「目の覚めるような清武のFK」ドイツ・ブンデスリーガ第2節 ニュルンベルク-ヘルタ・ベルリン
- 2013.08.19
- ドイツ・ブンデスリーガ 未分類
開幕でフランクフルトに大勝して波にのるヘルタをニュルンベルクホームに迎えての試合は、試合終了間際にニュルンベルクが1点ビハインドの状態から、清武が右45度からのFKを右足でファーサイドに突き刺す見事なFKを決め、同点に追いついて終了した。
初戦はハイプレスからのハーフカウンターに前線の4人が絡む攻撃が爆発したヘルタだが、やはりアウェイではそこまで積極性は出せないようで、前線がニュルンベルクの守備陣にしっかりマークされて思うようにボールを触れず、特に左にいる事が多かったベン・ハティラは見るからにイライラしていて、強引なプレイをしてはミスになってあまりリズムを作れない。
細貝はこの試合でも開始早々にクロスから長い距離を走り込んでGKと交錯するなど積極性が目立ち、展開パスやリターンをもらって前に運ぶプレイが効果的だったが、細貝が上がるとラインが低い分ルステンベルガーの負担が多くなり、ニュルンベルクの先制点も彼が1人で止めきれずに突破を許して決められたものだった。アウェイでどういうサッカーをやるかというコンセンサスが取れないと、細貝も単なる空回りになってしまう。
とは言え、ニュルンベルクのサッカーもあまり褒められたものではなく、相変わらずショートパスをつないでもひたすら前と中央しか味方の視界に入っておらず、横でフリーになっている清武を経由すれば精度の高いパスが出るはずなのに、それを無視してはミスになる攻撃を繰り返す始末。ドゥルミッチとギンチェクはそこそこ活躍しているけど、逆に言えば2人の個人力だけ。相変わらずチームとしてどう点を取るかが見えてこない。
清武も、初戦はシュートや強引な突破が見られたのに、この試合では前年のような消極的な位置取りで、2列目なのに細貝よりも前に飛び出る回数が少なかったのは残念だった。それでもあまりにボールが来ないので、アストン・ヴィラへの移籍を疑われているのでは?と変な邪推をしたくなるほどだった。最後にFKを決めた事で、再びチームメイトからの信頼が集まってくれると期待したいところだが・・・はてさて。
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