「お疲れでも守備だけはしっかり」ドイツ・ブンデスリーガ第14節 シャルケ04-シュツットガルト

怪我人が多い上にリーグとCL、ポカールと試合が残っていて、昨晩はとうとうポカールでホッフェンハイムに敗退してしまうほど、主力選手が金属疲労を起こしているシャルケ。しかし、この試合は効率よくチャンスにサクッと得点を重ねて3-0の快勝となった。

ただ、それはシャルケが良かったと言うよりはシュツットガルトが攻め切れなかったと言う感じで、シュツットガルトは昨シーズンとは打って変わって4バックのラインが高い位置で統率されており、売り出し中の17歳の高速ウイング、ヴェルナーをキーにしてボールを奪ってから速く攻めるサッカーで臨んできたのだが、そこをじっくり守るシャルケに上手く絡め取られてしまった。

特にヴェルナーに対してはマッチアップした内田がしっかりと対応し、一度スピードで裏を取られてしまった場面はあったものの、終始ヴェルナーを視野に入れつつ慎重な対処で仕事をさせず、仕方なくヴェルナーは途中で逆サイドに移ったりしたものの、若さゆえかほとんど存在が消えてしまってシュツットガルトは攻撃のリズムがつかめず、内田を含めたシャルケ守備陣の完勝だった。

攻撃についてはもうちょっと何とかならんかという感じ。現状はサライがほとんど役に立たず、ファルファンとドラクスラー、マイヤーの調子次第。内田もこの試合ではせっかくGKと1対1になった数少ないチャンスを中途半端なパスで潰してしまったし・・・フンテラールの復帰が来年2月に伸びるという話もあるそうで、CL決勝トーナメントに辿り着ければそれだけでラッキーというところか。

一方、酒井高徳については残念ながら出番なし。おそらく、今のシュナイダー監督が相当緻密に戦術を構築するタイプなので、ドイツ語での意思疎通と守備のポジショニングに問題があってオーバーラップをしたがる酒井高徳は使いにくいと思われているのではないかと思う。ま、正直なところラッバディア監督時代に守備があんまり向上した気配がないので(笑)、酒井宏樹がハノーファーで苦労しながらレギュラーにのし上がったように、ここでしっかり守備について学んで欲しいと思う。