Jリーグは決して選手の墓場ではないはず

昨日は見たい試合がそれほど無かったので、今サッカー界の話題を独り占めしているフォルラン選手のセレッソ大阪入団記者会見番組を見ておりました。

ほとんど噛んだり間違えたりせずに長い日本語の挨拶を流暢にしゃべりきり、同じような質問ばかりが続いた会見では嫌な顔ひとつ見せず、しきりにJリーグのレベルの高さとクラブやサポーターの熱心さ、暖かさを語っていたりと、サッカーが超絶に上手いのはもちろんの事、頭が良くて人柄も誠実と、天は同じ人間に何物与えるんだと妬ましく思ってしまいましたね(笑)。

日本の環境云々はともかくJリーグのレベルについては、さすがにW杯やリーガエスパニューラで得点王を取った選手からするとリップサービスだろうと言いたくなるでしょうが、個人的にはフォルランクラスの選手がそういう味方をするのは一理あるのかもなと思ってしまいました。

確かに日本人選手がいつまでもJリーグの環境でやっていたら、フィジカルや1対1での個人能力が伸びにくいのは事実でしょう。しかし、ドゥンガやサンパイオ、エムボマ、ストイコビッチのように高い実績を築いていた選手は、Jリーグに移籍してからも代表のキャップを伸ばしていましたし、アモローゾやフッキのようにJから世界に羽ばたいた選手もいます。

逆にゆったりしたプレイスピードに慣れている南米クラブ所属の選手にとっては、セカセカと忙しい日本サッカーのペースで試合をするほうが、W杯でアジアや欧州のチームを相手にした時にやりやすい部分があるのかもしれないと思います。

現状ではなかなか欧州やブラジル、成金アジアに比べて報酬の面で太刀打ち出来ない状態ですが、日本へ行く事が選手のレベルアップにつながるとの見方が浸透すれば、少なくとも不遇に陥った選手のレンタルなど一時的な働き場所としては定着するかもしれません。その意味でもフォルラン選手の活躍には注目したいです。