「PKのコースさえ捻じ曲げる(?)中村航輔の無双ぶり」J1第14節 柏レイソル-浦和レッズ

欧州予選の試合は昨晩の深夜からだったので、昨日は先週に録画しておいた、リーグは7連勝中で首位に立っている柏と、3位浦和の上位対決の試合を見てみた。

浦和はミッドウィークに、試合終盤に乱闘があって昨日ACLからの裁定が出て物議をかもしている、済州ユナイテッドと120分間の試合をこなしていたのに対し、柏はルヴァンカップで戦力を温存、何と11人全員を代えて臨んだ試合だっただけに、序盤から柏の激しいプレスに浦和が押される展開に。

ただし柏もボールを奪ってからの工夫に欠け、遅攻になってしまうと浦和の守備を崩せず、逆に浦和のほうがカウンターからチャンスを作るのだが、31分に李の飛び出しからクロスと見せかけたシュートは枠に入らず、森脇のダイレクトボレーは柏GK中村航輔が横っ飛びのナイスセーブで得点できず。

そしてこのまま前半終了かと思われたロスタイムに、右サイドからのクロスをファーでフリーになっていた武富が折り返すと、中で待っていた中川寛斗がヘディング、ボールはクロスバーの下に当たってゴールイン。

しかし浦和も後半開始早々に、左からのクロスを受けた興梠が振り向きざまに打ったシュートと、カバーに入った中谷が腕に当ててしまいPK。興梠はGKのタイミングを外すためにステップをずらして蹴ったのだが、これがポストを外れてしまって失敗。最後までボールを見て飛ばずに我慢した中村の圧力勝ち(?)だった。

その後も中村航輔の好調は続き、ビハインドの浦和が攻勢に出る中、13分には高木のクロスからファーで受けた関根のシュート、17分には高い位置でボールを奪ってから最後は興梠がトラップで交わしたシュートも、中村航輔がいずれも至近距離でことごとくストップする。最後は浦和のパワープレイも何とか耐え忍び、柏が1-0で勝利して首位固めをする一方、浦和は6位へと交代する痛い敗戦になってしまった。

勝利の立役者となった中村航輔は、ボールへの反応については日本トップクラスの力がある事をはっきりと証明したが、やはり身長があまり高くない分、ハイボールの処理にはまだ不安なところがあり、今後そこをどう伸ばしていけるかが、代表の正GKの座を狙う上でポイントになりそうだ。