「やっと自由な翼を得られたネイマール、割りを食って窮屈になった選手は?」フランス・リーグアン第2節 ギャンガン-パリ・サンジェルマン

昨日は飲む用事があって酔っ払った状態での試合観戦だったので雑感のみで。

ようやく移籍許可証が発行されてデビュー戦となったネイマール。その第2節ギャンガン戦で早速1ゴール1アシストを決めて3-0で大勝、上々の滑り出しを見せた・・・と書きたいところだけど、PSGとギャンガンではあまりに力の差があり過ぎて、正直ネイマールにとっての練習試合のようなもんだったね。

PSGのフォーメーションは4-3-3で、前線は1トップがカバーニで左右のウイングにネイマールとディ・マリアが入る形だったのだが、ネイマールはほぼトップ下として自由にポジションを取り、まず周りはネイマールにボールを預けてから動き出し、ネイマールのパスを受けてから最後にネイマール自身がゴールに飛び込むという、ゲームメイク・チャンスメイク・フィニッシュ全てに絡む、ブラジル代表とほぼ同じ役割を果たしていた。

このネイマール中心のサッカーにおいて、ネイマールのファーストターゲットはカバーニで、実際にウイングの役割を果たしていたのはSBのクルザワとダニ・アウヴェス。となると割を食ってしまうのは右ウイングのディ・マリアで、ネイマールが中に居るので彼が動くスペースが無く、サイドはダニ・アウヴェスが上がってしまうため、かなり窮屈な中でのプレイを強いられてしまっていた。

そして本来はチームのゲームメイク担当であるヴェッラッティも、ネイマールにボールを預けるだけの役割になっていて持ち味を活かせず。ヴェッラッティにはネイマールの古巣であるバルセロナからオファーがあったとの噂があり、ヴェッラッティ自身はPSGへの残留を決めたそうだが、今後の使われ方次第ではまた冬に噂が再燃するかもしれないね。

ぶっちゃけ、モナコやリヨンといった上位の強豪を除けば、リーグアンではほぼネイマールとカバーニだけで点が取れてしまうのは確実で、この試合もカバーニがチャンスに外しまくらなければ6-0ぐらいで勝っておかしくなかった内容なので、ネイマールが入ってPSGがどれだけ強くなったかどうかの真価はチャンピオンズリーグを待たないといけないのではないか。酒井のいるマルセイユとの対戦は10月21日の第10節なので、そこもまた楽しみである。