「何とも残念な殴り合い」J2第18節 ヴィッセル神戸-ジェフ千葉

J2の2位と6位の上位直接対決となったこの試合は、ホームの神戸が二度のリードを奪うものの守りきれず、2-2のドローで痛み分けとなった。
やはり関西に住んでいる者としては、J2では関西勢に頑張って欲しいと思っているわけだけど、この試合での神戸の稚拙な戦い方を見ると、正直言ってかなり心配のほうが先に立ってしまうなあと。
前半の神戸は、千葉をシュート0に抑え込んだようにほぼパーフェクトな出来で、J2では反則だろうというエステバンの狩り能力で中盤をほぼ制圧していたのだが、後半になってエステバンの運動量が落ちて守備範囲が狭くなって来るとガラリと戦況が変わってしまった。
中盤での守備力が落ちているのに神戸はラインをガンガン上げてしまい、ラインを上げてポゼッションするかと思いきや、千葉のプレッシャーの前にDFはボールが来たらクリア、中盤は無理めなワンタッチパスを連発し、ボールをロストしては逆襲を食らうので、さらにどんどん布陣が間延びする悪循環。
千葉の2点目がその典型例で、適当なクリアでみすみすボールを渡し、サイドでの1対1で無理に突っかけて交わされ、浅いDFラインをケンペスに抜けだされてのゴールと、終盤にリードされていて焦っているチームならともかく、逆の立場で何故そんなに急がないといけないのか本当に不思議である。
まあ、安達監督らしいサッカーだと言えばそれまでだけど、これから運動量が落ちる夏場を迎えることを考えたら、落ち着いたポゼッションで無駄走りを抑えるサッカーが出来るようにならないと厳しいんじゃないかと思う。