パンパシフィック選手権 G大阪-LAギャラクシー(1-0)
昨日はセルティック対バルサの試合を見ようと思っていたけど、案の定ボコボコにされてしまったようで、そこまでマゾな気分でもなかったのでパンパシのガンバ対ベッカムFCLAギャラクシーのほうを見ることに(笑)。
今までMLSについてはほとんど見ることがなく、試合が始まってもろくにパスをつなげずにあっさりと3分にバレーがスルーパスから抜け出してガンバが先制したときは、これはどこまでレベルの低いリーグなんだ、ベッカムもこれじゃ気の毒だなと思ってしまったのだが、日本を舐めていたのか試合勘の問題なのか、その後はフィジカルを生かした堅実なパス回しと、科学的トレーニングで培われたフラット4のシステマチックなハイパワープレスでボディブローを与え続けるアメリカンサッカーでガンバを最後まで苦しませた。
ガンバは代表で思いっきり選手を取られ、山崎や倉田、佐々木、中澤といった若い選手を出さざるを得ず、グラウンダーのスルーパスが簡単にゴールラインを割ってしまう、球足が異常に早いアメリカのアメフト兼用スタジアムのピッチに苦しめられたが、中国と対戦した日本代表を思わせるようなボール扱いの柔らかさと粘りの守備で踏みとどまり、プレスにさらされてミスを連発しながらもカウンターのチャンスを作り出していた。
注目のガンバ新ブラジル人トリオの出来については、どちらもシュート打ちまくりでコンビ的にはいまいちだったバレーとマグノ・アウベスに比べると、周りを使うルーカスはバレーと合うような感じで、連携が高まってくると怖い存在になりそうだ。また、左SBに入ったミネイロは、いかにもブラジリアン・ラテラウらしい運動量と上がりっぱなしのポジショニング(笑)でトリオだけでチャンスを作る場面もあり、攻撃的なガンバのキャラクターには合っていそうな感じ。
しかしLAギャラクシーはあのルート・フリットが監督でベッカムが入っているのに、あそこまで典型的なアメリカンなサッカーになってしまうのが不思議。アメリカンサッカーはプレスをかいくぐるテクニックを持ったチームにはからきし弱い面があるので、もっと毛色の違うチームがあったほうが代表の強化にもいいと思うんだけどなあ。
次は、あのシドニーFCを3-0で葬り去る強さを見せたヒューストン・ダイナモが相手だが、従来フィジカルプレス攻撃にめっぽう弱かったガンバとしては、ACLに向けて絶好の練習相手になるだろう。つーか、遠藤はともかくとして安田や水本は明らかにこっちに来たほうが良かったよなあ・・・(苦笑)
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全国高校サッカー選手権決勝 藤枝東-流通経済大柏(0-4)
準決勝の内容から見て、流経大柏のほうが有利だろうなとは思っていたが、ここまで大差がつくとは少々意外だった。
彼らの差について一言で言えば、それは「自信」という事になるだろう。
柏はボールに対する反応が圧倒的に早く、ルーズボールやセカンドボールのほとんどを支配する事が出来、それによって攻撃の選手は後ろに意識が引きずられる事無く、思い切って前線に飛び出す事が出来る。この試合の2点目も3点目も、PA付近で柏のほうが数的優位に立っており、ここまでゴール前に人数をかけられれば得点は当然の結果である。
逆に藤枝東は、柏の速いプレスの前に満足にボールを持たせてもらえず、ボールが前に出せないので後ろの選手も攻撃に加わろうとする意識が持てず、さらにパスコースが減ってしまう悪循環を繰り返すのみだった。後半開始直後は少しだけ藤枝東も良いペースになっていて、そこで同点に出来ていればもう少しマシな結果になったかもしれないが、ここまで自分達のパスサッカーに対する自信が木っ端微塵にされれば、高校生の年代ではさすがに気持ちを建て直すのは難しい事だろう。
結局、いくらボディコンタクトを避けてパスサッカーをやろうとしても、フィジカルや運動量といったベースの部分がある程度相手と対抗できるだけの力が無ければ簡単に粉砕されてしまうわけで、この試合を見ているはずの岡ちゃんも、しっかり現実を見つめなおしてもらいたいところだ。
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Jリーグ・ユース選手権サハラカップ FC東京-柏(2-1)
2-1という僅差の結果以上に、内容的に大きな差を感じた試合だった。とは言え個々のタレントという面で両チームに大きな差があったわけじゃなくて、とにかく一言で言えば判断の質の差。
柏の選手は、ボールは足元にきちっと止めるんだけど、そこから次のプレイを判断してしまうので、どうしても足を止めた状態でワンタッチ、ツータッチしてしまい、FC東京の選手に詰められて仕方なく横パスやバックパスという形が多くなってしまっていた。
しかし、FC東京の選手はトラップの方向が常に次のプレイにつながるように向けられているので、相手に詰められる前にフリーな状態でパスを出す事が出来ていた。
