「あのクリロナがゴール前でまさかの空振り、お疲れレアル完敗の巻」スペイン・リーガエスパニョーラ第17節 レアル・マドリー-バルセロナ

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昨日は連続でスペインリーグになってしまったけど、ご存知のようにホームのレアルが0-3という屈辱の大敗を喫してしまったエル・クラシコを観戦。

その点差だけを事前に知っていて、どれだけレアルが酷い試合をしたのかと思って試合を見始めたのだが、少なくとも前半に関してはバルサのほうが酷い状態だったので驚いてしまった。

レアルのフォーメーションは、アンカーがカゼミーロでトップ下がコバチッチ、2トップにクリスティアーノ・ロナウドとベンゼマを並べた4-1-3-2の形だったのだが、実はコバチッチはメッシに対するマンマーク役であって、彼が守備に下がって出来た左サイドのスペースを、クリロナやクロース、マルセロがどんどん飛び出して来る攻撃に、バルサの左SBであったセルジ・ロベルトが全く対処できず、序盤から数多くの決定機をレアルに作られてしまっていた。

全体的な守備でも、前半のバルサはリトリート主体の守備で中盤はある程度マンマークで対応しようとするのだが、上記のように激しくポジションを変えてプレッシャーをかけて来るレアルの攻撃に対応が後手に回り、コバチッチのマンマークを受けたメッシがボールに触れず中盤まで下がって来るのでスアレスが完全に孤立、当然SBも低い位置に押し込められてビルドアップもままならない悪循環に陥っていた。

この時間帯で先制点をレアルが決めていれば試合の展開、結果は大きく変わったはずなのだが、この日は前線が大ブレーキ。前半10分にクロースが左サイドを抜け出しての折り返しを、名手クリロナがまさかの空振りをやらかしたのを始めとして、ベンゼマは好機に絡むもラストプレイの精度が悪くてレアルは得点を挙げる事ができない。

バルサは、前半の30分にメッシの浮き球パスから前線へ飛び出したパウリーニョが合わせたのがこの試合初シュートという有様。その後もパウリーニョにシュートはあったものの、レアルは31分にクリロナが久里サイドを抜け出してまたぎフェイントからシュートも、バルサGKテア・シュテーゲンが足に当ててゴールを逸れ、40分にもカウンターからベンゼマが中でヘディングを合わせるも枠外と、レアルペースは変わらず前半を折り返す。

ところが後半になると突然戦況が一変する。バルサのDFラインが高くなると同時に、前半に見せていたようなレアルのプレスががくんと落ちてしまい、相変わらずコバチッチはメッシをマークしているので、レアルが5バックのような状態になってバルサがボールを支配する流れになってしまう。そして前半は猛威を奮ったレアルの左サイドも、パウリーニョがしっかりカバーしてスペースを消して来た。

そしていきなり後半7分に、イニエスタの絶妙なスルーパスからスアレスがシュート、これはレアルGKナバスがファインセーブで防いだが、その直後にブスケツが自陣でクロースのマークを交わして縦パス、これを受けたラキティッチが中央をドリブル、右サイドに流したパスをセルジ・ロベルトがダイレクトで折り返すと、フリーで待っていたスアレスがナバスの脇を抜くシュートを決めてバルサがとうとう先制する。

さらに後半18分、バルサはカウンターからメッシのスルーパスを皮切りにレアルゴール前で波状攻撃を仕掛けると、最後はパウリーニョのヘッドをたまらずカルバハルが手を出して一発退場&PK、これをメッシが冷静に沈めてバルサが2点目。これで試合はほぼ決まってしまったかに見えた。

しかしレアルも最後の意地を見せ、マルセロがトップ下のようにガンガンとゴール前に飛び出し、レアルの中では唯一安定していたモドリッチがドリブルで切り裂き、後半33分には途中出場のベイルが右サイドからの折り返しをフリーで放ったシュート、37分にはゴール左の至近距離からセルヒオ・ラモスが押し込む決定機を作り出すが、どちらもテア・シュテーゲンが体で止めてゴールならず。

逆に後半ロスタイム、ブスケツから右サイドのメッシにバスが通り、一人交わしてからのアウトサイドパスをアレイシュ・ビダルが合わせ、シュートはナバスに当たったがボールはそのままゴールへ転がり、バルサがダメ押しの3点目を決めて試合終了。

これでレアルは首位のバルサから勝ち点14差の4位とさらに大きく離され、事実上リーグ戦の優勝はほぼ無くなり、あとはチャンピオンズリーグ圏内争いという寂しい状況になってしまった。ここぞという時のベスメンが揃った強さは凄まじいが、クリロナとベンゼマには調子の波があり過ぎ、サブメンバーをジダン監督があまり信頼しておらず、疲労が蓄積すると手抜きの試合が増えてしまうのがこの結果になっているのだろう。

バルサは新加入のパウリーニョが大当たり、豊富な運動量とフィジカルを活かした高いキープ力で、試合から消えがちなメッシの代わりに攻撃の基点として大活躍、完全にバルサにとって不可欠な選手になった。しかしこれだけの選手が、ちょっと前まで中国の広州恒大にいて”ほぼ終わった選手”扱いになっていたのが信じられないよね(笑)。つくづく、選手と監督、チームとの相性は大事なのだなと痛感する試合だった。

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