「またも岡崎は60分で交代する労働者として先発定着?」イングランド・プレミアリーグ第24節 レスター・シティ-ワトフォード

ピュエル監督に交代してしばらくは、4-3-3フォーメーションでグレイが先発起用されてベンチスタートになっていた岡崎。ここのところはまた4-4-1-1に戻って先発に復帰したは良いものの、また守備に回る比重が高くなって点が取れなくなり、60分過ぎに交代というパターンに戻ってしまうのだから、世の中は本当にままならないものである(笑)。

この試合も、現在リーグ10位と好調なワトフォードは、アウェイながらも序盤から積極的にプレスを仕掛け、いきなりCKを連発でゲットする激しいスタート。レスターも6分にカウンターから岡崎のパスに抜け出したヴァーディがシュート、ワトフォードGKカルネジスが弾いたボールを岡崎が頭で触るがゴールマウスに行かず、7分にもFKからのこぼれ球をエンディディが押し込めず、レスターもチャンスをモノにできない。

前半28分に相手陣内で岡崎がボールをカット、バーディーにクロスを出すが精度を欠くなど、その後はどちらも単発のチャンスはあったが試合は膠着状態。すると前半36分、マフレズからの縦パスをヴァーディが落としたボールに岡崎が反応するも届かず、しかし後ろで拾ったジェームスからバーディーにパスが通り、GKを交わして抜け出そうとしたところを倒されPK、レスターが1点をリードして前半を折り返す。

後半に入っても試合のペースはレスターで、5分には左サイドを抜けたヴァーディから岡崎にマイナスの折り返しが送られ、これをダイレクトでシュートするもコースが甘くゴールキーパーにセーブされ、19分には岡崎が左サイドを抜け出したがDFに阻まれシュートに持ち込めず、その直後に岡崎はグレイと交代。ワトフォードも時折ゴールまで迫り、22分にはグレー別人の至近距離からのシュートなどはあったが得点をあげることができない。

30分を過ぎると、岡崎が抜けたのもあってレスターの中盤にスペースが生まれだし、ゴール前での場面が増えるもののラストワンプレイの精度が無くて決定機まで至らない。さらにワトフォードはパワープレイを仕掛けるもレスターDFがしっかり守り、このまま試合が終わるかと思われたロスタイムに、カウンターから左サイドでパスを受けたマフレズがドリブルを仕掛け、PA内のフェイントでマークを置き去りにすると角度のないところからシュートを流し込んでダメ押し、試合は2-0でレスターが勝利した。

岡崎はポストプレイの確実性は非常に良く、攻守ともにチームの要として機能していたのだが、いかんせんシュートやクロスに正確性が無かったのは、FWとしてちと厳しい。点を取っていた時よりもポジションの重心が低いので仕方ない面もあるのだが、何とももどかしいところだねえ。