・ベヴェレンの森岡が現在ベルギーリーグ3位のアンデルレヒトに移籍したのと対照的に、ちょっと最近は話題が少なくなっている久保。しかし今節、現在リーグで圧倒的な首位に立っているクラブ・ブルージュを、アウェイのヘントが2-0で破ったというニュースが飛び込んで来たので、久々に試合を見ることに。
フォーメーションはホームのブルージュが3-4-1-2で、ヘントが4-2-3-1。この形だとブルージュが4トップのようになってヘントを攻め立てるのかと思いきや、意外にもそういう時間帯は序盤だけで、ヘントはトップ下に入った久保が、1トップのシラが左右に流れて出来たスペースに飛び出すセカンドトップのような役割でボールを引き出し、途中からは比較的ヘントが試合をコントロールする流れになる。
しかしブルージュのほうもすぐさま久保に対してボランチのクラーシがマンマークで張り付くようになり、ヘントはサイドの高い位置で起点は作るのだが、ブルージュの3バックは中央が固くてマークを受けた久保もゴール前でボールを受けられず、チャンスらしいチャンスは前半35分に久保がスルーパスからDFラインを抜け出した場面ぐらいで、それもブルージュDFヴァンレルベルゲが必死に戻ってシュートは打てず。
後半になるとブルージュがボールを支配するようになるのだが、ヘントは固くコンパクトなゾーンを作って容易にはブルージュの攻撃を許さない。そんな中で久保は攻守で活発な動きを見せ、何度もDFラインの裏への動き出しを見せるのだが、味方からは相変わらずパスが出て来ず試合はすっかり膠着状態。
そしてようやく後半20分に試合は動き、カルーのCKからアンドリヤシェビッチがヘディングを放つと、ボールはDFとポストに当たってゴールイン、アウェイのヘントが大きな先制点をゲット。さらに久保が退いた直後の後半32分、ミドルシュートのこぼれ球を拾ったヤレムチュクが右サイドから切れ込もうとしたところでDFに倒されPK。サミュエル・ジゴのキックはブルージュGKガブロフに阻まれたが、走り込んだカルーが無事押し込んで2点目。
ブルージュも後半34分にFKからビッグチャンスを作るが、最初に至近距離からディアビに打たれたシュートはGKカリニッチが体に当て、こぼれ球のシュートもジゴが足でギリギリ防いで失点を許さない。その後はブルージュに大きなチャンスはなく、ロスタイム3分を消費して2-0で試合終了、ヘントがプレーオフ1進出に向けてアウェイで大きな金星を挙げた。
久保は途中からマンマークを張り付けられ、オフ・ザ・ボールの動きも積極的だったけど、イエローを1枚もらっただけで個人的にはあまり報われず。この試合に関しては、チームが快勝したのでひとまず良しとしないとね。次は結果を残せるように頑張れ。
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