「果たして乾の復活はなるのか」ドイツ・ブンデスリーガ第12節 マインツ-フランクフルト

ようやく復調の兆しが見え始めたマインツに対して、ELの戦いも影響して下位に沈むフランクフルト。昨シーズンはレギュラーに定着していた乾も、今期はサブに回ることが多くてここまで得点を挙げてなかったが、ここに来てELと連続出場を果たしている。

フランクフルトのサッカーは、昨シーズンと較べてラインを高く上げてポゼッションを高めるサッカーを指向しているようで、ホームのマインツ相手にもプレスの勢いで上回り、前半はボールを支配してチャンス一歩手前まで行くのだけどフィニッシュまでの精度が低くて得点を決めきれない。

この試合でも、GKトラップのファインセーブに助けられたものの、裏に抜け出てGKと1対1になった岡崎のチャンスなどマインツにカウンターから何度も決定的なチャンスを作られ、むやみに高いラインを破られて失点を喫し、追いつこうとする内に連戦の疲れが出て大量失点という最近の図式が現れていた。

乾も昨シーズンとは違って、サイドで仕掛けるよりは中に入ってオツィプカのオーバーラップを助けるプレイが多く、最初は戸惑いを感じているようだったが、徐々に好調時のキレが戻って来たようで、シュートの精度こそ足りなかったがフランクフルトの中では期待の持てる働きが出来ており、今までは乾の代わりに先発していたバルネッタとの両立も問題なく、このまま先発にまた復帰しそうな気配があった。

と言うか、この試合でたまたまトップ下の位置に入った時には、細かいターンからスルーパスを出すなど、香川を思わせるプレイが時折見られたので、ポゼッションサッカーをこのまま続けるんだったらトップ下として先発起用しても面白いのではないかと思った。まあフェー監督はやんないだろうけどね・・・

岡崎については、前述の惜しいシュートはあったが全体的にフランクフルトに押され、中盤との距離が空いてなかなか彼が得意とするグラウンダーのスルーパスやサイドからのボールに飛び込む形には持ち込めなかったかな。マインツも代表じゃないけど調子の持続性に欠けるんだよね。岡崎が交代してから終盤に得点したけど、その点を決めたチュポ・モティングに得点で負けないようにしたいところだね。