「ACLバージョンの”耐える浦和”は、またもホームで凱歌を揚げられるのか」アジア・チャンピオンズリーグ決勝 第1レグ アル・ヒラル-浦和レッズ

昨日は丸一日を費やしたイベントの後でフラフラだったけど、何とか帰宅後にACL決勝の試合を観戦。

事前に、浦和がひたすら防戦一方だったという噂は聞いていたし、スタッツもシュート本数が20対6、ポゼッションが68対32と確かにアル・ヒラルに圧倒されてはいたが、6万人のサポーターによる唸り声が渦巻くキング・ファハドスタジアムという超アウェイながらも、浦和の選手は比較的落ち着いて試合をコントロール出来ていたように思う。

ただ前半は相手の戦術的な狙いにハマって危なかったのは事実。浦和は前半の7分に、左サイドを駆け上がったラファエル・シルバが長澤からのスルーパスを受け、ドリブル突破からのクロスをアル・ヒラルのGKが弾いたところをシルバ自身が決めた先制点を奪ったのはいいが、そこから完全にアップアップ状態。

アル・ヒラルは浦和の4バックのさらに外側に選手を走らせ、そこに速いサイドチェンジを合わせる攻撃に対し、宇賀神と遠藤の両SBが裏を取られる場面が多く、危険なクロスを何本も浴びてしまった。GK西川の好セーブで何とか凌いではいたものの、前半32分にシリア代表のエース、ハルビンに阿部がゴール前で入れ替わられ、同点ゴールを決められてしまった。ハルビンはこのシーン以外にも何度か決定機を作られており、第2戦でも要注意だろう。

後半になって、浦和は4-1-4-1から4-4-2に変更した事で前半ほどサイドをえぐられなくなり、それでもやはり何度か決定機は作られたものの、柏木と長澤のダブルボランチが守備に奮闘、西川や槙野らDF陣も落ち着いて対応しており、後半43分にはわずかにゴールを外れたが梅崎の決定的なシュートもあって、次に向けてまずまずのムードで試合を終えられたように思う。

負傷で退場したラファエル・シルバの怪我が心配だが、マウリシオが出場停止から復帰するのは浦和にとって好材料。アウェイゴールを取っての1-1で折り返した事で、相手も前に出て来るだろうから、ACLでは浦和の得意パターンになってしまったカウンター攻撃で一気に突き放したいところだ。