「7試合連続ゴールならず」J1第21節 ガンバ大阪-ジュビロ磐田(2-0)
昨晩は保養所への旅行から帰って来たところで、フラフラになりながら見たのでところどころ記憶があやふやだけど、一応簡単にレポートを。
この試合でのジュビロの狙いははっきりしていて、ポゼッションで上回るであろうガンバに対して、サイドチェンジやアーリークロスで速く、人が少ないところを狙って攻撃するというものであり、特に前半終わりごろから後半にかけて、FWで先発の宇佐美が動けなくなり、平井の運動量が落ちた時には磐田の勢いが完全にガンバを上回っていた。
しかし、前半18分にCKのこぼれ球から放った二川のミドルシュートがDFの足に当たってコースが変わり、痛い先制点を与えてしまうと、後半30分にはまたもCKから高木に頭で決められ、攻撃で数的優位のチャンスを作ってもシュートまで持っていくまでにミスで時間がかかってしまうなど、磐田は攻守で詰めが甘くて本調子でないガンバに勝ち点3を献上してしまった。
ガンバは橋本の6試合連続ゴールの記録が途切れてしまったのは残念だが、あまりチームにフィット出来ていなかったイ・グノが、1トップになってからは鋭い飛び出しで守備陣を助ける働きが見えたことは、今後の起用法の上で大きなヒントになったのではないか。現状は宇佐美でもチョジェジンでも帯たすき状態なだけに、しばらくリーグが休みになる間にベストの布陣を見つけておく必要があるのは確かだろう。
kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | Jリーグ
「こんなもんでどうでしょうか、グランパス君」J1第20節 名古屋グランパス-ガンバ大阪(3-1)
首位を快走しているとあって、名古屋に住んでる友人情報では、満員でスタジアムに入れないお客さんがいたらしい瑞穂での試合。
Twitterで「名古屋はそんなに強豪だとは思わない」という意味のつぶやきを書いてしまったら、グランパス君にショックだとの突っ込みを入れられてしまったのだけれど(笑)、グランパス君には申し訳ないけどやっぱりこの試合を見ても、まだ名古屋には去年までの鹿島のような、憎たらしくなるような磐石の強さは無いなと思ってしまった。
その理由の大きな1つは、DFラインの位置取り。以前にも指摘したかと思うのだが、インテルや岡田ジャパンの守備を見ていると、DFラインは相手が自陣に攻め込んだ時でも、必ずPAエリアの外側でラインをキープし、サイドを破られた時には下がるという約束事が徹底されているんだけど、何故か名古屋ではDFラインが簡単にPAの中にまで下がってしまう。
しかも名古屋は攻撃陣がワイドな位置取りをするので、この試合の前半のように攻撃的になるとCBの両側ががら空きになり、守備的になっても4人のDFと1ボランチのダニルソンだけで守る形になるので、バイタルのサイドがやっぱりがら空きになって、簡単に二次攻撃を仕掛けられてしまう羽目になり、この試合でもガンバに19本のシュートを浴びせられてしまっている。
攻撃でも中央からサイドへの展開にミスが多く、名古屋が取るワイドな攻撃は、選手間の距離が広いためにカバーが遅れやすく、いったんカバーに入るとなると各選手が長い距離を走る必要があるために、攻撃時のミスをもっと減らさないと、速い攻撃を得意とするチームが多いACLでは、とてもこの試合のようには行かないだろう。
それでも、この試合でも宇佐美のDFに当たったボールに反応して弾き、バーに当たったボールを確実にキャッチするスーパーセーブを見せた安定感抜群の楢崎と、ハイボールは負け知らずの闘莉王、すっかり1ボランチとしてフィットしたダニルソン、得点王のケネディという個人能力でガンバを上回ったが、彼らがこれからアクシデントで抜ける事があれば、まだまだ安心は出来ないように思う。
ガンバはガンバで、イグノが全然チームにフィットしておらず、橋本1人が気を吐いて遠藤もまずまず動けているが、二川は明らかに調子を落としていて、かつての攻撃力が完全に影を潜めてしまっている。
やはり、ガンバの第1FWはルーカスのように、前線で動き回って基点を作り、出来たスペースに遠藤や二川が入ってワンタッチで崩し、平井が抜け出すような形がベストであり、イグノのようにボールを持って前に突進してナンボの選手は合わないような気がするんだけど、その辺を西野監督はどう考えているんだろうかねえ。
kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | Jリーグ
「オリヴェイラが日本代表監督?」J1第20節 鹿島アントラーズ-セレッソ大阪(0-1)
8月になってから未勝利と調子を落としている鹿島が、天敵かつ好調のセレッソに対して案の定敗戦を喫してしまった試合だが、内容的にはそれほど壊滅的というわけではなかった。
試合開始直後とセレッソが先制点を取った直後は、鹿島が高い位置から連動したプレスをかけてセカンドボールを支配し、速い展開で相手の守備を崩す鹿島らしい戦いを見せはしたのだが、その間に点を決める事が出来ないのと、その時間が長く続かないのが今の成績になっているのだろう。
特に、豊富な運動量でボールの基点にもなれるし優秀なフィニッシャーでもあるマルキーニョスの不在は深刻で、大迫はマルキーニョスと同タイプではあると思うが全ての面でレベルが劣り、前線でタメが出来ないのでDFラインが下がり、乾と家長に対して簡単に前を向かせるスペースを与える事になってしまっていた。
それでも鹿島は、興梠が一人攻撃で気を吐き、初出場の宮崎はまずまずのプレイを見せていて、アドリアーノに代えて小松が入ってから前でタメが作れなくなったセレッソを後半に攻め立てて同点のチャンスを作り出したが、確変継続中の松井に弾かれてノーゴールでの敗戦。とは言え、これからはスケジュールも少し楽になるし、チームの形が崩れてしまっているわけではないので、これからの巻き返しは十分あり得るだろう。
それよりも鹿島のファンや関係者にとって気がかりなのは、原さんが欧州の監督スカウトに失敗した後の後釜として、オリヴェイラ監督が有力視されてしまっている事かもしれない(笑)。
確かに、私もオシムが倒れた後にオリヴェイラ監督を推した事はあるが、あくまでブラジル的なバランスとコンビネーションを重視するオリヴェイラのチーム作りと、原さんのスペイン志向が合っているとはとても思えない。しかもブラジル式は、鹿島の選手で固めるなら別だが、チームとしての形作りに時間がかかるので、アジアカップやW杯アジア3次予選がかなりの前倒しになっている事を考えると、不安が大きい。
まあ、さすがにそれでもぶざまな成績にはならないだろうが、協会内での足並み不ぞろいやマスコミのお約束によって余計な雑音が増えてしまうと、誰にとっても不幸な事になってしまうだろう。最悪、岡ちゃんに2ヶ月前から任せればいいわけだし(笑)、原さんには悔いなく思い切った仕事をやって欲しいね。
kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | Jリーグ
「ダービーらしい結末」J1第20節 ジュビロ磐田-清水エスパルス(2-1)
数年前にセリエAで黄金期を築いていた頃のユヴェントスでさえ、当時AとBをエスカレーターしていて順位もずっと下だったトリノを相手にしたトリノダービーでは、常にトリノに対して苦戦していたように、ダービーマッチというものは順位に関係なく拮抗する展開になる事が多いのだが、この試合もダービーらしい、下位である磐田の頑張りが非常に目立った内容だった。
清水は小野と本田拓が負傷でスタメンから外れ、山本真希と伊藤のダブルボランチに、岡崎とヨンセンの2トップという4-4-2で臨んだのだが、前田とジウシーニョの2トップが積極的に前からプレスをかけて清水の攻撃を分断、そこからサイドを中心に積極的に仕掛ける攻撃で、前半は磐田が優勢に進める。
そして23分に、右サイドから山本康裕が清水の選手3人をドリブルで振り切り、センタリングをジウシーニョがうまくダフらせてGKのタイミングを外す技ありのゴールで磐田が先制する。
しかし清水も、ボールを磐田に支配されながらも少ないマイボールの機会からチャンスを作り出す試合巧者ぶりを見せ、41分にはゴール前での混戦から岡崎が体でボールを押し出し、詰めていた太田が決めて清水が同点に追いつき試合は振り出しに。と思った次の瞬間、またも清水は山本康裕の反転する動きにあっさり釣られてしまい、シュートはDFに当たってコースが変わり、GK西部も為すすべなし。
後半から清水は枝村、小野と選手を投入して試合のペースを握り返すものの、川口を中心とした磐田の守備陣の集中力は最後まで切れず、前節に活躍を見せた原もこの試合では良いところが無く、清水はとうとう3連敗になってしまった。
