2010年03月09日

「マルティンスいたんだ(笑)」ドイツ・ブンデスリーガ第25節 ヴォルフスブルク-ボーフム(4-1)

最近はスタメンから外れてしまっていた長谷部だけど、この試合ではCBのバルザリが怪我で退き、そこに本職じゃなくて何故かリーターがCBに入ったために出場が回ってきた。

ヴォルフスブルクはミシモビッチが欠場したために4-4-2の布陣を取っていたのだが、当然普段とは違う戦いに選手間のコンビネーションが悪く、0-1と先制点を奪われてもボーフムの組織的な守備の前にFWが孤立、長谷部もほとんど攻撃に目立つ場面は無くて無難にパスをつなぐだけのプレイに終始していて、内容的に光明が見えないまま前半終了。

後半からは、こんなところにいたんだ、のマルティンスがグラフィチに代わって出場するも、あまり大きな変化は無かったのだが、60分に左サイドからのクロスをジェコが足先で合わせて流し込んだ同点ゴールが決まると、不思議と両チームの出足がそこから一気に逆転し、試合はヴォルフスブルクの一方的なペースに。

そして75分にスルスルと右サイドから抜けた長谷部の折り返しにマルティンスが合わせて逆転すると、そこからあれよあれよと止めの2ゴールが決まって結果はヴォルフスブルクが4-1で快勝。

内容的にはあまり褒められたものではなかったが、復帰のマルティンスのゴールに、中盤ではサンタナが4点目のミドルを決め、リーターがCBでも無難なプレイを見せるなど、今まではフェー定食とばかりにスタメンを固定し続けていたヴォルフスブルクにも、ローテーション出来るだけのポテンシャルがあるという事が分かったという大きな収穫があったように思う。ま、それを監督が実行するかはまた別なんだけど(笑)。

長谷部については、右MFで出場していた割には全体的には相変わらず地味で、監督が「長谷部でなきゃ!」と思わざるを得ないような攻撃への貢献度は無かったけれど、アシストと言う結果を出せた事は良かったように思う。中盤のライバルであるサンタナが得点を決めただけに、これからも激しい競争は続きそうだが・・・

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2010年02月09日

「スーパードリブラー×2」ドイツ・ブンデスリーガ第21節 ヴォルフスブルク-バイエルン(1-3)

バルサやオランダ監督時代にはいろいろと軋轢を起こした事で有名なファン・ハールだけど、この人もある意味トルシエと似たタイプで、ちゃんと機能するチームを作り上げると本当に強いね。

この試合でのバイエルンも、FWも含めて非常に高い位置からガンガンとプレスをかけ、サイドは常に高い位置取りをする2バック状態で守り、マイボールになったら中盤からでもどんどん人が前線に飛び出してパスを通していく。試合開始直後の先制点も、ヴォルフスブルクのマークの人数が足りてなかったところで簡単にDFの間から抜け出された失点だった。

その後はヴォルフスブルクも珍しく盛り返し、中盤でプレスをかけてSBが高い位置取りをするバイエルンの裏のスペースにジェコやグラフィチが飛び出していくつかチャンスを作るが、グラフィチが絶好の1対1を外してしまって同点にならず、ミシモビッチもファン・ボメル率いるバイエルンの中盤の厳しいマークに合い、チャンスがあっても単発に終わって勢いが持続しない。

そして26分に毎度おなじみのセットプレイからのマークミスによる失点で2点目を追加されると、そのままヴォルフスブルクの勢いが落ちていってしまった。つーか、ロッベンとリベリがピッチに2人いるって反則だろ・・・ヴォルフスブルク程度でどうやって止めるんだよ(笑)。

グラフィチは試合終了間際にDFの足に当たったボールをごっつぁんで決めはしたものの、昨シーズンの異様な決定力は完全に影を潜め、おまけにPKすら外してしまう出来で、絶不調の彼に頼らざるを得ないほどヴォルフスブルクの前線の層が薄い事が、現在の低迷の一因である事は確かだろう。

ミシモビッチも今シーズンは研究されてか相手のマークで消える事が多く、ただでさえ現代サッカーの割には守備をしない選手が3人もいてたのではそうそう守りきれるはずはない。グラフィチの覚醒を待たなければならないのなら、せめて4-4-2とかにすればいいと思うのだが暫定監督はどうにも動きそうな気配がないしね・・・

