「お疲れのドルトムント、香川はトラップが好調も2度の決定機をものに出来ず」ドイツ・ブンデスリーガ第29節 ボルシア・ドルトムント-フランクフルト

昨日は10時半からマインツの武藤とケルンの大迫、アウグスブルクの宇佐美とヘルタの原口と2試合の日本人対決があって迷ったんだけど、結局長谷部が欠場で香川だけが先発のドルトムント対フランクフルトの試合を見ることにした。

チャンピオンズリーグのモナコ戦が1日延期になったため、中2日での試合になってしまったドルトムントは明らかにお疲れモードだったが、試合開始わずか2分でこの試合から復帰したマルコ・ロイスが技アリのヒールでプリシッチのクロスを流し込む先制点を決めるラッキーなスタート。

前半の19分には、香川がPA左からドリブルで切れ込み至近距離からシュートを放つがフランクフルトGKフラデツキーの足に当たってゴールならず。しかし香川が目立ったのはここまでで、フランクフルトのボランチ、マスカレルの執拗なマークを受けてその後はボールを触れなくなってしまう。

ドルトムントは先制したとは言え守備の不安定さは相変わらずで、この試合は4-2-3-1のフォーメーションだったがSBが上がり過ぎて後ろが2人だけの状態になる事が多く、カウンターから完全に崩されたシーンもあったがファビアンのシュートミスに助けられる。が、そのリベンジとばかりに前半29分にファビアンの強烈なミドルシュートを叩き込まれて同点に追いつかれる。

その重苦しい展開を救ったのが何とCBのソクラティスで、前半の34分にドリブルでボールを持ち上がると、相手の雑なアタックをフェイントでするりと交わし、そのままゴール左隅にミドルを叩き込んで2点目を決めてしまう。

後半から、得点以外は消えていたロイスを下げてデンベレを投入、15分までにオーバメヤンとデンベレにチャンスはあったが決められず、その後はやはり攻撃が停滞してしまう。が、守備のバランスを修正したドルトムントをフランクフルトもなかなか攻め切れず、試合はすっかり膠着状態に。

そして後半41分に、シャヒンのダイレクトで打ったロングパスにデンベレが抜け出し、クロスをオーバメヤンがやっとこさ決めて3-1。ロスタイムには香川が中央でボールを受けて左のデンベレにパス、デンベレからのスルーパスに香川がそのまま抜け出してGKと1対1になるシュートを放ったが、これもフラデツキーの足に当たって4点目ならず。そしてそのまま試合終了。

これでフランクフルトは10戦勝ち無しの絶不調。やはり中盤から後ろで攻守をオーガナイズ出来る長谷部の不在は大きく、カウンターでしか可能性を感じない攻撃では厳しい。ドルトムントはまあ今は内容よりも結果なので良しとすべき。来週のモナコ戦に向けて、しっかり休んで英気を養ってもらいたい。