どちらにも欠場が多かった試合だが、右サイドの山本康裕と駒野の活躍は西の不在を感じさせなかったのに対し、ボスナー・廣井の清水CB陣はジュビロの2トップに仕事をさせすぎてしまっていた。4位に転落した清水の次は5位川崎との試合が待っており、ここで踏ん張れないと優勝はかなり厳しくなってしまいそうだ。
kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | Jリーグ
「カテナチオならぬヤマナチオ」J1第19節 横浜Fマリノス-モンテディオ山形(0-1)
しかし本当に、小林監督はこういうチームを作らせたら天下一品だよね。岡田監督の後任として、小林監督を推す人がいたけど、岡ちゃん流現実サッカーを継承してしまうのならそれもアリかなと思ったり。でも、原さんの考えるスペイン流攻撃サッカーとは正反対だけどね(笑)。
横浜のほうは、どっちにしても中盤を支配できるのは分かっているから、あえて長谷川と山瀬の2トップにしてDFの裏を素早く突く形を狙ったようで、序盤は前からプレスをかけて来た山形のスペースを利用して、度々チャンスを作る滑り出しを見せたが、そこから徐々に山形が守備を固め始めると、横浜は徐々に小林監督の術中に嵌っていってしまった。
そして悲しいかな、ポゼッションが続けば続くほど、どんなチームでも守備時の集中力が欠如してしまうのがサッカーの定理で、52分に何の変哲も無いふわりとしたFKに対し、横浜の選手が石井の飛び出しをマーク出来ず、フリーな状態からやすやすとボレーを決められてしまう。
こうなると、さらに山形としてはチームの狙いが絞りやすくなり、横浜も渡邉や松田といった高さのある選手を投入し、最後は栗原を前線に出すパワープレイで押し切ろうとするが、山形の堅守は最後まで崩れず0-1のままで試合終了。
横浜にしてみたら交通事故にあったようなもので、試合感覚は中2日だし、どんな強いチームでもこういうパターンで負ける事はあるものだが、そういう試合の経験をたくさんセルティックやイタリアで積んでいる中村が、もっと速いタイミングで縦パスを入れるような働きが出来れば、もっと違った内容になったのではないかと思うのだが・・・もうFマリノスに骨をうずめる事は決まっているのだから、もっとリーダーシップを取って欲しいところだね。
kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | Jリーグ
「新潟で骨抜き」J1第19節 アルビレックス新潟-清水エスパルス(4-1)
猛暑中での中2日という非人間的なスケジュールとあって、長谷川監督はヨンセン、藤本、市川を温存、岩下が出場停止でボスナーを入れた布陣で臨んだが、これが全くと言っていいほど機能しなかった。
試合開始からSBが非常に高い位置取りをして攻めに出て来る新潟に対し、清水は完全に受けに回ってしまい、4バックと本田が何とかゾーンを作って押し留めようとするのだけれど、マルシオ・リシャルデスと曹永哲がゾーンのさらに外側からSBと絡んで攻めるサイドアタックを全く止められず、面白いようにシュートの雨を浴びてしまう。
清水はボールを奪っても、永井はヨンセンのようなロングボールからの仕事が出来るはずは無く、枝村は存在感皆無、岡崎はサイドでの守備で手一杯、小野は広大な中盤スペースをうろうろするだけでポゼッションの糸口がつかめず、32分にマルシオ・リシャルデスのFK、42分には曹永哲に角度の無いところから決められ、前半は新潟の一方的な試合展開で終わった。
後半から清水は市川を投入し、彼が高い位置取りをする事で曹永哲の脅威を減らす事に成功はしたが、開始4分にミシェウのスルーパスから矢野に決められ、その後も優勢に試合を進めるがゴールは30分から出場した、この日の清水で唯一元気だった原がドリブル突破から奪った1点のみで、最後はGK西部がカウンターからどフリーになった曹永哲の足を手で払ってPKという落ちがついて試合終了。
まあ、長谷川監督にとっては内心では捨てゲームに近いものがあったはずで、勝ち点0という結果に対してそんなにダメージは無かったとは思うが、それでも永井や辻尾といった先発が機能しなかったのは、今後も続くとされる猛暑の中で巻き返しを図るには痛い内容だったように思う。果たして次節の静岡ダービーで反撃ののろしを上げられるかどうか。
