「厳しい環境を与えられても、最低限の結果を出してしまう職人・久保」ジュピラー・プロリーグ優勝プレーオフ第4節 ゲント-オーステンデ

昨日は夜10時半からブンデスリーガの生放送がいくつかあったけど、ちょっとそれまでに酒が入っていて2時間も試合を見られる自信が無かったので、先にベルギーリーグの試合を見ることにした。

ここまで優勝プレーオフ最下位のオーステンデとのホーム戦だけに、きっちり勝っておきたいゲントだったが、久保の移籍後7得点目となる2試合連続ゴールで追いつきはしたものの、1-1と非常に痛いドローで終わってしまった。

前の試合では4-2-3-1のフォーメーションだったゲントは、この試合では3-4-3だったのだが、オーステンデが4-3-3でDFラインと前線を数的同数にして来たために、1対1でプレスを受けてビルドアップがほとんど機能せず、サイドに張っていてもやっぱり久保のところまでボールが届かない。

それでもロングボール主体で攻めるゲントは、前半16分には左サイドからペルベがどフリーでヘッドを打つもGK正面、さらに19分にはゴール前の直接FK、21分のCKからミトロヴィッチが決定的なヘディングを叩くも、オーステンデGKプロトのファインセーブにあって先制点を奪えない。

逆に30分を過ぎると早くもゲントの攻撃陣は足が止まりだし、仕方なく久保も中盤まで降りてきてボールをもらいに行くシーンが多くなるのだが、周りが全然動いていないのでそこから展開できず、逆にオーステンデがサイドのスペースから何度も危険なカウンターを繰り出される始末。

ハーフタイムでネジを巻き直したゲントは、後半の序盤も押し気味に試合を進めるが、5分にPA内でデヤーゲレが競り合いで倒されるもPKは取ってもらえず、14分に右サイドから出した久保の絶妙なクロスもフリーのペルベがゴール左に外してしまう。

ここまでチャンスを無駄にすると相手に運が転がるもので、21分にゲントは右サイドでの1対1を連続で突破され、最後はラストパスからベリエに決められ、とうとうオーステンデに先制点を献上してしまう。

ここでゲントは何故かスタメンを外れていたカルーを右WBに投入、カルーが高い位置に上がって久保がトップ下のような位置に入ることで攻撃が機能するようになり、早速27分にカルーの右からの高速クロスを久保がきっちり中央で合わせ、ゲントがようやくチャンスをものにする。その後もサイドを制圧するゲントが攻勢を続けるも、オーステンデも必死で跳ね返してスコアは動かず、試合はそのまま1-1で終了した。

最初からカルーをスタメンにして4-2-3-1気味な形にしとけばもっと楽に勝てたような気がするのだが、久保もあまり活きない3-4-3がゲントのベース戦術なのが本当に不思議。ベルギーの優勝プレーオフは、最下位以外は一応ヨーロッパリーグの予選以上の切符がもらえるんだけど、久保には早いうちに上位のリーグに移籍して欲しいところだね。