ツール・ド・フランス2013 第1・第2ステージ

サッカー界の視線はブラジルがスペインに圧勝したコンフェデ決勝に注がれている最中ですが、個人的な楽しみにしている自転車のツール・ド・フランスも始まりました。
毎年恒例で、ツールの時期は自転車ファンに鞍替えするので、コンフェデや代表戦などの重要な試合や、ツールの休養日はサッカーの話を書きますが、ブログがほぼツールの話題ばかりになってしまうのをお許し下さい。
さて、記念すべき100回目のツール・ド・フランスは、初めてツールのコースに組み込まれた、ナポレオンの故郷として知られるコルシカ島でスタートしました。
で、レースより何より驚いたのは地中海の透明度の高さと、リゾート地以外の場所のボロさ(笑)。ジロで見たシチリア島も大概だとは思いましたが、コルシカ島も相当なものですね。特に道路の悪さはかなりのもので、選手はさぞかし苦労していたと思います。プレスの大人数を収容できる施設もないので、わざわざフェリーが係留されているそうです。
さてレースですが、第1ステージは何とゴールゲートを下ろした状態でオリカ・グリーンエッジのチームバスが通過しようとしたために、ゲートに引っかかって抜け出せなくなり、最終的には間に合ってゴールしましたが、途中でゴール地点を3km手前に繰り上げるアナウンスがされるアクシデント。そして選手もゴール前で大きな落車が発生し、カヴェンディッシュやコンタドールが巻き込まれる波乱の幕開け。
第2ステージは一転して穏やかな展開になり、前日は逃げに早く追いつき過ぎて混乱を招いた集団も、この日は残り3kmできっちり追いついてゴール勝負と思われたのですが、途中の山岳で有力スプリンターが脱落していてトレインを引くチームがなく、逃げからエスケープしたバケランツがわずか1秒差で逃げ切りを決めました。
まさにスプリンター受難のコルシカステージといった感じですが、日の丸がついた日本チャンピオンジャージを来た新城選手が第2ステージで12位に入る健闘を見せていたのが嬉しかったですね。ご存知のように自転車界はアームストロングの件で評判が地に落ちてしまい、相変わらずUCIも自浄能力が皆無である事をさらけ出してしまいましたが、それだけに新城選手には何とか頑張って欲しいところです。
同じくコルシカで行われる今日の第3ステージも、終盤に2級の山岳があります。山岳をこなせるスプリンターとしてコルシカでは大本命と見られていたペーター・サガンは、第1ステージは落車で遅れ、第2ステージは2位とまだ勝てていないだけに、ここは何が何でも必勝の勢いで来るでしょう。新城選手の逃げにも期待したいですね。