2010年08月31日

「得点以外は順風満帆」ドイツ・ブンデスリーガ第2節 ボルシア・ドルトムント-シュトゥットガルト(3-1)

紆余曲折していた日本の代表監督が、ひとまずザッケローニに決まったようだが、もし彼が3-4-3のフォーメーションを取ったとすると、まずウイングの候補に挙げられるのが香川だろう。

それにしても、つくづくドルトムントでの香川は幸運である。

まず、トップ下の不動のレギュラーであるジダンが怪我で不在、クラブは財政難で若手選手主体のチーム作りを強いられており、セルティックのように高額年俸のベテランが居座っているわけではなく、クロップ監督も積極的に若手を使う監督だし、香川がまだサイドのウイングで目立ったプレイが出来ていない事を考えると、本当に強い星の下に生まれているんだなと思う。

もちろん、外的要因だけが原因ではなく、香川自身がブンデスリーガ、そして現代のトップ下に求められているプレイをしっかり自覚し、それを実現できているという点も大きい。

この試合の香川は、ボールを受けたらまず前を向く事、そして前を向いたらすぐさま加速する事を意識しており、そのための動き出しやテクニックの引き出しが他の選手に比べて明らかに豊富である。

そして2点目につながったプレイにしても、ドリブルで切れ込むことでマークを引き付け、そこからふわりと浮き球パスがスペースに入り込んだバリオスに飛んだため、DFが予測しきれずクリアミスを誘っていたように、彼のアジリティとテクニックが、単調になりがちなゲルマン系サッカーにテンポを作り出していると言える。

ドルトムントも、中2日の割には前半は良く動けていて、特に第1節と比べると前からのプレスに統率が取れるようになって、香川とバリオスの距離もかなり改善されていた。後半はチームが省エネ状態になって香川も後ろのポジションで守備を優先するようになったので目立たなかったが、まずはチームが勝利しない事にはいくら活躍しても評価にはつながらないからね。

課題としては、やはり得点を決めるところ。海外ではトップ下は点を取らないと価値が無いポジションだし、チャンスメーカーのままでは次のステップアップは難しい。ゴール前への飛び込み方はもちろんだけど、ミドルシュートのパワーと精度にもっと磨きをかける必要があるだろう。とにかくまずは結果だ!

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2010年08月27日

「内田もデビュー」ドイツ・ブンデスリーガ第1節 ハンブルガーSV-シャルケ04(1-2)

今日から3日間は、飲み会と旅行が続いて更新が出来ないと思うので、さらっと内田のデビュー戦を見ての感想を書いておく。

内田の出場は後半14分からの出場だったが、いきなりほとんどの時間をウイングかというぐらいに高い位置で張り続けていたのにはちょっと笑ってしまった。

まあ、それだけ攻撃力を買われているのかもしれないし、ボールを持ったら単にバックパスするだけじゃなくて縦へと積極的に仕掛けたり、スローインも素早くて、シャルケの選手の中でも攻撃センスが高いことを証明出来ていたように思う。

ただ、HSVに2点目を決められた時に、左サイドを駆け上がるゼ・ロベルトをフリーにさせてしまった場面のように、前に出てアタックをかけるのか、ラインを揃えてけん制するのか、ラインを崩してマークし続けるのかの判断があいまいな部分があり、鹿島のようなブラジル式4バックに慣れている内田にとっては、まだとまどうところが大きいのだろう。

シャルケは、CLのグループリーグでの相手が、リヨンとベンフィカ、ハポエル・テルアビブに決まったようだが、この相手ならトーナメント進出の可能性は低くないだろうし、層の薄いSBというポジションの出番は、サブであっても多くなると思う。その意味でも、内田には早くチームにフィットして欲しいところだ。

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2010年08月24日

「ブンデスリーガデビュー!」ドイツ・ブンデスリーガ第1節 ボルシア・ドルトムント-バイヤー・レバークーゼン(0-2)

前期4位の強豪をホームに迎えての開幕戦。移籍の香川は4-2-3-1のトップ下でデビュー。

選手入場から7万人の大声援を受けるドルトムントだったが、試合は序盤から激しくプレスをかけてくるレバークーゼンの前に全くボールがつなげず、プレッシャーを受けてないCBだけがボールを左右に動かすだけで、香川にも7分を過ぎるまでボールが回ってこない有様。

パスの出しどころが無くて仕方なくロングボールを放り込んだり、ボランチのサヒンから苦労してサイドにボールを運びはするのだが、そこであっさりミスをしてはセカンドボールを拾われてピンチという場面の連続で、19分にサイドを破られて失点すると、22分にもあっさりとセカンドボールからゴールを決められ、ドルトムントは早くも2点のビハインド。

