「どんなに金を積まれたとしても、ブラジル代表監督だけはやりたくない」コパ・アメリカ・センテナリオ グループB ブラジル-エクアドル

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今年はコパ・アメリカ・センテナリオとユーロがあって、ユーロがWOWOWだからスカパーでコパ・アメリカのほうを見ようかと思っていたら、コパ・アメリカは海外サッカーセットに入ってないと見られない事が判明。毎年、欧州シーズンが終わるとツール・ド・フランスに向けてJSPORTSセットに切り替えているので、また海外サッカーセットに入ると二重課金になってしまうのでコパは断念、WOWOWでユーロを見ることに方針決定。

なので、コパについては無料放送していた2試合のみの観戦という事になってしまった。その中で選んだのは、”王国”ブラジルがエクアドルと対戦したグループリーグ初戦。

今回のブラジル代表については、絶対的なエースであるネイマールはリオ五輪に専念し、ドゥグラスコスタ、マルセロといったビッグクラブのレギュラークラスをは怪我で欠場という極めて苦しい状況。しかもワールドクラスが両手に余るライバルのアルゼンチンに比べて、ブラジルのセンターフォワード、点取り屋の不在は目を覆うほどで、この試合で1トップで先発したのはジョナス。誰それ、って感じだけど、一応ベンフィカでポルトガルリーグ32得点を挙げたそうな。

この苦境で、果たしてドゥンガ監督はどういうチームにして来るのかと思ったら、実にオーソドックスな”普通の”チームであった。ブラジルのフォーメーションは、アンカーにレアルのカゼミーロを置いた4-1-4-1で、エクアドルの4-4-2のゾーンの間に前の5人がポジションを取り、そこにスッと縦パスが入ると、ウィリアンとコウチーニョのウイングが飛び出したり、彼らがボールをキープすると今度はインサイドハーフのレナト・アウグストやエリアスがオーバーラップするなど、流動的に繋いでサイドを中心に攻める形が作られていた。

そして守備では、後ろの4バックとカゼミーロが相手ボールになるといち早く自陣に戻って攻撃を遅らせ、中盤より前の選手が戻るのを待つリトリートタイプを採用。エクアドルの攻撃も速攻になった時以外はそれほど脅威は無いので、ブラジル自身のミスから何度かピンチは作っていたが、それ以外では比較的安定していた守備だったと言える。つまり、ドゥンガ監督はブラジル国内では無能扱いされているが、チーム作りとしては真っ当な仕事をしているように思う。

ただし問題は、今のブラジルはそれだけでは試合に勝てないという点にある。この試合でも、前半はエクアドルに対してサイドからチャンスを量産しながら、得点だけがことごとく決まらない。そして後半になって前線の運動量が落ちてボールを引き出す動きが少なくなると、チャンスすらろくに作れなくなってしまい、結果的にブラジルの枠内ゴール数はたったの3本、チャンスらしいチャンスは後半にレナト・アウグストの浮き球パスからルーカス・モウラが頭で合わせた、ブルガリア戦の岡崎のようなシュートのみ。それも枠を外れてしまった。

それにしても、かつてのセレソンと言えば、監督は選手を選んでメンタルをコントロールするだけで、選手は緩い4-4-2を組みはするけど守備は基本的に個人のスキルのみで防ぎ、パスワークは基本ゆったり、しかし一度スイッチが入ると電光石火のようにボールを繋ぎ、最後はワールドクラスのクラッキが当たり前のように得点を決めるというサッカーだったのに、もうそんな王国らしい姿はどこにも残ってないのは寂しい限り。

これで、未だに国民からはワールドカップ優勝が義務と思われているのでは、セレソン監督は世界で最も報われない職業であるのは間違いない。今回もおそらくブラジルの優勝は不可能だろうが、協会のトップは金銭スキャンダルで、政治もルセフ大統領の弾劾裁判が決定するなど、サッカーどころか国全体が混乱の極み。リオ五輪でネイマールが金メダルを勝ち取る事だけが、ブラジルにとっては唯一の希望なのかもしれない。

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2016/06/07 | 南米, 未分類

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