「もう長谷部が全力プレイをする事は難しいのかも・・・」ドイツ・ブンデスリーガ第14節 ヘルタ・ベルリン-フランクフルト

最近は引き分けが多いながらも、何とか順位を上半分に保って粘っているフランクフルト。第14節はアウェイでヘルタ・ベルリンと対戦。長谷部はボランチでスタメン、原口と蒲田はベンチ外でのスタートとなった。

フランクフルトのフォーメーションは、表記上では3-4-2-1だが、攻撃時は長谷部がアンカーになってハラーとレビッチが前線に並ぶ3-1-4-2のようになる形。対するヘルタはオーソドックスな4-4-2。

試合の序盤は、ホームのヘルタがプレッシャーをかけてボールを奪い、フランクフルトの3バック横に出来るスペースを使い、サイドで数的優位を作ってキープする展開で始まり、前半15分に高い位置でセカンドボールを拾ったヘルタが、レッキーの浮き球パスに反応して飛び出したゼルケがきっちり流し込んで先制点をゲットする。

が、ヘルタはそこから一気にラインが下がってしまい、逆にフランクフルトのWBが高い位置を取って4バックの外側から攻める状況になってあっさり形勢逆転、前半25分にはレビッチのシュートからCKを獲得すると、フランクフルトはサインプレイと思われるグラウンダーのキックに、中へ走り込んだヴォルフがダイレクトで蹴り込み同点に追いつく。

前半はその後一進一退の状況が続き、互いになかなかシュートまで持ち込めない展開が続いて折り返した後半。やはり序盤はヘルタが積極性を見せて前に出るのだが、それも長くは続かず徐々にフランクフルトがペースを握り始める。

後半11分にはフランクフルトが右サイドのヴォルフの抜け出しからシュート、33分にはヘルタ、ラザロの突破をフランクフルトDFアブラアムが倒してしまってあわやPKという場面はあったが、それ以外に決定的なシュート場面はどちらにも無くスコアは動かない。

このままドローが視界に入り始めた後半35分、右サイドでヴォルフがタックルを受けてセットプレイかと思ったところを流され、それを拾って上げたクロスにゴール前でハラーが競り、落ちたボールをボアテングが強烈なボレーを叩き込んでフランクフルトが逆転に成功する。

ヘルタは後半42分に、ルステンベルガーのミドルシュートがクロスバーに当たるチャンスはあったが決めきれず、結局試合はそのまま1-2で終了。これでフランクフルトは順位こそ8位だが、6位のドルトムントと同じ勝ち点に並ぶ位置まで浮上、つーかドルトムントが落ちたと言うべきか(笑)。

長谷部については、アンカーの位置でしっかりDFをカバー、攻撃では落ち着いたボール散らしで勝利に貢献・・・と書けば見栄えはいいが、どうもプレイを見ているとあまり全速力で走れない様子で、まだ怪我をだましだましプレイしているような痛々しさを感じてしまった。もう少し我慢すればウインターブレイクがやって来るので、そこできちんと回復出来ればいいのだが。