代表でのアジアカップもそうだったのだが、相手が守備陣形を整えているところにいくらパスでボールを回してクロスを上げてみても、それが点につながるチャンスになる事はほとんど無い。ミランと浦和の試合を見ても、一つ次のプレイに迷ったトラップをしてしまうと、あっという間にプレスをかけられて後ろ向きにされるかボールを奪われてしまう。
時間にして0.5秒、スペースにして1mほどの違いでしか無いが、そのわずかな積み重ねがチーム力の大きな差になってしまうのが現代サッカーなのだ。
ユース世代の育成については、小野や中村世代のようにまずボールを止めて蹴る技術を高め、パスだけでは点が取れないことに気付いて野洲高校のようなドリブラーの育成に注目が集まってきたが、ようやくパスやドリブルだけじゃなくて判断や個人戦術という部分を伸ばす事を手がけるクラブが出てきたのは感慨深い。
この試合を各クラブの担当者が見て、選手育成の参考にしてもらう事を痛切に希望する。本当は野洲旋風のようにマスコミがこぞって取り上げるようになってくれればいいんだけど、まあ無理だろうな(笑)。
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コパ・アメリカ グループC アルゼンチン-コロンビア(4-2)
日本が対戦したコロンビアが相手とあって興味深く見せてもらった試合。スコアとしては2点差だが、まあ順当にアルゼンチンの力勝ちといったところか。
コロンビアは幸先良くセットプレイから先制したものの、日本戦と同じように足元でつなぐパスが多く、選手のキープ力や個人技があるのでアメリカほど攻められっぱなしでは無かったが、1対1でボールを奪えない日本とは違ってアルゼンチンの守備が相手ではあまりにも攻撃が遅すぎ、セットプレイ以外の場面ではほとんど得点の匂いが感じられなかった。
コロンビアが2点目を取れたのも、アルゼンチンが前半に3点を取って後半は明らかにペースを落としていたからであり、アルゼンチンが同点に追いついた微妙な判定のPKが無かったとしても、まずアルゼンチンの勝利は固かっただろう。
アルゼンチンは依然として好調をキープ。試合の後半は味方がボールを持ってもほとんどの選手が足を止める余裕のプレイ振り。しかし、PKの場面で調子が良かったクレスポが負傷退場したのが気になるところ。交代で入ったディエゴ・ミリートは得点を決めたものの、クレスポほど安定していないのでこれからそこがどうなるか。
それにしても、足を止めていてマークが付いているのにボールを受けるとキレとスピードで相手を抜き去ってしまうメッシは相変わらず凄いなあ・・・
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コパ・アメリカ グループB ブラジル-チリ(3-0)
結果こそブラジルの快勝だが、ここまで出来の悪いブラジルを見たのは本当に久しぶりだ。
36分にPKで先制はしたものの、83分の追加点までブラジルの決定機は実にゼロ。ブラジルが前を向いてボールを持ったらすぐさま体を当ててファールを奪うチリのダーティーさに全く攻撃のリズムが作れず、ひたすら足元でつないでボールを回すだけで最前線のヴァグネル・ラヴにまでボールが渡る場面は皆無だった。
守備でも、ゴンサレス、バルディビア、スアソといったチリ攻撃陣のスピードに振り回され、2~3回クロスからどフリーでヘディングされる場面を作ってしまっていて、これが1つでも決まっていれば、初戦を勝利していて負けなければ良い立場のチリから勝ち点3を奪う事は相当困難になっていたはずだ。
FKに飛び込んだブラジル選手を引き倒したPKの場面も判定としては微妙で、その前にアフターチャージでマイコンを負傷退場に追いやったチリのプレイが審判の心証を悪くした可能性はあったにせよ、多分にラッキーな面があったことは否めないだろう。
まあ、ブラジルのスロースターターぶりはいつもの事なので今後どんどん調子を上げていくかもしれないが、さすがにちょっとアルゼンチンには勝てそうにないだろうね。
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コパ・アメリカ グループC アルゼンチン-アメリカ(4-1)
結果は優勝候補筆頭であるアルゼンチンの順当な大勝に終わったが、さすがゴールドカップを優勝しただけあって、アメリカの健闘もなかなか光っていた。
アメリカは相変わらず非常に組織化された4-4-2のコンパクトな2ラインディフェンスを駆使し、しかもFWまでもが労を惜しまずに常にバックパスをカットするチェックを見せるなど、これはどんな国が対戦してもてこずるだろうなと思わせる自力を見せ付けていた。
ただ、アメリカにとって不幸だったのは、せっかくFWジョンソンの裏への抜け出しからPKで先制したのに、その直後にアルゼンチンにセットプレイから失点してしまったことで、落ち着きを取り戻したアルゼンチンが、その後はひたすらパス回しとサイドへの長いボールを中心としたボールを奪われるリスクの少ない攻撃に終始してしまった事だ。中盤でボールを奪えずにひたすら耐えるだけでは、いかに体力自慢のアメリカとは言え、これを90分持たせるのは無理な話だろう。
