「岡崎2ゴール1アシスト1退場」ドイツ・ブンデスリーガ第17節 HSV-マインツ

昨晩に試合をライブで見ていたんだけど、前半にあった2つの決定機、それも2つ目はオフサイドギリギリのタイミングでマインツの選手3人が飛び出し、岡崎はどフリーで折り返しを押しこむだけのシュートをGKに当ててしまい、「ああ今日は岡崎の日じゃないのか・・・」と思ったら何と2G1Aの大爆発とは驚かされた。

後半2分の1点目は、右サイドでつないでからのパスが相手に当たってコースが変わり、それを中央で拾ったファティがアウトサイドでパス、これに岡崎が反応して相手のDFラインの裏を取って冷静に流し込んだ。

その3分後のアシストは、カウンターから左サイドに流れた岡崎にパスが渡り、相手のDFを引き付けながら冷静に中央へ折り返し、これをミュラーが落ち着いて決めたもの。この後いったんは同点にされたが、37分に右サイドでボールを受けて抜けだそうとしたところをリンコンに倒され、2枚目のイエローで退場を誘発。

そしてロスタイムの2点目は、カウンターで左サイドから中へと走りこんだ岡崎を狙ってミドルパス、相手に当たってコースが変わったが岡崎はそれを頭でトラップ、浮いたボールをダイレクトで流し込んだゴラッソなゴールだった。

裏抜けを何度も何度も繰り返せる岡崎の特性と、それを理解してサポートしてくれるチームの方針がガッチリ噛み合った幸せな結果である事は言うまでもないが、地味ではあるがマインツ全体のレベルが上がっている点は見逃せない。

この試合ではホームのHSVがラインを上げて高い位置からプレスをかけて来たんだけど、マインツはそれに臆すること無くプレスで対抗し、圧力をかけられてもロングボールで逃げずに中盤でしっかり確実にパスを回してビルドアップ出来ていた事が、DFラインの裏を突く攻撃が実現できた大きな要因であった。パク・チュホもキレキレで後ろと前を有機的につなぐ働きが非常に良かった。

それと2トップ気味で岡崎とコンビネーションを見せているミュラーの働きも大きい。彼も運動量があって裏抜けを得意としているので、相手が岡崎だけをマークするというわけには行かず、交互に飛び出されたらラインを高く上げて戦うチームはたまったものじゃないだろうね。

いや、序盤の戦い方からするとコロコロ戦い方は変えるけど結局カウンターでしか戦えないチームかなと思っていたけど、これは後半戦に意外と化けるかもしれない。やはりトゥヘル監督の手腕は侮れないな。岡崎ともども来年のマインツが楽しみだ。