2002年12月22日

・電波の分類

このサイトは電波ジャーナリストを非難する文章が多いところだが、ただ意味も無くレッテル張りしてるわけではない。私の中には明確な分類と基準があるのでそれをちょっと書いてみよう。分類が重なる人もいたりしてややこしいのであえて人名は書かない。各自それぞれで邪推してみて欲しい(笑)。リストはもちろん下に行くほどタチが悪くなる。

1.まっとうなジャーナリスト及び評論家

何よりも第一にサッカーに対する愛があり、現場にしょっちゅう足を運んで事実を正しく漏れなく伝える努力をしている人。自分の考えがあっても、あくまで事実をベースとした論拠ある推論を展開する。一般人に分かりやすいウリが無かったり、文章技術が爆発的なフリーランだったり(笑)するのでメジャーメディアへの露出が少ないのが残念。

2.良質電波

サッカーに対する愛情は深いし現実を認識する能力もあるが、自説が一番であると信じて疑わない人。ただし実績やカリスマが無いと一気に無害電波となってしまう存在でもある。ここだけズバリ人名を書いてしまうが、クライフが頂点的存在。自己主張の強さと比例するところがあるので、日本より海外に数が多い。だいたいプロのコーチや監督経験者に多いパターンである。

---------------------------ここに巨大な溝-------------------------------

3.無害電波

サッカーへの愛は持っているが、プライドが高い割に頭が固かったり古かったりで、自説に不利な現実を認識する能力が欠けている人。元王様選手だった人とかに多い。やたら自分の活躍した時代や選手を持ち上げる。ただし理論が無いか一見して怪しいので、ネタ扱いされて一般には比較的無害である。芸能電波を兼ねているパターンもある。

4.母性電波

良く取材はするがそれはだいたい若く有望な選手に限られる。とにかく取材対象の選手を溺愛するあまり、時として選手中心に宇宙が回って感情的な毒を撒き散らしてしまう人。女性ライターに比較的多く見られる。選手への愛しか感じないのでサッカーも愛しているかどうかは怪しい。

5.エセ知識人

プロ野球に象徴される、いわゆる「体制的なもの」を批判するためにカウンターカルチャーとしてサッカーを取り上げているだけで、サッカー自体に対する知識はあまり無いし興味も無い。講演活動が多く、「知識欲が高い」一般大衆や大メディアにありがたがられる。別名セレブ。自己愛ライター達の最終目標でもある。

6.芸能電波

サッカーへの愛や持論があるかどうかは不明。とりあえずメディアの演出や注文に応じて主張をいかようにも変えられる人。地上波TV歴の長い人間が染まっていくパターンが多い。タブロイド夕刊紙に書いているようなライターもこれか。

7.悪性電波

サッカーへの愛より自己愛が勝り、しかも自説を主張するために3−4−1−2が4−2−3−1であるとか(笑)、事実を捻じ曲げてまで理論付けしようとする人。実態を知らない一般人には一見説得力があるのでタチが悪い。狭義の電波ライターはこれにあたる。

8.売文家

自己愛のみ。選手や監督、サッカー界がどうなろうと自分さえ売れれば良し。サッカーはあくまで自分が成り上がるための踏み台にしか過ぎない。従って、例えば阪神や競馬など(笑)、他の売れ筋ジャンルにも進出したがる事が多い。さすがにこのレベルまで来ると「人を呪わば穴二つ」で、予想と正反対の結果になって信用をさらに落としたり、本を書いた選手にトラブルが起こったり、自分のPCのHDが壊れたりする(笑)。


サッカーコラムマガジン「蹴閑ガゼッタ」