「セレッソを救った男は、代表の右サイド問題も解決するのか?」J1第32節 横浜Fマリノス-セレッソ大阪

今日は終日イベントへ出かける用事があるので簡単に。

勝ち点2差で、ACL出場枠を激しく争っている横浜Fマリノスとセレッソ大阪の直接対決は、前半13分に左サイドからバブンスキーが狙いすましたシュートを決めて横浜が先制したものの、後半にセレッソが怒涛の4ゴールを決めて逆転という意外な結果になってしまった。

ただ、それは横浜Fマリノスが自滅した感が強い。昨日見たアイルランド対デンマークがまさにそうだったのだが、あまりにも早く先制点を獲得してしまったために、守りを意識してDFラインが後ろに下がってしまい、そこまでサイドで見せ場を作っていたバブンスキーと遠藤が消え、1トップに伊藤翔が孤立してしまった。

そして中盤が間延びした事で、セレッソが誇る攻撃陣が一気にタレントを見せつけた。山口は代表戦から中2日&時差にも関わらず両チームトップの走行距離を見せて中盤をしっかり支え、横浜の選手がプレスをかけてもワントラップでいなす貫禄のプレイ。でもJリーグでも何故かベルギー相手と同じミスをするのだから不思議な選手だ(笑)。

杉本も、相変わらず代表の1トップを担うには組み立て能力や確実性は足りないように見えるが、それでも後半25分にコーナーキックからヘディングでゴールを決め、42分にもヨニッチのゴールに繋がったヘディングのように、日本人としては随一の高さ、スピード、決定力は魅力。セレッソファンには悪いが、冬に海外移籍してW杯に間に合って欲しいところ。

そして何と言っても清武の復活。前半もソウザに正確なアシスト性のパスを通したし、後半19分に松田からのパスを受けてニアゾーンへ走り込んでの左足ミドルもゴラッソだったが、2点目の柿谷からの浮き球パスをヒールで流し、水沼が決めたアシストが何と言っても素晴らしかった。ここに来てようやくリーガの清武が戻って来た感がある。

代表の欧州遠征を見ても分かる通り、今は右サイドにこれと言った選手がいないので、調子が戻ったならば清武が入り込むチャンスは大いにあると思う。同じポジションには本田や岡崎も候補に入るので厳しい争いになると思うが、この試合のプレイを継続できるなら相当期待出来るのではないだろうか。