2009年06月26日

「マイケル・ジャクソン死去」ACLベスト16 鹿島-FCソウル(2-2PK4-5)

試合と関係ない副題を書くなって(笑)。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090626-00000502-sanspo-ent

いやしかし、MJと言えば今でこそ気持ち悪い幼児趣味のおじさんという事になっちゃってますが、私のような年代の人間にとっては青春時代の当時世界一のスーパースターで、街頭やラジオで彼の曲を聴かない日は無かったぐらいに世界を席巻していたミュージシャンだっただけに、本当に残念な事です。謹んでご冥福をお祈りします。


さて、気持ちを切り替えて本題の鹿島がPKでソウルに敗れた試合のほうを。

ま、一言で言ってしまえば、良くも悪くも鹿島らしい試合だったのかなと。

ここで何度も書いているように、鹿島のサッカーは長い時間をかけて作られた各選手の共通意識とコンビネーションによるバランスと連動性で成り立っているサッカーなので、経験した事が無い相手や審判に当たってしまうと、修正もチームの共通意識の柔軟性に頼らざるを得ないという短所がある。

これがJリーグであれば、相手の選手も審判も鹿島にとっては良く分かっているだけに、各人がそれぞれどういう対処をすればチームがうまく回るのかが経験として浸透しているので安定した力を見せることが出来るわけで、小笠原が2枚目のイエローカードをもらってしまった手を使ったファールも、イタリアでは当然のやり方だし、Jでも得点機会阻止の場面でなければ、足で行った激しいタックルよりも悪質性が無いと見られてカードがめったに出ないやり方だったが、イングランドの流れを汲むオーストラリア人の審判には「足でのタックルよりもアンフェア」と取られてしまったのだろう。

それまでの鹿島は、ややソウルの早い攻撃にてこずってはいたが、各選手のポジションバランスを崩さずにサイドチェンジをうまく使ってパスを散らせており、ガンバ戦前半の川崎や名古屋に比べて、1失点目の内田と岩政の連係ミスを除けばそれほど危うい場面は多くなかっただけに、返す返すも悔やまれる退場劇だった。

Jリーグ王者としての早期敗退は非常に残念ではあるが、ブラジル式は相手を研究してその都度戦術的に対策するというサッカーではないだけに、総合的に他を圧する力を身につけないと、今後もACLでは苦戦を免れないかもしれないが、あえて鹿島にはそういう道のりで王者を目指すやり方を貫いてもらいたいとも思う。

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2009年06月25日

「ベストゆえの敗戦」ACLベスト16 ガンバ大阪-川崎(3-2)

ACL王者として、ホームに同じJリーグの川崎を迎えての対戦となったガンバだが、あえてこの試合に怪我明けから戻ってきた選手を揃えて「ベストメンバー」で戦ってしまった事が、運命を分ける点になってしまった。

川崎は寺田をボランチの位置に置いてバイタルエリアを積極的に使うガンバの攻撃に対して対策をして来たが、それでもガンバの遠藤や二川がタクトを降る早いタイミングでのパス回しの前に川崎は圧倒され、ガンバに数え切れないほどの決定機を作り出される始末だった。しかし、ガンバは遠藤やルーカスが完璧な決定機をものに出来ず、一瞬の隙に中村憲に得点を奪われて1点差で後半を迎えてしまったのが命取りとなった。

後半になると、パスを回され続けていた川崎のほうが疲れてくるかなと思ったのだが、逆にいきなりガンバの運動量がガタリと落ち込んでしまい、中盤でパスをつなげずにロングボールで逃げるだけになってしまって、川崎得意のサイドでのスピードある攻撃を繰り出され、守備手薄になったところからレナチーニョと黒津に決められ、ガンバは慌てて選手を投入するが時既に遅しであっけなく敗戦。

怪我明け選手のコンディションをあえて無視して先発起用し、足が止まってからの交代策も後手に回ってしまった西野監督の采配は責められても仕方ないが、前半の決定機をもう少しものに出来ていたら逆の評価になったのも確かで、それだけガンバは危ない賭けに出ざるを得ない状態だったのかなという気もする。

