金満化と完全に逆行しているプレミアリーグのレベル低下

昨日はせっかく高校選手権の準々決勝を見ようと思っていたのに、まさかの2連続録画失敗・・・

どうも最近、録画ミスが多いなと思って本体リセットやファームウェアのアップデートをしたりしていたのですが、このアクシデントで堪忍袋の緒が切れて修理に出すことを決めました。サッカーの試合自体は、買い換えたテレビの録画機能でカバーするつもりですが、いろいろ制約(特に家族(笑))があるので早いこと直ってもらわないと困るんですけどね。

そんなわけで、仕方なく放送していたアーセナル対ニューカッスルの試合を見ていたのですが、修理の事とか考えていたのでメンタル的に集中できませんでした。ただ印象としては、アーセナルが後半37分にCKから浮いたセカンドボールを拾ってDF裏に抜け出したコシールニーが決めたゴールでアーセナルが辛勝したわけですが、試合の内容も戦術も低調な試合でした。

アーセナルの守備が、相変わらず選手が連動してない「なんちゃってゾーン」なのは変わってないですが、ニューカッスルもアーセナルが攻め込むとあっけなく守備がズルズル下がり、6バックになる事も珍しくなかったのですが、それでもアーセナルはちんたらパスを回してはふんわりクロスを上げて跳ね返されるという、どこぞの代表のような攻撃を繰り返すだけでした。

近年のプレミアリーグの金満ぶりには拍車がかかる一方で、この夏にはデ・ブライネに100億、スターリングに84億と、そんなに高額な移籍金を払う価値があるのか疑問に思うぐらいの大枚をはたき、来期にはシティに就任すると言われているグアルディオラに33億円という年俸を払うと噂されています。

しかし金満レベルの上昇とは反比例するように、チャンピオンズリーグでの成績は低迷したまま。2011~12シーズンのチェルシー優勝を最後に、ここ3年でベスト4にイングランド勢が入ったのは1回のみという状態です。今期も、これまでのサッカーを見る限りではチャンピオンズリーグでの優勝は相当難しいと言わざるを得ません。

何故イングランドのビッグクラブは金持ちなのに世界で勝てないのか。プレミアリーグの過密日程や、それに伴う怪我人の多さという理由もあるのでしょうが、逆に金のせいで弱くなっている、金があり過ぎて使いみちが下手になっているのではと薄々思ってました。たまたま最近見つけた、このコラムについては納得させられる点が多かったです。

サッカー、規律乱すスーパースターの資産価値  :日本経済新聞

チェルシーについては、試合を見ても明らかに選手が戦術的な規律を守っておらず、これは選手か監督のどちらかがモチベーションを失っているのだなと思いましたが、まさかモウリーニョがそうなるとは思えないので、間違いなく選手側の反乱だと推察はしていました。モウリーニョに続いて解任されたベニテスについても、同じような原因でしょう。そしてミランやマンUも似たような問題を抱えています。だいたい、オーナーの権限が強くて選手起用に口出しするところはほぼダメですね。

その点アーセナルについては、ベンゲルは選手獲得について全権を握っていますし、移籍金もシティやチェルシー、マンUに比べると大人しいものです。サッカーについても、決して戦術組織で選手を押さえつける方法は取ってませんし、勝負弱いという欠点はありますが(笑)、案外ビッグクラブを上手く運営するコツを知っていると言えるのかもしれませんなあ。