「アクセル>ガス欠、アクセル>ガス欠、最後は酒井が絡む自爆」フランス・リーグアン第23節 メス-マルセイユ

120分間の死闘でリヨンを下したマルセイユは、中2日でメスとの対戦。酒井は先発だったが、マルセイユはゴミス、ヴァンクールといった主力をターンオーバー、パイェはまだ控え、エヴラは怪我という苦しいスタメン。

それでも序盤のマルセイユには勢いがあり、11分に酒井のオーバーラップからアシスト未遂のクロス、26分にはトヴァンの抜け出しからGKと1対1という場面は作ったものの、そこからは4-4-2でコンパクトに守るメスの守備の前に、ゴミスを欠くマルセイユは前線で基点が作れず、徐々に勢いが落ちてしまう。

後半になってもペースが上がらないマルセイユは、8分にゴミスとパイェの2人をカンフル剤として投入、オフサイドにはなったがパイェのFKからゴミスがシュート、21分にはパイェのミドルとチャンスは作ったが、やっぱり連戦の疲れからかどんどんペースが落ちてしまい、勝利への焦りもあって前がかりになってはカウンターを食らう危ない空気が漂い始める。

案の定、後半36分にメスは大きくスペースが開いた左サイドへの大きな展開からドリブルを仕掛けると、マークに付いた酒井が逆を突かれて交わされそうになったところで足を引っ掛けて倒してしまい、PAのすぐ外側からのFKをメスに与えてしまう。そしてジュフルの放ったFKは、コースはやや甘かったがマルセイユGKプレが一瞬逆に動いてしまって届かず。そのまま1-0でメスが逃げ切ってしまった。

前の試合ではエヴラがいたおかげで左右バランス良く攻撃が出来ていたのだが、この試合は以前のように酒井のサイドに攻撃が偏り、しかもゴミスがいなくて中央のポストプレイも無く、酒井が上がるスペースを消されたらとたんに手詰まりになってしまった。

マルセイユは降格圏内だったメスに敗れたことで暫定6位に後退、ヨーロッパリーグ出場権争いをする上で痛い負けになってしまったが、どのみち上位との力の差ははっきりしており、エヴラが復帰してパイェがコンディションを取り戻さないと厳しいのは確かだろう。酒井が目立たないといけないようではまだまだという事だ。