ガンバのコンディションがベストであれば、アジアの舞台ではトップクラスの戦闘力がある事は証明済みなので、ここでガンバが敗退することは非常に残念だが、この際川崎には是非ともレナチーニョと黒津を引きとめてもらって(笑)、ガンバの無念を晴らして欲しいものだ。

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「勝つ時はこんなもの」ACLベスト16 名古屋-水原(2-1)

いや~、しかし西アジアもそうだったけど、東も有利と見られていたほうが負けてしまい、日本勢では最も厳しい対戦相手かなと思われた名古屋が勝ってしまうとはね・・・これだから一発勝負は恐ろしい。

その名古屋は、当然楽勝という試合内容ではなく、終始ロングボールを放り込んでくる水原の攻撃を受けてDFラインが押し上げられず、玉田もダヴィも水原の高さとフィジカルの前にボールがキープ出来ずで、中盤に広く開いたスペースを中盤が何とか1対1で止めようとはするのだが、相手の勢いに対して受けに回る守備になってしまい、簡単に交わされてゴール前まで持ち込まれてしまう厳しい展開。

幸い、あまり水原の前線に決定力が無くて楢崎の好セーブなどで攻撃をギリギリ耐え忍ぶと、前半に相手のオフサイド崩れからワンチャンスで小川がゴールに流し込み、後半も相手が一瞬プレスの勢いを落とした瞬間に玉田が2点目と、その直後に1点を返されはしたが名古屋はこれ以上無い効率の良さできっちりと勝利をものにした。

ま、ぶっちゃけ名古屋の勝因と言えば、「ピクシーの強運凄いね」としか答えられないような試合だったし、リバウドのいるブニョドゴル、中東最強のアルイテハド、ニューカッスル偽者を6-0で破った浦項のどれにも当たらないという可能性は限りなく低いけど、ケネディが入ることで前線に起点を置けるようになって、DFラインの押上げとサイド攻撃へのつなぎが可能になれば、多少はこれからの決勝トーナメントで名古屋にも勝ち上がっていけるだけのチームになれるかもしれない・・・と期待しておく(笑)。つーか、CHも補強しないの?

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2009年05月28日

「サウジ勢まさかの3敗」ACL西地区ベスト16の結果

巷ではキリンカップとCL決勝の話題で溢れていますが、空気読まずにACL西地区ベスト16の結果を見てみると・・・

何とビックリ、出場した4クラブのうち全てベスト16へと駒を進めたサウジ勢が、同国対決を除いてグループ1位のクラブがホームで全て敗退、しかも西地区で最強と見られていたアル・イテハドも、前半のうちにアル・シャバブに先制されてしまう苦しい展開で、後半ロスタイムにようやく決勝点と、ホームで楽勝というチームはひとつも無いと言う、何とも日本にとっては不吉な結果になってしまいました。

そして、イラン勢で唯一残ったピルーズィがウズベキスタンのブドニョゴルに敗れてしまい、ベスト8に残った西のチームは、何とウズベキスタンが2クラブ、そしてサウジとカタールという面子になってしまい、これは日本勢にとっても全く予想外の展開になったと言えるでしょう。

やはり西のクラブでも、1位突破してホームで戦えるという安心感で、攻めながらも守備に集中力を欠いてカウンターでやられるというパターンに陥ってしまったのでしょうか。日本も川崎がそうだったように、同じパターンに嵌る可能性は決して少なくなく、特に次は代表戦での休みを挟んでいるだけに、しっかり気を引き締めて臨んでもらいたいところですな。

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2009年05月21日

「宇佐美ショーはほんのちょっぴり」ACLグループH ガンバ大阪-ソウル(1-2)

1位通過決定後の試合とあって、公式戦初登場の宇佐美を始めとしてDFの中澤以外は全てサブメンバーで臨んだガンバだったが、ソウルが前回と同じようにパスをつなぐサッカーをして来た事もあって、意外ときちんとした試合になっていた。

