「ここじゃスターも十把一絡げ」インターナショナル・チャンピオンズカップ バルセロナ-マンチェスター・ユナイテッド

今年も恒例のツール・ド・フランスが終わって、私のバカンスもこれでようやく終わり(笑)。今日からいつもどおりサッカーサイトに戻らせていただきます。m(_ _)m

と言う訳で、リハビリがてらにアメリカでやってるビッグクラブ連中によるプレシーズン金儲け巡業であるインターナショナル・チャンピオンズカップのバルセロナ対マンUの試合をのんびり観戦。

結果はマンUがバルサを3-1で破ったんだけど、決定機の数としてはどちらも同じぐらいで、この夏での売却が噂されているデヘアが頑張ったおかげでバルサは1得点のみで終わったという印象。

まあバルサのメンバーからは両翼のメッシとネイマールが南米選手権の後でおらず、不参加だったスアレスのみがMSNからは入っている状態で、前半はとにかく彼のところまでほとんどボールが届かず、攻撃についてはいかにバルサがメッシとネイマールの個人能力に依存しているかが改めて明白になった内容だった。

マンUのほうは、バルサに比べるとまだ開幕を見据えたメンバーで、スタメンにはボランチにシュネデラン、1トップの下にデパイという新加入の選手が入った4-4-1-1のようなフォーメーション。中盤センターには、ここにバイエルンから来るシュバインシュタイガー、昨シーズンのマンUを救ったフェライニなども加わるのだから凄まじい競争である。

昨年はコロコロ変わったマンUの守備だが、この試合ではバルサの攻撃に対して4-4のコンパクトなゾーンを作り、ルーニーがCBに、デパイがアンカーのブスケツをそれぞれマークして、マタとヤングはSBをケアし、パスの配給場所を潰す守備が前半は良く機能していた。ただ攻撃については明らかに試行錯誤中で、キャリックとシュネデランからはなかなかサイドへ配給できず、主にルーニーの飛び出しに合わせる形が多くなり、ファン・ハールが入れ込んでいるデパイも存在感が薄かった。

両チームともに後半は選手を多量に入れ替え、特にマンUは63分に選手全員を交代するというアメフトのような珍風景が見られたのだが、得点を決めたヤヌザイやリンガードを筆頭に、フェライニやエレーラらがハツラツとした動きを見せ、ビッグクラブならではの層の厚さというか宝の持ち腐れぶりを見せつけた(笑)。

それに比べると、バルサは後半になってから入ったラキティッチが攻撃を組み立て、スアレスが中盤に下がってポストプレイをするようになってからようやく機能しだすような状態で、MSNを筆頭としたレギュラー陣とその他選手のクォイティに差があり、昨期は三冠を取ったものの選手層という意味では他チームにも付け入る隙が十分あるのではないかと思う。