逆に新潟は矢野、ミシェウ、マルシオ・リシャルデス、曹永哲の4人が、互いの個性をよく活かしあった攻撃が出来ており、見ていて楽しいサッカーになっている。平日の火曜日でビッグスワンには3万人が入っているし、やっぱりチームが強い事が一番の動員策なんだよなあ・・・
kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | Jリーグ
「夏ノ若手、求ム」J1第18節 鹿島アントラーズ-FC東京(1-1)
鹿島はマルキーニョス、東京は梶山と羽生という中心選手を欠いた中での試合。
前半は完全に鹿島のペースで、鹿島の高い位置からの積極的なプレスの前に、徳永と森重の即席ボランチに全くボールが収まらず、27分にセットプレイからドフリーで飛び出した興梠に合わせられてさくっと失点を喫してしまう。
その後は東京もDF裏のスペースを使う意識が出始め、平山や石川がサイドのスペースを使ってカウンターから攻めるがシュートはことごとく正面を突いたりで鹿島がリードのまま、前半を終了する。
後半になり、東京が今野と森重のポジションをチェンジ、さらには大竹とリカルジーニョを投入してからは疲れが出始めた鹿島のサイドを完全に制圧し、鹿島はあわてて本山と青木を入れるがサイドの攻防の状況は変わらず、かろうじて鹿島が東京の怒涛の攻撃を耐え忍ぶ展開が続く。
しかし86分に、右サイドの東京の攻撃に青木と小笠原が釣られてしまい、中盤を中田1枚にしてしまったところを今野に入り込まれ、今野の狙い済ましたミドルが鹿島ゴールに突き刺さり、東京が土壇場でドローに追いつき試合終了。
鹿島は前節もそうだったが、小笠原を筆頭に後半になると運動量の落ちが激しく、それまでに点を重ねて安全なリードが出来る決定力も不足しており、それがこの結果に現れてしまっている。このままだましだまし同じ起用を続けるのか、世代交代を見据えて若手を起用していくのか、難しい舵取りを迫られそうである。
東京のほうは、後半あれだけの試合が出来るのに、前半があまりに酷すぎた。梶山や羽生がいなかったにせよ、やはりこちらも才能のある若手が特に中盤で出てこないと、今のように中心選手が1名欠けたとたんにプレイの質が下がってしまうようでは、今後も優勝争いからは遠ざかったままになってしまうだろう。
kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | Jリーグ
「選手交代は世代交代」J1第17節 清水エスパルス-鹿島アントラーズ(2-1)
今節最大の注目試合である、鹿島と清水の首位決戦。
前半はホームに詰め掛けたサポーターの声援を受けた清水が鹿島を攻め立て、ヨンセンのポストプレイに、岡崎・藤本のサイドが積極的にドリブルを仕掛け、ジウトンの守備に不安を抱える鹿島がなかなか前に出られない展開が続く。
鹿島は不運な事に前半の32分にエースのマルキーニョスが負傷退場。これで鹿島はさらに前線でボールを収める事ができなくなり、37分にはクロスに対して手を出してしまった岩政がPA内でハンドのPKを献上してしまう。
後半になると、ハーフタイムで鉢巻を締めなおした鹿島が、積極的な押し上げで中盤での数的優位を作り、狙い通りに清水のマークが足りていない場所を興梠がサイドから狙って飛び出し、クロスにぴたりと合わせて同点に追いつく。
しかし鹿島の勢いはここから衰えてしまい、試合は再び清水のペースになると、29分に伊野波のクリアをあきらめずに体で押し込んだ枝村に決勝点を与えてしまい、鹿島は痛恨の首位陥落を喫してしまった。
この試合の勝敗の鍵となったのは、まず第一に若手の勢いと言う点だろう。清水は岡崎・藤本・本田といった若手選手が非常に元気で、疲れの見える小野を早めに枝村と変える事が出来たのに対し、鹿島は怪我で交代枠が1つ減ったとは言え、最初に投入したのがベテランの本山で、後半はほとんど動けなかった小笠原を最後まで引っ張らざるを得なかった部分を見ても、勢いを増加させる交代からは程遠かった。
これから代表に呼ばれる事は確実である野沢は好調だけれども、大迫にはまだ大きな期待は出来ないし、ベテランが多い鹿島としては、これからどれだけ終盤に向けて戦力を維持させられるかが、最大の課題となって来そうである。
kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | Jリーグ