ガンバは中澤の統率が効いているのかDFラインがあまり下がらず、ソウルのパスワークに対して常に人数をかけたプレスをかけて1対1での弱さをカバーし、大きな展開こそ少ないものの浮き球を交えた高い技術でパスをつなぎ、ポゼッションでソウルに対して優位を保つことが出来ていた。

それだけに、宇佐美が挙げた得点(動画)を守りきれなかったのは残念。特に2点目は人数が揃っていた中で決められてしまっており、90分間集中を保って試合をコントロールする能力は、仕方ないけどガンバのサブメンバーにはまだまだ足りない事を痛感させられたね。

そしてこの試合のハイライトである(笑)宇佐美君だけど・・・確かに得点場面については、トラップこそ少し雑ではあったが、浮いた球を吹かさずに芯で捕らえる膝下の柔軟性や振りの鋭さなど、確かに非凡なタレントであることは疑いようも無い。でも、オフザボールの動きはまだ全然のレベル。

基本的に中盤のスペースが無い現代サッカーでは、例えば守備でのアタックやボールを受けに来るという動きから、いかにして速いタイミングとスピードで最初の動きで作り出したスペースへと移動できるかがボールをもらうためには重要で、味方がボールを持っている時にフラフラと狭いスペースでジョギングしている選手には絶対にパスが回ってこないんだよね。

宇佐美君は後半になって中央寄りにポジションを取ってからボールが来るようになったけど、もっとスペースで受ける工夫と運動量のアップを意識していかないと、ボールを持ってから勝負が出来る選手は再度のスペースを使う事が今や常識となっているだけに、単なる早熟の天才君で終わってしまう事になる。ってそういやセレッソの柿谷はどうしてんのかねえ・・・

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2009年05月20日

「当然こちらは地獄」ACLグループH 川崎-浦項(1-1)

まあ、死者に(死んでないって(笑))鞭打つ真似はあまりしたくないけど、ホームでこの試合内容と結果はちと情けなさ過ぎたね・・・

まず鹿島と同じように前へ前へと飛ばしてくる相手に対して、PA付近で2回も余計なファールを犯してしまってFKから先制を許し、川崎はすぐにペースアップしてブラジル人のボールキープ力で何度もサイドを破るんだけど、そこからの崩しに工夫と精度が足らずにテセも決定的なチャンスを外し、点を決めきれないままでペースが落ちてしまうと、ひたすらロングボールの相手攻撃を恐れて下がったDFと点を入れたいFWの間に広大なスペースが出来てしまい、カウンターから2点目を決められてジエンドと、典型的な自滅のパターンだった。

選手は試合後のインタビューで相手に気迫で負けていたというようなコメントを出しているが、やはり前の試合でグループリーグを通過してしまった後のホームの試合という事で、選手に気の緩みがあった事は間違いないだろう。鹿島も序盤はそういう部分はあったが何とか試合中に修正していたのに対し、川崎は結局歯車が狂ったままで試合を終えてしまった。まあ、浦項は統率が取れた良いチームだったし、DFの3人が急造だった影響はあるのだろうが、代表に選ばれた事のある選手は少なくないのだから、もうちょっと何とかして欲しかったなあ。

しかし、これで次の対戦相手となってしまったガンバは、せっかく中国アウェイで勝ったのにあまりホームアドバンテージが生かせない川崎との対戦になってしまったのは気の毒というしかない(笑)。とは言え、サッカーのスタイル的には浦項はガンバに相性が悪く無さそうだし、ブラジル人監督だからアウェイの戦い方も知り尽くしているだろうし、一概にどちらが不利とは言えないけどね。

ガンバはレアンドロこそ復帰は厳しいだろうが、二川や加地が復帰して来そうだし、日本勢の潰し合いは複雑だけど試合は面白くなりそうだ。

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「結果だけは天国」ACLグループG 上海-鹿島(1-1)

