「レスターとブライトンの差は、”岡崎の有無”にあるとも言える」イングランド・プレミアリーグ第2節 レスター・シティ-ブライトン

シーズンの初戦は残念ながらアーセナルに逆転負けを食らってしまったレスター。しかし昇格組のブライトンをホームに迎えた第2節は、シュート数15対4で2-0と内容も結果も完勝、格の差を見せつける試合になった。

ブライトンのフォーメーションはレスターと同じ4-4-1-1で、やってるサッカーも低めの位置にゾーンを組んでカウンター習いと全く同じスタイルなのだが、両チームのクォリティを分ける最も大きなポイントは「カウンターに対する自信」だと言える。

レスターの場合、自分たちがボールを持っている時よりも、守備をしている時のほうが自信に満ち溢れいていて、とにかくボールを奪ったら岡崎やヴァーディのどちらかが必ずポストを受けに来て、マフレズとオルブライトンは躊躇なくサイドを駆け上がって中盤からまたパスを受ける、そういう一連の流れが完成されていて全く迷いが無い。

開始1分に岡崎が決めたゴールも、カウンターからヴァーディがボールを落とし、マフレズがドリブルと切り返しからシュート、GKが弾いたボールを岡崎が押し込んだもので、ごっつぁんゴールではあるけども攻撃の流れが全く切れない形での得点であり、この得点だけを見ても、どこかに判断やプレイのミスが出てカウンターで攻め切れないブライトンとは大きな差があったと言える。

そしてもう1つのポイントは、岡崎のように前線からハードワークする選手がブライトンに欠けている事。岡崎やかつてのカンテのように、1人で2人分の働きをしてセルフ数的優位を作り出す選手がいないと、単に4-4-2のゾーンを組むだけではそう簡単にカウンターをさせてくれないのがプレミアリーグである。ブライトンは原口の獲得に動いたものの移籍金の問題で交渉は進んでない模様だが、彼のようなハードワーク出来る選手こそが必要だと思うんだけどねえ。

岡崎は、先制ゴールを挙げた後も、16分に岡崎のプレスでボールを奪ってチャンスを作り、40分にもヴァーディのクロスに合わせたもののシュートは枠外と見せ場を作り、最後はさすがに疲れは見えたが、いつもより長めの76分で観客からスタンディングオベーションを受けながらスリマニと交代。

岡崎が下がるとやられっぱなしになるのがレスターの弱点だが、この試合ではスリマニが1トップでヴァーディが岡崎の位置に入って、相手も相手だがいつもよりは安定した試合運びになっていた。ヴァーディの負担は重くなるけど、これからはこのパターンが多くなりそうな感じである。