長谷部は後半16分で交代。まあヴォルフスブルクの中盤がスカスカのところで良く頑張っていたとは思うが、悲しき日本人の性で攻撃参加しても後ろ髪を引かれている感じで思い切りとしてはいまいち。後半のリーターみたいに守備なんか知ったこっちゃね~という場面があってもいいんじゃないかと思うんだけどねえ。

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2010年01月31日

「長谷部で同点・・・」ドイツ・ブンデスリーガ第20節 HSV-ヴォルフスブルク(1-1)

フェー監督が解任され、ケストナーコーチが暫定監督として初めて指揮を執った試合。相手は、ファン・ニステルローイの移籍が決定した事で注目を集めているHSV。

HSVの試合は、高原がいた頃には良く見ていたのでスタジアムの応援歌とか懐かしいけど、あの当時のメンバーからはほとんど変わってしまってたね・・・

さてヴォルフスブルクだけど、アウェイというのもあるんだろうが、明らかに戦い方が堅く守ってカウンター、というスタイルで固めることにしたようで、上がりたがりのSBリーターも攻めあがる事無く、長谷部も比較的中央に絞ってバイタルをケアする場面が多く、1ボランチのジョズエの両脇スペースを攻められまくっていた弱点をカバーしようとする狙いが感じられた。

そして34分には、ジェコがマークをトラップで抜き去り、鮮やかな先制点を決めたまでは完全にヴォルフスブルクの狙い通りではあったのだが・・・

後半になるとヴォルフスブルクはDFラインが上げられなくなってしまい、試合はほぼHSVがタコ殴りしているだけの有様で、ヴォルフスブルクは相手のシュートミスやGKレンツの必死のセーブで何とかしのぐだけ。

試合はそのままロスタイムに突入して2分を経過し、あと数秒でヴォルフスブルクが奇跡の勝ち点3をゲットか、と思われた瞬間、PAの外で長谷部がファールしてしまいHSVのFK。トロホウスキーが放った無回転のボールはコースこそ甘かったが鋭く落ちてレンツの腕をすり抜け、土壇場でHSVが同点に追いついて終了という劇的な結果に。

長谷部は久々のフル出場で、持ち前の運動量で最後までサボらずに働き続けていたけど、最後のファールは微妙な判定だったとは言えちょっと不用意だったかな。まあ、まともな監督ならあのプレイだけで長谷部を外したりはしないだろうけど、長谷部にとってもチームにとってももったいないプレイだったねえ。

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2010年01月26日

「フェー監督解任」ドイツ・ブンデスリーガ第19節 ヴォルフスブルク-1FCケルン(2-3)

ちょうど今日、ヴォルフスブルクのフェー監督の解任が決まったようだが、それも仕方ないと言わざるを得ない内容の試合だった。

ヴォルフスブルクはケルンに対してボールをろくにキープする事もセカンドボールを拾う事もできず、1失点目はゲントナーの単純なマークミス、2失点目はDFラインの上げ下げに迷った瞬間を狙われて抜け出されたもので、戦術的な規律と集中力がともに欠け落ちた内容に終始してしまった。

昨シーズンのヴォルフスブルクであれば、少なくともホームでは前から積極的なプレスを仕掛け、高い位置でボールを奪って次々に選手が飛び込んで最後はグラフィチがおいしいところを決めるというパターンだったのだが、今はプレスのかけどころが低いので、この試合でもケルンがDFラインで軽くサイドチェンジすればもうヴォルフスブルクのプレスはかからなくなり、そのまま軽々とサイドからボールを運ぶ事ができていた。

後半になるとようやく前線に人が集まるようになりはしたが、プレスの連動性が低くてDFラインが上げきれてないために、攻勢に出ても簡単にカウンターから点を取られてしまう今期のお馴染みパターンで、結局は3点取られて敗戦。下位相手のホームゲームでこれでは、さすがに監督を解任せざるを得ないよね。

長谷部は、1得点目のジェコへのシュート性のパスはアイデアがあって良かったが、やはり中盤が間延びした状態では攻撃に絡む回数は少なく、後半25分に交代。まあ、今のチーム状態が長谷部と言うか日本人には向いてない形になっているので仕方ない面はあるのだが、長谷部も中村と同様に生真面目にバランスやカバーを考えたポジション取りをし過ぎているのかな、と思う。