こちらのほうを天国と書いた理由は・・・まあ言わずもがなですな(笑)。

鬼門の中国アウェイにベストメンバーで臨んだ鹿島だったが、いきなりお約束の殺人タックルで頭に血が上ったのか、徹底的に縦へのプレスをかけてくる上海に対して縦に早い攻撃を仕掛けようとしてしまい、ミスから右サイドのマオ・ジャンチンとフレブのスピード攻撃を受け、わずか9分にFKからマークを外してしまって痛い失点。

その後も鹿島の歯車はかみ合わず、小笠原だけがいつものように連動した動きを促すパスを出そうとしていたが、それ以外の選手に力が入ってしまっていてパスがうまく流れず、何度も上海の速い攻撃に脅かされる展開が続く。が、前半の31分にようやく出た早く大きな展開からのクロスをマルキーニョスが上手くファーでフリーになる動きを見せて頭で決め、何とか前半のうちに鹿島が上海に追いつく。

後半になると、鹿島はDFラインを下がり目にして中盤とコンパクトなゾーンを敷き、上海の前線に入るボールに対してサンドイッチしてカウンターを狙う戦い方にスイッチ。これで鹿島は疲れた相手を料理出来るな・・・と思ったら、いつもの鹿島の悪い癖である見切り状態になってしまい、相手の攻撃をいなすだけであまりカウンターに鋭さが見出せず、ラフプレイで怪我をさせられた興梠の代わりに大迫、そして田代を投入するが、フィジカルとスピードに勝る相手になかなか起点になれず、同点のままでタイムアップ。何とか1位通過で終えられた。

興梠が怪我をした事で、1時間半先にスタートした水原とアームド・フォーシーズの試合が、途中経過で水原がそれほど点差を付けていなかったので、鹿島はある程度メンバーを落としても大丈夫な試合だったのではないかという意見もあるだろうが、えてして試合前に気が抜けると怪我などのアクシデントにつながりやすいため、オリヴェイラ監督は知っていたかもしれないが選手にはおそらく情報は伝えていなかったのだろう。次の相手は山東が濃厚で鹿島が有利と見られるが、この試合の序盤を教訓として気を抜かないで試合に入ってほしいところだ。

それにしても、上海のフレブはバルサのフレブの弟らしいが、スピードもスタミナもあっていい選手だね。金満上海の7億補強で獲得した選手なので値段は高いかもしれないけど、Jのクラブに狙ってほしいなあ・・・

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2009年05月07日

「やっぱり運よりマジック」ACLグループG 名古屋-蔚山(4-1)

2試合目なのでこっちは簡単に。

蔚山の主力が怪我やコンディション不良で出場しなかったせいか、名古屋が良かったというよりは蔚山のサッカーが非常に散漫だったな、という印象。

名古屋は雨の影響もあったのだろうが特に中盤でミスが多く、相手に度々カウンターのチャンスを与えていたが、蔚山の攻撃がロングボール一辺倒だったのでDFも比較的落ち着いた対応が出来て助かった部分はあった。

また、蔚山はSBが高い位置取りをしていた割にDFの押し上げがそれほど高くなく、杉本や小川などサイドに決め手を持つ選手を揃える名古屋に対しては、お世辞にもクレバーな戦い方とは言えなかった。

とは言え、名古屋も全面的に悪かったわけではなく、Jのチームとしては比較的サイドチェンジのような長いパスを使って組み立てるサッカーが、蔚山の守備陣形を揺さぶり続け、結果的に中央の守備を手薄に出来た事が前半の2得点につながったと言える。

そして最も大きかったのは先発で起用された巻弟の大当たり。巻は兄よりわずかに身長は足りないものの、俊敏性では勝っており、蔚山ゴール前で上手くフリーになるプレイが出来ていた。ダヴィが1トップではいまいちしっかり働けないし、玉田も岡ちゃんが代表スタメンを確定させていしまっているだけに、彼が台頭してくれると名古屋にとっても大きなプラスになりそうだ。

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