そんな中でも、香川がワンタッチでヒーピアを交わしてシュートまで持っていく場面を作ったりはするのだが、ドルトムントは攻撃の連携が取れていなくていずれも単発のチャンスに終わる事が多かった。それでも、オンサイドだったのに何故かオフサイドに取られたケールのシュートが入っていたら1点差になってまた変わっていたかもしれないが、最後は途中で力を温存していたレバークーゼンがまたアクセルを踏み返すとドルトムントの反撃もそこまで。

ダメダメだったドルトムント選手の中でも、ビルト誌で採点2を取ったように香川のプレイには切れがあり、彼のアジリティがドイツで大きな武器になる事を証明した。そしてゴール前の仕事だけじゃなく、後半から相手のプレスが弱まると、中盤を流動的に動いて良いサイドチェンジを出したり、柔軟なプレイでドルトムントの攻撃のリズムを作っていた。

ただ、プレスがきついうちは1トップのバリオスから離れてやたらと中盤にボールを受けに来たりで、バリオスがヒーピアの厳しいマークを受けていただけに、もう少しバリオスをサポートしたりボールを引き出す動きが欲しかったところ。あと、守備もさすがにまだフィジカルでは対抗しきれないせいか、Jリーグ風に手を出してしまう場面が何度かあったのはカードをもらいやすくなる原因なので注意して欲しいところ。

まあ、攻撃については香川だけの問題じゃなくて選手間の連携にかかる部分が大きいので、若い選手も多い事だしこれから継続してスタメンとして使われる事で、ぐっと連携が高まる事に期待したい。

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2010年08月08日

「ダイジェストでは活躍だけど」プレシーズンマッチ ボルシア・ドルトムント-マンチェスター・シティ(3-1)

序盤のPKゲットと決勝点と言う結果だけを見れば、香川が大活躍したように思えるんだけど、実際はその場面以外では終始消えている場面が多く、右サイドに移ってからは特にボールに絡む回数が減ってしまった。

欧州のこのレベルになると、前線でそうそう簡単にフリーにさせてくれるような場面は無く、味方がボールを奪った時を逃さず素早く裏を取るか、1対1で勝ってボールをものにするしか無いのだが、前線で足を止めたりフラフラしてる状態でいても相手のパスカットの餌食になるだけで、それが分かっている味方がパスを出してはくれるはずは無いのである。

とは言え、まだまだ味方との息が合わない状態でいきなり動き出しの息が合うというのは難しいから、香川としては、まずはタックルなどの守備面でアタックする事を第一に考えるべきだろう。

そこでボールを奪えれば1対1で制したと同じ意味になるし、そこでつぶれるだけになったとしても、そこから味方がタイミング良くフォローしてくれれば、そこからの動き出しからフリーでパスを受けられる状態になりやすい。

特に香川のような一瞬のアジリティやキレが命の選手の場合は、足を止めた状態でボールを持ってもそれほど出来る事は少ない。前を向いてボールを受けられれば良い仕事が出来るのは早くも証明されているので、どうやってそういう機会を作ることが出来るのか、頭と体をひねって欲しいところである。

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2010年05月05日

「ノーガードの殴り合い」ドイツ・ブンデスリーガ第33節 ボルシア・ドルトムント-ヴォルフスブルク(1-1)

長谷部も無事チームと契約を延長し、この試合でも右ボランチで先発。

うーん、この引き分けでヴォルフスブルクはEL圏内も厳しくなってしまったねえ・・・まあ、フェー監督になってチームのタガが緩み、暫定のケストナー監督でここまで何とか引っ張って来た事を考えれば、良しとしないといけないんだろうけどね。

試合はCL圏内を狙うドルトムントが、ホームとあって前半から物凄い勢いでヴォルフスブルクを攻め立てるものの、GKベナーリョの好セーブもあってヴォルフスブルクは何とか前半をしのぎ切り、後半になるとドルトムントの勢いが一気に落ちてスペースが出来始め、長谷部のクロスをジェコがヒールで合わせて先制したところまでは良かった。

しかしその直後に、これまで幾度となくあったチャンスをフイにして来たドルトムントが、混戦の一瞬の隙からスティーパーマンに決められ、その後もカウンターから3~4回は、ドルトムントのゴール前で相手の守備が2人、ヴォルフスブルク側は3人という絶対的なチャンスがあったんだけど決められず、ヴォルフスブルクは勝てる試合を落としてしまった感じ。

ヴォルフスブルクは来期監督にマクラーレン氏にオファーを出しているというニュースがあるけど、来期ELが無くなった事で主力の流出が避けられないだけに、ちゃんと戦術が作れる監督でスタートしてもらいたいところだよね。

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2010年04月16日

「ニュルンベルクはW杯の日本?」ドイツブンデスリーガ第30節 ニュルンベルク-ヴォルフスブルク(0-2)

