日本のセットプレイの弱さは欧州組のせい?

ちょっと小ネタ的な更新ですが、日本のセットプレイに対する弱さについて。
ザックは、ヨルダン戦の後に「CKさえ与えてはいけないのか」と語っていましたが、その失点シーンに限らず以前から相手の選手にボールを先に触られる場面が多くて、全くセットプレイ対策が進んでいる様子がありません。これでは本大会が思いやられてしまいます。
確かに日本選手はアングロサクソン系やゲルマン系の人たちに比べると身長は低いですが、スペインや中南米のチームに比べてさほど劣っているわけではありませんし、純粋な体格だけが原因ではないように思います。
では何が本当の問題なのか。個人的な考えですが、それは代表の大半を欧州組が占めるようになったせいではないかと思っています。
欧州組とセットプレイの関係。それは、セットプレイに対する守備の経験不足という点です。
欧州のクラブにおいては、吉田とハーフナー・マイクを除くほとんどの選手がチームメイトよりも小柄ですばしっこいために、セットプレイ時にはカウンター対処要員として後ろにいるか、ゴールマウスか壁に入っているかのどれかになっています。つまり、実際にゴール前で競り合っていないわけなんですよね。
昨日の試合でも岡崎が一瞬マークを外して前に入られて失点を喫してしまいましたが、やはり普段の試合でそういう場面に慣れていないと、当然ながらいくら代表で練習をしていてもミスを犯す確率が高くなります。つまり、この問題がある限りは、今後もセットプレイでの失点は減らない可能性が高いという事です。
フィールドでの1対1については豊富な経験を日々得ている欧州組が、ことセットプレイとなると国内組よりも経験が劣ってしまうという矛盾。
日本は幸いにしてオーストラリア戦で負けても予選通過の可能性は高いですが、オーストラリアとオマーンの試合でもケーヒルの高さに何度もアルハブシがスーパーセーブでしのぐ場面がありましたし、ドイツW杯の悪夢が蘇る事になりかねません。
この問題は、今後日本が世界と戦っていく上で、意外と大きなアキレス腱になるのではないかと思っています。