「ネイマールにとってはバルサでの最後の試合となるのか、アメリカン”ハードロック”クラシコ」インターナショナルチャンピオン

マイアミ・ドルフィンズがホームスタジアムとして使用している「ハードロック・スタジアム」で行われた、インターナショナルチャンピオンズカップでのレアル・マドリーとバルセロナの試合。

スタジアムの屋根にデカデカとハードロックカフェのロゴが書かれ、ハーフタイムにはアメフトばりにマーク・アンソニーのショーまで行われるなど、すっかりクラシコもアメスポに馴染んでるなという印象(笑)。

試合の方もまさに興行という名がふさわしい、レアルにクリロナとクロースが居ない以外はほぼベストメンバーで、互いにあまり高い位置からプレスをかける事をせず、スペースがある程度ある中で攻撃力を誇示し合うような展開になった。

まず先制パンチを放ったのがバルサ。前半4分に中盤でボールを奪ってからカゼミーロがメッシにスルーパス、メッシは鋭く切れ込んでシュートを放つと、ボールはバランに当たってゴールに吸い込まれ早速エースがゴールを決めると、7分にはネイマールからの横パスをスアレスがスルー、後ろに走り込んだラキティッチがコースにミドルを決めてあっという間にバルサが2点をゲットする。

その後もスアレスが決定機を迎えるなどバルサの一方的なペースだったが、レアルも前半の14分、放出の噂を打ち消すようにコバチッチがワンツーからドリブルで切れ込んでのシュートで1点を返すと、ベンゼマやモドリッチがミドルを放って反撃、バルサもカウンターからネイマールが左サイドで溜めてシュート、メッシもバイタルから2度のシュートと、互いにチャンスを量産する派手で大味な展開。

すると35分に、スカスカのカウンターからアセンシオが中央でドリブル、一度味方に預けてからのリターンパスを受けたアセンシオが、ジョルディ・アルバのスライディングをあっさり交わしてニアにきっちり決め、レアルが同点に追いついて試合はハーフタイム。

後半からレアルはイスコ、ルーカス・バスケス、バジェホ、ナチョを投入し、バルサはセルジ・ロベルト1人が入る。大量4人替えでレアルのマークが混乱したのか、後半5分にネイマールのFKにピケが完全なフリーになってあっさりとボレーを決め、バルサが再びリードする。

その後15分までは前半と同じようなテンションで互いにチャンスを作りまくるが、レアルGKケイラー・ナバス、バルサGKシレセンがイスコやマルセロ、ネイマール、スアレスの決定機を防ぎスコアは動かず、後半途中からどんどん選手が交代し、バルサのデニス・スアレスが存在感を見せた以外は低調な試合になってそのまま試合終了。この勝利でバルサがインターナショナルチャンピオンズカップ・アメリカラウンドの優勝を決めた。

この試合がバルサにおける最後の試合となるかもしれないネイマールは、2点に絡むものの自身のシュートは奪えず。絶好のチャンスで足元にボールが入ってしまうなど、要所でのミスが散見された。レアルでは悪い意味でベイルが目立った。攻守において動きが鈍く、活発に動いて鮮やかなゴールを決めたアセンシオに比べると、残酷なまでに差があった。しかしレアルのペレス会長はベイル起用に圧力をかけて来そうで、昨シーズンのハメス・ロドリゲスのような火種にならないといいのだが・・・