そして、やはり特筆しておかなければならないのはメッシの存在だ。いまやアルゼンチンの若きエースとなった彼だが、この試合でも2点目をゲットする前に鋭いドリブルでの抜け出しからサイドネットを揺らすシュートを放ったが、これによってメッシの存在にアメリカの守備陣が引き寄せられてしまい、その次はワンツーからボールを持ってドリブルだ、と思ったところでどフリーだったクレスポにスルーパス、当然クレスポは難なくゴールを決めたが、ほとんどをメッシが演出した得点だった。
その後は運動量と集中力が落ちたアメリカにアルゼンチンが容赦なく得点を積み重ねていったが、つくづく、強固な組織を簡単に破壊してしまう、メッシ率いるアルゼンチンのパワーに空恐ろしさを感じた試合だった。
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リベルタドーレスカップ決勝第2レグ グレミオ-ボカ・ジュニアーズ(0-2)
ボカホームでの第1レグを3-0で折り返しての、グレミオホームでの第2レグ。
試合は当然点を与えなければ良いボカが、前線にFW2人を残して両SHがボールチェック、そして残りの6人で守備ブロックを固める専守防衛の姿勢。それでも、グレミオはサイドでのパス交換から何度もSBを振り切ってクロスを上げるもののなかなかFWにピタリと合わず、じりじりした展開が続く。
かえってボカのほうが少ないチャンスからクロスを確実にFWの頭に当てて来て、徐々にボカのペースになりつつあった中、ようやく前半41分にカウンターからディエゴ・ソウザがシュートするも、クロスバーに当ててしまってそのまま前半は終了する。
後半開始早々にも、グレミオはセットプレイから強烈なヘッドを叩き込むもののこれもゴールポストに当たって得点にならず、これで気落ちしたのかここからグレミオのペースが落ち、逆に後半23分にゆったりとした右サイドの上がりからボールを受けたリケルメが振り向きざまに一閃、このミドルがゴール左隅に見事に決まり、35分にはカウンターからパラシオのシュートをGKが弾いたところをまたもリケルメが押し込み、これで完全に勝負あり。
グレミオに運があればというところではあったが、この試合のパーフェクトなリケルメショーに代表されるように、組織力はともかくとして個々の才能でボカはグレミオを総じて上回っており、まさに横綱相撲を見せ付けられた決勝だった。リケルメはビジャレアルからのレンタル移籍中だが、是非ここはボカに残ってもらってCWCでのカカーとの対決を実現して欲しいね。
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ユーロ2008予選グループB フランス-イタリア(3-1)
早くもドイツW杯決勝の再現となったこの試合、フランスはジダンが引退し、イタリアは決勝の主演だったマテラッツィが出場停止中と、因縁の2人が抜けた状況での対決となったが、今回は結果も内容も決勝で敗れたフランスが完全に上回った試合となった。
そのフランスの原動力となったのはドイツで一気にブレイクしたリベリで、アンリの下のトップ下という位置付けながら、ウルトラモリシとも言える運動量でピッチのあらゆるところに顔を出し、イタリアディフェンスのほんのわずかな隙を逃さず、狭いスペースでボールを受けては素早いターンで前を向いてドリブルを仕掛けるなど、終始イタリアの守備陣を混乱させていた。そして、リベリが動いたスペースにマルダやアンリ、ゴブの前線の3人がどんどん入り込み、アンリの左サイドでの切り込みという必殺技を随所に散りばめて、破壊力のある攻撃を展開し続けた。
逆にイタリアは同じトップ下の位置に入ったカッサーノにまるで存在感が無く、ジラルディーノはセットプレイから得点は決めたものの、試合を通じての働きとしてはトップの位置に張って裏への飛び出しを狙うのみで、グロッソ、セミオリといったサイド陣がそれなりに頑張ってはいたものの、フランスの流動性あふれる攻撃に比べるとあまりにも見劣りが激しかった。もっとも、それだけフランスのマケレレとヴィエラ、テュラムの古井戸組の守備陣が固かったという事でもあるのだが。
まあ、まだイタリアはリーグが開幕前であり、W杯で燃え尽きた部分もあるだろうし、コンディションや集中力といった面でフランスに劣っていたのは仕方ない部分はあるだろうが、予選3試合を経過してわずか勝ち点1という成績ではドナドーニ新体制に批判が集まるのは仕方ないところだろう。トッティが年内は代表戦を辞退しているので気の毒な面はあるが、次のウクライナ戦にも負けるようだと更迭が現実的になって来そうだ。
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