う~ん、なんか日本がデンマークと対戦したら、良くてこんな試合になるのかなあと想像させてしまうようなニュルンベルクの内容だったねえ。

降格圏が迫って後が無いニュルンベルクは、ホームでの試合とあって最初からガンガン飛ばしてヴォルフスブルクを自陣に釘付け状態にするんだけど、攻めても攻めても得点を決めることが出来ず、後半の21分にカウンターからジェコにボールが渡り、ジェコは上手い切り返しでマークを外すと、あっさりワンチャンスで点を決める決定力を見せ付ける。そして33分には、長谷部のクロスをグラフィチが頭で合わせて2点目と、相手にとっちゃ心が折れるような効率的な得点での勝利。

ヴォルフスブルクとしてはあまり格好の良い勝利では無かったけど、昨シーズンも守備で粘って粘って、カウンターから2トップ+1の決定力で勝って来たようなチームだから、ようやく「らしい」サッカーになって来たと言うべきか。残り試合が4つで、CLは厳しいだろうが5位のELまでは勝ち点5とまだ可能性は残っている。次はその5位のブレーメンが相手のホームだけに、まずはきっちり勝っておきたいところ。

長谷部については、最後まできっちりマークを外さない生真面目さがこの試合では有効になっていたね。アシストも記録したし監督としては合格点の働きだろう。次も是非得点にからんで欲しいね。

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2010年04月07日

「今回の長谷部は好感度アップ」ドイツ・ブンデスリーガ第29節 ヴォルフスブルク-ホッフェンハイム(4-0)

今日も時間が無いので簡単に・・・(汗)

どっちの順位が上なのか分からないぐらいに、アウェイのホッフェンハイムが高い位置からプレスをかけてボールを支配し、何度も何度もサイドをえぐってクロスを上げても、ヴォルフスブルクGKの好守や決定力不足で得点できず、逆にヴォルフスブルクはセットプレイやカウンターで効率よく得点と言う、ここまで内容と結果が完全に乖離しているのも珍しい試合だった。

ヴォルフスブルクの内容は相変わらずだけど、ジェコとミシモビッチが共に得点と好調を維持しているのは大きい。グラフィチは、ルマン時代からもともとプレイに癖と波がある選手なだけに、昨シーズンの爆発が逆に不思議だったんだけど、落ち着くところに落ち着いてしまったのかねえ・・・まあプレイ自体は最悪からは脱しているので、あとはきっかけか。

長谷部については、この試合は珍しく割と積極的で、今まではSBのペカリークがオーバーラップした時にはカバーに下がってしまう場面が多かったが、2点目につながったファールの場面のように、ペカリークと平行してオーバーラップしてマークを分散させるような仕掛けを度々見せていたのは良かった。あと、単なるつなぎパスではなくて、縦にクサビを入れるパスも今までよりは多かったように思う。リーグ戦での現在の成績を考えると、これからは勝ち点3を奪っていく試合が必要になって来るので、是非ともこのまま攻撃的な貢献を増やして欲しいところである。

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2010年03月15日

「ミシモビッチ復活」ドイツ・ブンデスリーガ第26節 ボルシアMG-ヴォルフスブルク(0-4)

しかし、前節にCBのバルザリが怪我で退場した後、緊急処置でCBにコンバートしたリーターや、長谷部、マルティンスがそのまま次の試合でもレギュラーになるとは、ケストナー監督はジーコ並に結果オーライだなと思ったら、アウェイで4点取って快勝しちゃうんだからサッカーって不思議だよね(笑)。

もっとも、快勝の理由はそのコンバートのおかげと言うよりは、ミシモビッチが好調時の状態に戻ってきた事で、この試合でも先制点となる見事なミドルシュートを決めた事はもちろん、彼が効果的に2トップと絡む事で、ヴォルフスブルク守備負担が今までよりも大きく減って、それが失点の減少にもつながっている。

新ケストナー定食のおこぼれで(?)右サイドに入った長谷部もこの試合では先発だったわけだが、PKとなる相手のハンドを誘ったボレー以外は、まあいつも通りの地味な働きに終始して後半早々に交代。

長谷部はまだヴォルフスブルクと来期契約を結んでないみたいで、移籍金0での獲得を狙ってセリエAのローマなどからピックアップされているという報道があったけど、確かに運動量があって守備に穴を作らないという点ではイタリア好みかなと思わないでもない。

まあ最近のスタメン落ちは移籍オファーがチームに来ているせいかもしれないけど、それで試合勘が鈍くなっては日本代表が困るので、是非ヨーロッパリーグのルビン・カザン戦で結果を出して定食で使わざるを得ない戦力になって欲しいね。

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