確かに間延びした状況ではバランスを取っておかないとカウンターから失点してしまう危険は高くなるのは確かなんだけど、ゴール前に1人しかいない状況で長谷部1人が飛び込んでもそうそう点にはならないわけで、試合の流れを見て、ゴール前の人数が足りているところにさらにファーからフリーで入ってみるとか、そういう意外性が無いと今の状態ではさらに点が取れなくなるんだよね。

もちろん90分それじゃ困るんだけど、逆サイドのゲントナーがそういう意味では上手くメリハリを付けている(と言うかその分を長谷部がカバーしているんだろうけど(笑))ので、たまには自分の個人評価のために、そういうプレイも試して欲しいところだね。

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2010年01月20日

「こちらも悩みは多い」ドイツ・ブンデスリーガ第18節 シュツットガルト-ヴォルフスブルク(3-1)

と言うわけで、早速長谷部の試合を見てみることに(笑)。

前期にマイスターシャーレを獲得、そのまま有力選手を残留させて万全の体制で臨んだヴォルフスブルクだったが、ウインターブレイクまでで8位と低迷。この試合も、それを実証する低調な内容に終始してしまった。

ヴォルフスブルクは試合開始直後にGWと1対2になる超決定機を作ったのだが、ここまで5点しか取れていないグラフィチが中途半端なプレイでチャンスを逃してしまうと、あとは終始シュツットガルトにボールを支配され、単純なマークミスから2失点を奪われるという体たらく。

その大きな原因は、アウェイとは言えDFラインがあまりに引き過ぎてしまっている事で、中盤とFWとの距離が開いているので攻撃が単発になり、特にルマン時代からマークに弱いグラフィチが全くボールに絡めず、昨シーズンよりも2トップがボールに触る回数が圧倒的に減ってしまい、それにつれて決定機の数が激減している。これでは、昨シーズン得点ランク1位と2位のコンビと言えど、得点は難しい。

実際は守備うんぬんよりも、全体的な規律と責任感がマガト時代に比べて明らかに落ちているところなんだけどね・・・

長谷部も仕事のほとんどは、サイドでのコンビ攻撃を仕掛けてくる相手のカバーリングに忙殺されてしまっている状態で、一度だけ自慢のアーリークロスが前線にぴたりとあった場面があったが、攻撃らしい攻撃はそれぐらいで、この攻撃への貢献度では2-1になってからの交代はやむをえない。守備でも単にマークするだけじゃなくてボールを奪うタックルも欲しかった。

まあ、それでも中村よりはチームがはるかにマシな状態だけど(苦笑)、こういう時だからこそ個人の能力が問われるわけであって、逆にレベルアップのチャンスと捉えて積極的にチャレンジして欲しいところだね。

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2009年05月24日

「優勝するって簡単♪」ドイツ・ブンデスリーガ第34節 ヴォルフスブルク-ブレーメン(5-1)

いや~しかし、ホームでのこのヴォルフスブルクの強さはいったい何なんだろうね。

試合の序盤から、プレッシャーがかかるはずのヴォルフスブルクはブレーメンにやや押されながらものびのびとプレーし、わずか7分に長谷部のクロスのこぼれ球をミシモビッチがゴールネット上部に冷静に決め、15分には左からの突破をグラフィチがニアで合わせて2点目、26分にはグラフィチのドリブルからのクロスが相手に当たってオウンゴールで3点目と、前半のうちに一気に試合を決めてしまうのだから恐ろしい。

ブレーメンは31分にジエゴの個人技からの突破で1点を返したが、56分のセットプレイで何故かグラフィチとジェコの2人を完全にフリーにしてしまって4点目を入れられ、最後は俺も忘れるなとばかりにジェコに5点目を決められ踏んだり蹴ったり。ヴォルフスブルクとの得点力の違いをまざまざと見せ付けられた格好になってしまった。

この日の長谷部は右のボランチに入ったが、リーターとうまいコンビネーションを見せて着実にボールをつなぎ、守備でも良い読みを見せてインターセプトを何度か成功させるなど、非常に堅実なプレイ振りで優勝を決める大勝に貢献した。逆に大久保は風邪で表彰台にも上がれず残念な結果に終わってしまった。日本への再移籍の噂が出ているが、ジェコやグラフィチ、ミシモビッチはビッグクラブが放って置かないだろうし、ここはじっと我慢をしてオフシーズンの間にきっちりとチームメイトとコミュニケーションが取れるようになって欲しい。

とにかく、奥寺氏以来の日本選手のマイスター・シャーレ獲得本当におめでとう!

