「A組の結果は、オイルマネー同士のディールによるもの?」ロシアW杯組み合わせ抽選会・各グループの結果

昨晩は速報で日本のグループについてのみコメントしましたが、他グループの結果についてもちょっと書いてみます。

 

グループA

ロシア、サウジアラビア、エジプト、ウルグアイ

いや、このグループだけFIFAランクで20位以内の国がおらず、全出場国中で最もランクが低いサウジアラビアがポット4から入るなど、間違いなく今大会で一番レベルが低いグループ、すなわち開催国のロシアにとっては勝ち抜けやすいグループになりました。

現在プレミアで大ブレイク中のサラーがいるエジプト、カバーニ要する古豪ウルグアイも強いですが、サウジにとってはワンチャンスがある国なので、オイルマネー同士の取引があったんじゃないかと邪推してしまいますが・・・誰か抽選の映像をサーモグラフィーで撮影してないですかね(笑)。

 

グループB

ポルトガル、スペイン、モロッコ、イラン

ポット2からスペインが入った時点で死のグループが早くも確定したグループB。気の毒な事にせっかくアジアから唯一ポット3に入ったイランがこのグループを引当て、モロッコは何とかなるにしても非常に勝ち抜けが厳しい結果になってしまいました。

大会の開幕戦が、ロシア対サウジという当該国民以外は興味無さそうな対戦なので、実質グループBのポルトガル対スペインが開幕戦になった感じですな(笑)。

 

グループC

フランス、オーストラリア、ペルー、デンマーク

まずフランスの勝ち抜けは保証されたグループ。南米からはプレーオフでニュージーランドに辛勝したペルーという事で、オーストラリアにとっては可能性があるグループに入ったと言えるでしょう。つーか、日本がここに入って欲しかった(笑)。デンマークはエースのエリクセン次第のチームなので、彼をどうやって抑えることが出来るかがポイントになりそうです。

 

グループD

アルゼンチン、アイスランド、クロアチア、ナイジェリア

アルゼンチンは言うに及ばず、イングランドを破ってユーロベスト8入りを果たし、クロアチアが同組になった欧州予選でもグループを1位で突破したアイスランド、なぜポット3なのか分からないクロアチア、アフリカで最強クラスと目されるナイジェリアと、実力では間違いなく死のグループになった組み合わせ。

どこが勝ち抜けてもおかしくないぐらいに実力が伯仲しているグループなので、ポット1のアルゼンチンが敗退する可能性は十分ありそうです。まずはグループ開幕戦のアルゼンチン対アイスランドに注目ですな。

 

グループE

ブラジル、スイス、コスタリカ、セルビア

ナイジェリアと並んでポット4最強クラスのセルビアは入りましたが、ポット3では北中米カリブ海のコスタリカが来たので、ブラジルにとっては比較的楽な組み合わせになったと言えるでしょう。逆にグループ2位争いは激戦になりそうです。

 

グループF

ドイツ、メキシコ、スウェーデン、韓国

いや~、韓国は厳しい。最終戦が、おそらく既に勝ち抜けを決めているはずのドイツ戦なので、普通なら何とかチャンスがあるような試合なのですが、サブ組で構成したコンフェデでも他国を圧倒していましたからねえ・・・手抜きという言葉を知らないドイツには通用しそうにないのが辛いです。

2位争いは実質メキシコとスウェーデンになりそうですが、スウェーデンはイタリアのようなカウンターだけのチームならともかく、パスを繋いで狡猾に攻めるメキシコ相手ではどうでしょう。

 

グループG

ベルギー、パナマ、チュニジア、イングランド

グループの勝ち抜けという面では、最も予想が楽なグループになりましたね。ベルギーとイングランドの関係者は今頃大喜びをしている事でしょう(笑)。チュニジアはアフリカの中でもFIFAランクが高いほうですが、予選の相手がギニア、コンゴ、リビアですからね・・・イングランドがお家芸の自滅さえしなければ大丈夫ですな。

 

グループH

ポーランド、セネガル、コロンビア、日本

コメントは昨日書いたとおり。移動距離や日程等を考えると、相手以上にコンディション面でかなりハードな戦いになりそうですが、その辺の考察については後日。

でもまあ客観的に見れば、ポーランドとコロンビアの勝ち抜けと予想するのが普通ではありますよね・・・「H組はハリルホジッチのHだ」なんて余裕ぶっこいている場合じゃないですよ(笑)。