「今期も清武の苦労は続く」ドイツ・ブンデスリーガ第1節 ホッフェンハイム-ニュルンベルク

アストン・ヴィラからのオファーがどうとか言う報道が出ていたが、今期も清武はニュルンベルクの選手として開幕を迎え、チームはホッフェンハイムの本拠地で2-2のドローでスタートとなった。
アウェイで2点を取って追いついた結果だけを見れば悪くないけど、実際はホッフェンハイムの決定力不足と、明らかにクロスバーに当たってゴールラインを割った場面を見逃される大誤審で、普通であれば2-5で負けているべき大変に残念な内容だった。
昨シーズンはロングボール主体でたまに清武のキラーパス、そしてセットプレイで何とかして来たニュルンベルクだが、この試合の序盤はショートパスを繋いできて、今期は心を入れ替えたのかと一瞬期待を抱いたのだが、パスをするのはいいがやたらと中央を突破するばかりで右SHに居る清武にボールが渡らず、相手も警戒して清武がボールを持つと2人がかりで当たりに来るので、さらにボールをもらえないという悪循環。
中央突破が通ればいいのだが、やはり付け焼刃ではどうしようも無く、パスミスから無闇に高く上げたラインの裏へと何度もフリーで抜け出され、面白いようにフリーでシュートさせてしまってGKシェーファーが大忙し。清武の後ろには本職じゃないフォイルナーがSBとして起用されていたが、中盤にいる時とは違ってほとんど前に出て来ず、サイドのコンビネーションも期待できない。
2点ビハインドの後半からフランツとドゥルミッチを投入すると、ようやくニュルンベルクにもスペースを作る動きが出始め、清武も中央に入ってサイドへと良い展開が出来るようになり、57分までに2点を返して追いついてしまう。しかしこの日は伝家の宝刀であるセットプレイがいまいちで、今までとボールが違うのかカーブが最後に効きすぎてGKまで直接飛んでしまうボールが多く、せっかくのチャンスをものに出来ずドローのままで試合終了。
今期もやはり味方から良い形でボールをもらうのに苦労をしそうだな、と暗い気持ちにさせられる開幕だったが、少し明るい点があるとすれば、今まで以上に清武はスライディングや切り返してのシュートなど、個の能力で勝負しようという気概が見えたところ。コンフェデでの経験で、このままでは世界と戦えないという強い危機感があるのだろう。でも、こんなチーム状態ならやっぱりさっさとアストン・ヴィラに行って欲しいかなあ・・・(笑)