「アルゼンチンは余裕を見せている場合なのだろうか」ロシアW杯 南米予選、欧州予選の状況

昨日のうちにNZ戦のレビューを書いてしまったし、各国予選の状況を一気にまとめるのも結構大変なので、金曜のうちに進んだ南米予選と欧州予選の一部について現況を書いてみます。

南米予選

2位のウルグアイが最下位のベネズエラに痛恨の引き分け、5位のアルゼンチンがホームでペルーにまさかのスコアレスドローで、何と最終節のみを残した段階で2位のウルグアイから7位のパラグアイまで勝ち点4、計算上はパラグアイまで予選突破の可能性が残されているという大混戦。

しかも最終節は、パラグアイがホームでベネズエラ、6位アルゼンチンがアウェイでエクアドルという下位との対戦なのに対し、3位のチリがアウェイでブラジル、4位のコロンビアと5位のペルーが直接対決という、南米の日程くん恐るべしな試合が残されています。

そのためアルゼンチンは現在6位ですが最終戦に勝利すれば5位以上が確定になるので、マスコミや国民、そしてサンパオリ監督まで楽観視しているようですが、試合が行われるエクアドルのキトは標高2800mですし、昨日日本が対戦したようにニュージーランドは決して侮って良い相手ではありません。

欧州予選

グループC、D、E、F、G、Iについて、9節目が行われました。

グループCはドイツがサクッと出場を決めて、2位は北アイルランドが確定の無風地域。

Dはセルビアが負けてアイルランドが勝ったため一気に3位まで大混戦。ただセルビアは最終節がホームのジョージア戦なので勝ち抜けは確実、焦点はウェールズとアイルランドのプレーオフをかけた直接対決ですね。

Eは首位のポーランドがアルメニアに大勝、得失点差を考えてもモンテネグロに大敗しなければ勝ち抜けは固そう。2位のデンマークはホームでのルーマニア戦を残していますが、3位のモンテネグロは勝ち点3差ですが、得失点差が接近しているので気は抜けないところです。

Fはイングランドがやはりあっさり勝ち抜け。最終節は3位のスロバキアがホームでマルタと楽なのに対し、3位とは勝ち点2差で2位のスコットランドはアウェイで4位のスロベニアが相手なので、プレーオフ争いはまだ分かりません。

Gは最後までイタリアが抵抗するかと思いきや、ホームでマケドニア相手にまさかのドロー。最終節を待たずしてスペインの勝ち抜け、イタリアのプレーオフが確定。イタリアは負傷者続出で、プレーオフにも暗雲が漂って来ました。

そして最後は超激戦のグループI。まだ勝ち抜けの望みがあったトルコは、ホームでアイスランドに0-3という衝撃の大敗、首位のクロアチアが既に予選敗退が決まっていたフィンランドに痛恨のドローを喫し、何とアイスランドが逆転で首位に立ち、勝ち点2差でクロアチアとウクライナが並び、トルコは予選敗退が決定。アイスランドは最終節がコソボ、2位と3位は直接対決と一気にアイスランドが有利な状況になりましたが、果たしてこのまますんなり決まってしまうのでしょうか?