「ドロー地獄再開」イングランド・プレミアリーグ ウィガン-サウサンプトン

マンU相手の負けは織り込み済みとしても、残留争いのライバルであるウィガンには勝っておきたいサウサンプトンだったが、せっかく終盤にリードしていながらも試合終了間際に追いつかれてのドローと、また微妙な勝ち点1街道がスタートしてしまった。
サウサンプトンは、アウェイとはいえこの試合でも吉田を中心として果敢にDFラインを上げて戦い、ウィガン陣内へと攻めこむ回数は多かったのだが、前半はウィガンのエスピノサが驚異的な運動量とフィジカルで粘り強くサウサンプトンのパスを寸断し、逆に右SBのクラインが元セルティックで中村のチームメイトだったマローニーを捕まえきれず、吉田がつり出されてはドリブルで翻弄される場面が目立っていた。
そして前半25分、ウィガンのCKで吉田はコールドウェルをマークしていたのだが、先にジャンプでボールを触ろうとして前に出たところをかぶってしまい、フリーになったコールドウェルにヘディングを決められるという痛恨のミスを犯してしまう。最近は、高さ勝負をする代わりに機動力で先手のポジショニングを取るプレイが効いていたので、ちょっと調子に乗ってしまったのかもしれないね。
しかし後半になってウィガンの寄せが緩くなると戦況は一変、吉田の配球から相手3バックのサイドを突く攻撃が機能し始め、クラインに代わってララーナが入り、コークが右SBになった事でマローニーの脅威も少なくなり、流れは完全にサウサンプトンへと傾くものの、マンU戦と同様にいくら押しても押してもやっぱり決定力不足で決め切れない。
ようやく64分に、リフレクションからのクロスをロドリゲス、ランバートと頭でつないで同点にすると、85分に左サイドの1対1を突破したロドリゲスからの折り返しをシュネデルランが綺麗に決めて、珍しく逆転を決めたかと思ったら結局は耐え切れずに終わってしまった。内容的にも勝っておきたかった試合だけにもったいない。特に、2点ともセットプレイからというのは選手よりも監督の責任なので要修正だね。
あとは、やっぱり点取り屋が欲しいねえ・・・もう移籍期間が終わってしまったので現有戦力で何とかするしか無いけど、助っ人のラミレスはこの試合でもGKの目の前で完全ドフリーで外してしまったし、相当重症だと言わざるを得ない。ランバートが点を取れているうちに、何とか勝ち点を稼いでおきたいところなんだがなあ。