「注目は攻撃だけでも守備だけでも無く」グアテマラ戦・ガーナ戦の日本代表メンバー発表

9月に行われる、キリンチャレンジカップ・グアテマラ戦・ガーナ戦の代表メンバーが発表になりましたね。

●GK
川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
西川周作(広島)
権田修一(F東京)
●DF
今野泰幸(G大阪)
伊野波雅彦(磐田)
長友佑都(インテル)
森重真人(F東京)
内田篤人(シャルケ)
吉田麻也(サウサンプトン)
酒井宏樹(ハノーファー)
酒井高徳(シュツットガルト)
●MF
遠藤保仁(G大阪)
長谷部誠(ボルフスブルク)
青山敏弘(広島)
本田圭佑(CSKAモスクワ)
清武弘嗣(ニュルンベルク)
山口螢(C大阪)
●FW
岡崎慎司(マインツ)
香川真司(マンチェスター・U)
柿谷曜一朗(C大阪)
齋藤学(横浜FM)
工藤壮人(柏)
大迫勇也(鹿島)

この中では当然ながら、ウルグアイ戦で選ばれた豊田に変わって入った大迫が最も注目を集めているわけですが、まだそれをもって豊田が不合格と先走るのはまだ早いように思いますね。
おそらくザックは、今後も海外組のメインメンバーに国内組を代わる代わるプラスして、彼らが戦力として馴染めるのかどうかをこれから半年の間に見ようとしているのではないかと思います。
今回呼ばれなかった国内組の駒野や前田、栗原、高橋、中村憲剛というところは、確かに新戦力との直接比較をされるという面では厳しい立場ではありますが、既に計算が立っているメンバーであり、新戦力の状況によってはまた戻って来る可能性は少なくないでしょう。
それよりも注目したいのは守備面です。コンフェデ、ウルグアイ戦と大量失点が続いた事で吉田不要論や闘莉王と中澤の待望論が出ていますが、日本人の誰を持って来ても1対1で確実にスアレスを止められる選手なんかいませんよ。
従って、前線からプレッシャーをかけたりプレスバックでパスコースを限定したりパスを出すまでの時間を稼いだりと、全員での連動した守備が肝心になって来るわけです。そうすると、当然運動量を保つコンディションが鍵を握るわけで、そこを下手に人をとっかえひっかえしていたのでは余計に悪化します。そこは、ちゃんとザックも会見で認識していてホッとしています。
新戦力のFW陣、特に柿谷はまだ守備貢献や連動という点で前田には及ばないわけで、今回はコンディションをしっかり整えた上で彼らがどこまで攻守の歯車として機能するか。最近は変に攻撃に意識が偏っている本田を始めとした海外組を含めて、組織としてのまとまりが見られるかどうかについて注目したいです。