「バルサも決して絶対ではない」欧州CLベスト16第1レグ マンチェスター・シティ-バルセロナ

チャンピオンズリーグベスト16で最大の好カードとなったシティとバルサの対戦は、アウェイのバルサが2-0と快勝。しかし内容的には、シティが勝っていてもおかしくない試合だったように思う。

試合は序盤からバルサがボールを支配するものの、4-4-1-1の形のシティは後ろの8人でコンパクトな守備ゾーンを作り、バルサの選手がゾーンに入って来たら素早くマークに動いてパスを回される前にミスを起こさせてカウンターを狙う形が上手くハマり、シルバの反転からネグレドの飛び出にスルーパスを合わせるチャンスなど、攻めあぐねるバルサに対して何度かカウンターから得点のチャンスを作っていた。

それだけに、後半早々にナバスのセルフジャッジでシティのDFが足を止めたところでメッシが抜け出し、デミチェリスが後ろからのタックルでPKを与えて失点&一発レッドになってしまったのはもったいなかった。デミチェリスは前半から結構ギリギリのディフェンスを続けていて非常に危なっかしかったが、やはり危惧が現実のものになってしまった。

しかしその後もシティはめげずにレスコットやナスリを投入して前線の活動量とキープ力を保ちつつ、少ないチャンスにはしっかり後ろが押し上げて何とか連続攻撃の形に持って行くものの、GKバルデスの牙城を破れず、最後は運動量が落ちたところをダニ・アウヴェスにサイドからの突破を許してロスタイムに2失点目を喫してしまった。

バルサは一時期の最強時代から比べると、緩いパス交換から一気にスピードアップしてゴール前に選手が殺到するような迫力が感じられず、メッシも好調時のような急加速で狭いスペースを切り裂くドリブルが見られなくなっており、まだまだシティにも逆転できるチャンスは十分あると思っている。

つーか、この試合で輝きを放っていたシルバのプレイは十分香川でも出来ると思うんだよな~。別に後ろの8人がどんなメンバーでも良いから、1トップをルーニー、トップ下を香川でCLはやってもらいたいものなんだけど・・・でもきっと香川が出たとしてもモイーズの選択は左SHなんだろうな・・・はぁ。