「ここまでやられるとかえってスッキリ」イングランド・プレミアリーグ サウサンプトン-WBA

ヨーロッパのプロビンチアを見ていて不思議に思うのが、どのチームも好調が続いて降格圏を脱出したかと思ったら、その次の試合では必ず気の抜けた試合をしてまた残留争いに巻き込まれるというパターンを繰り返す事。そして、サウサンプトンのこの試合も全くフォーマット通りの結果になってしまった。
ただ、この試合の場合はそういう精神的な緩みはあったのかもしれないが、主たる原因はサウサンプトンの弱みとWBAの強みがガッチリハマッてしまった事にあるだろう。
サウサンプトンの守備は、吉田のフィジカル不足とホーイフェルトのアジリティ不足をラインを上げたコンパクトな守備でごまかしているのだが、吉田がWBAのルカクの高さと重さに全く対抗できず、他のDF陣は吉田が競り負けた場合のカバーリングがバラバラで、裏を取るロングのスピードにいいようにやられてしまった。
逆に攻撃では、ランバートの頭とロドリゲスの飛び出しという黄金パターンが研究されてDFにしっかりとケアされてしまい、そうなるとテクニックとアイデアに欠け、個人で打開ができる選手がいないサウサンプトンの中盤ではなかなかチャンスが作れなくなる。
その攻撃面でのクリエイティブを担うはずのラミレスはつまらない競り合いでの裏拳で一発レッドを食らってしまったし、フェックスは両足タックルをしてしまって2枚目のイエローで退場と踏んだり蹴ったり。ボチェッティーノ監督は、つい最近に来期はCLを狙えると公言してしまったが、これじゃあとてもお話になりませんわな(苦笑)。まあ、この試合の事は引きずらずに忘れるこっちゃね。
しかし、WBAのルカクはバケモンだよね。身長193cmで体重が100kgオーバー、それでまだ19歳というんだから、モンゴロイドがドーピングしまくっても到底無理なレベル。ベルギー代表には他にもアザールやコンパニ、フェライニがいるのだから、選手の質から言ってもベスト4に十分入れるんじゃないだろうか。