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2009年05月14日

「突っ張りあいはやっぱり決定力」ドイツ・ブンデスリーガ第32節 ヴォルフスブルク-ドルトムント(3-0)

まだUEFAカップを狙える位置にいるドルトムントと、何と4位まで勝ち点2差という大激戦のマイスターシャーレ&CL圏内争いを続けているヴォルフスブルクの試合は、ヴォルフスブルクがホームで強さを見せて3-0の完勝。

とは言え、ヴォルフスブルクがホームで押し捲った展開というわけではなく、ドルトムントも高い位置からプレスをかけて速い攻撃を仕掛ける、いわば突っ張りあいのような激しい試合だったが、やはりリーガで得点王争いの1位と3位を占めているグラフィチとジェコが絶妙のDFライン裏への抜け出しと抜群の決定力を見せつけた格好となった。

いや、それにしてもグラフィチとジェコが、とにかくハーフカウンター後に後ろから来たボールをいとも簡単にトラップしてシュートしやすい位置にボールを置いたり、そのままGKが届かない位置へとボールを流し込んだり出来るのは、日本人からすると本当にうらやましいの一言。おそらく相当にゴール前で冷静なんだろうね。これじゃ大久保の出番が無いのも仕方ないと言わざるを得ない。

長谷部については、怪我明けからすぐに左SBで先発し、序盤こそマーキングとラインコントロールのタイミングが合わずに危ない場面を作り出しはしたが、先制点を取った後は主に守備に重点を置いたプレイとなり、無難に守りながらも時折タイミングの良い攻撃参加を繰り出していて、割と安心して見ることが出来た。終盤に頭を蹴られて交代してしまったが、とりあえず次の出場には支障が無さそうで何より。是非CLでの長谷部を見てみたいね。

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2009年04月07日

「これが勢いの差」ドイツ・ブンデスリーガ第26節 ヴォルフスブルク-バイエルン(5-1)

いつの間にかCL圏内はおろか、マイスターシャーレが現実的なものになって来たヴォルフスブルクだが、何とバイエルンとの大一番で5-1の大勝を収めてしまうとは予想外だった。

とは言え、試合序盤は完全にバイエルンペースで、サイドを中心にワイドに展開するバイエルンの攻撃に対してヴォルフスブルクは守備が後手に回り、ビルドアップのミスを取られて中央がスカスカな状態で何度もクロスを浴びるなど、ヴォルフスブルクにとっては非常に危うい展開が続いた。

前半も半ばを過ぎるとようやくヴォルフスブルクのプレスが機能しだし、バイエルンもプレスを交わすようにロングボールメインの攻撃に切り替えだして互いに攻守の切り替えが早い拮抗した展開となり、前半終了間際にセットプレイから1点ずつを取り合うがっぷり四つ状態。

後半も同じようなペースで試合は進んでいたが、63分に左サイドからのクロスにDFの前に足を投げ出したジェコが中央で合わせてヴォルフスブルクがリード。これでバイエルンの意識が一気に攻撃に傾いたところで、3分後にはまたもジェコがカウンターから飛び出し、背後からのパスをワントラップからゴール隅に決める完璧なゴールで3点目。

そしてスペースが出来るととたんに生き返るのがグラフィチで(笑)、それまで完璧に消えていた男が74分にDFを背負いながらの反転ゴールを決めると、3分後にはPA内の細かいドリブルから最後はヒールでコロコロゴールというバイエルンにとっては屈辱的な一発。おまけに試合終了間際にマガト監督にGKまで交代させられてしまう屈辱の上塗りまで食らってしまった。

現在世界で最も乗っている2トップがいるとこんなに勝利は簡単なのかとうらやましいを通り越して呆れるぐらいだが、枠内シュート5本で5点取られるバイエルンも情けなかったね・・・まあ、気持ちや戦力的には多分にCLバルサ戦へ重点を移していた部分はあるのだろうが、この大敗が尾を引かなければいいのだが。

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