「出場32カ国中の23カ国が決定する中、オランダ、アメリカの常連国が敗退」ロシアW杯 各大陸予選の状況

10月の各大陸予選が終わり、ロシアW杯に出場する32カ国のうち、23カ国が決定しました。

南米予選

最も激烈な最終節になった南米予選。崖っぷちのアルゼンチンはエクアドルに先制を許す絶体絶命のピンチ、しかしここで絶対神メッシがようやく降臨、怒涛のハットトリックでアルゼンチンが逆転勝ち、3位で予選通過が決定。ウルグアイもボリビアにきっちり勝って2位を確保。3位のチリがブラジルに負けたため、4位のコロンビアと5位のペルーは引き分けでプレーオフ以上進出になり、おそらく試合中に談合が行われてドローで終了。これでペルーがニュージーランドに負けると笑うけど、まあ無いだろうね。

  • 出場決定:ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチン、コロンビア
  • プレーオフ:ペルー

北中米カリブ海予選

3位で余裕があるはずだったアメリカが、何と最下位のトリニダード・トバゴにまさかの敗退、4位のパナマと5位のホンジュラスがいずれも上位チームに勝利したため、アメリカが落ちるには3チームでこの勝敗しか無いという、まさにその結果になって8大会ぶりに不出場が決定。そしてオーストラリアがプレーオフで対戦する相手はホンジュラスに決定。反トランプでメキシコとコスタリカが協力したか(笑)。さぞかしFIFAの営業担当部門が真っ青になってるでしょうなあ。

  • 出場決定:メキシコ、コスタリカ、パナマ
  • プレーオフ:ホンジュラス

欧州予選

グループAは、フランスはベラルーシに2-1と辛勝だったが首位確定。7点差以上の勝利が必要だったオランダとスウェーデンの試合は結局2-0に終わり、スウェーデンがプレーオフへ。直後にロッベンのオランダ代表引退が発表され、オランダの一時代が終了しました。

Bのポルトガルとスイスの直接対決は、ホームのポルトガルが2-0と歓喜の勝利で出場決定。スイスは10試合で9勝を挙げながらもポルトガルと得失点差でプレーオフ行きという悲惨な結果に。

Cは既に決まっていてスルー、Dはこれもセルビアがジョージアに辛勝で1位獲得。プレーオフ争いの直接対決だったウェールズとアイルランドは、ウェールズがまさかのホームで0-1敗戦、アイルランドが逆転で滑り込み、ウェールズは60年ぶりの悲願を逃す結果になってしまいました。

Eは首位のポーランドがモンテネグロに終盤で追いつかれる苦しい試合になったものの、エースのレヴァンドフスキが決勝点を決めて突破を決定。2位のデンマークは負けてもOKだけどルーマニアに引き分けプレーオフ出場。

イングランドが出場決定済みで2位争いのグループFは、2位のスコットランドがスロベニアに痛恨のドロー、3位のスロバキアがマルタに勝利したため、得失点差でスロバキアが上回って2位になったのだが・・・結局総勝ち点は12に留まり、各グループ2位チームで最も低い勝ち点になったためプレーオフの8枠から漏れて敗退という悪夢。

既に2枠が確定のGを飛ばしてHのほうは、3位ボスニア・ヘルツェゴビナがアウェイでエストニアに勝利したものの、2位のギリシャはジブラルタルにきっちり勝利してプレーオフ行きをきっちり確定、ボスニアの奇跡はならず、オシムさん残念。

大激戦だったグループIは、首位のアイスランドがコソボに2-0で勝利して歓喜の出場決定、ユーロに続いてW杯でも旋風を巻き起こしそう。2位のクロアチアはホームの3位ウクライナとの直接対決に勝利し、逆転でプレーオフへ。

  • 出場決定:ロシア、ベルギー、ドイツ、イングランド、スペイン、ポーランド、アイスランド、セルビア、フランス、ポルトガル
  • プレーオフ:スイス、イタリア、デンマーク、クロアチア、スウェーデン、北アイルランド、ギリシャ、アイルランド

さて残すはアフリカ予選と、欧州のプレーオフ、そして大陸間プレーオフですな。11月がまた楽しみです!