「再試合の再試合は御免」FAカップ4回戦 リーズ・ユナイテッド-トッテナム・ホットスパー(1-3)
前回の試合では終了間際にPKを与えて同点再試合と言う、スパーズの詰めの甘さが目立った試合だったが、リーズのホームであるエランドロードでは、満員のリーズサポーターの大声援にも負けず、スパーズが見事な試合を見せて完勝。
スパーズは前回の試合で2ゴールを決められたベックフォードに対して厳しくマークを付け、それ以外の選手が高い位置からプレスをかけてベックフォードに対して良いパスを出させず、プレスで奪ったボールを素早くベントリーとベイルのサイドに展開し、鋭い切れ込みからクロスを何度も上げてチャンスを量産、それにデフォーがきっちり応えるという申し分ないパフォーマンスを見せ付けた。
逆にリーズは、雨でぬかるんだピッチでは残念ながらスパーズとの基礎技術の差が目立ってしまい、相手の素早いプレスの前に各選手が良いボディシェイプでボールを受ける事ができず、苦し紛れのキープやパスを奪われては守備に戻るという動きを強いられ、頼みのベックフォードも孤立と、後半の途中からは完全に息切れを起こしてチャンスらしいチャンスが作れなくなってしまった。
こんな試合が出来るなら、なんでスパーズはホームでやれなかったんだって感じだが、今回に関しては勝ちたいかどうかというよりも、また再試合は御免だという恐怖心がモチベーションになっていたのでは、と思いたくなるぐらい、同点にされてからのペースアップや勝ち越し点を挙げた時の喜びが目立っていた感じだったね(笑)。
しかしベネズエラ戦の後にプレミアの試合を見ると、同じスポーツとは思えないぐらいにチャンスの数が違うよなあ(苦笑)。これは日本とベネズエラの攻撃がしょぼいのか、それともプレミアがザルなのか・・・
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「フィジカルの意味」イングランド・プレミアリーグ アーセナル-マンチェスター・ユナイテッド(1-3)
首位のチェルシーを追う、2位3位同士の直接対決は、アウェイのマンUが3-1と完勝する意外な結果に。
もっとも、プレミアの場合は上位決戦の大一番であっても攻め合いになるのが普通で、実力が伯仲している試合ほど先制点によって試合の流れが大きく変わり、結果的に実力差以上の点差になる事は決して珍しくは無いのだが、あえて両チームの差を見つけるとするならば肉体・精神両面での「フィジカル」という点だったように思う。
アーセナルはアルシャビンの1トップで、試合の序盤にアーセナルがボールを支配していた時間帯は、彼の切込みからシュートを放つ場面がいくつか見られたのだが、この試合では連戦の影響なのか攻守の切り替えスピードがあまり長続きせず、その後はマンUの守備陣形が整っているところにクロスを挙げるような攻撃が多くなり、高さがあるベントナーの投入も遅くて全てが後手に回ってしまった。
逆にマンUは、劣勢の時間帯にナニが2人のマークを交わしたドリブルからのクロスでGKアルムニアのオウンゴールを誘うと、ルーニーの強さとスピード、パクチソンの運動量でカウンターを確実にチャンスまで持ち込み、そつの無い得点で完璧なゲームプランを見せ付けた。
確かにナニの先制点が大きく物を言った試合ではあったが、全体的な運動量、チームの勢いというものに差が合ったのは事実で、解説の粕谷氏はコンディションの差だと語っていたが、マンUにとっても連戦の中での試合は同じで、その中でもコンディションの波を作らない選手起用、メンタルと規律のコントロールという面でファーガソン監督の凄みを思い知らされる試合だった。
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「カップ戦の醍醐味」FAカップ トッテナム・ホットスパーズ-リーズ・ユナイテッド(2-2)
日本人がいないイングランドの試合なので戦術うんぬんについては省略するとして(笑)、リーズという懐かしい名前が、3部リーグながらあのマンUを破って4回戦進出という事で個人的には結構興味を持って見れたので、単独のエントリーで書いてみる。
しかしFAカップなどで下位リーグのチームが出てくるたびにいつも思うんだけど、イングランドの人口は日本の半分も無いのに、たとえアマチュアのチームであってもGKのレベルが高いよね。そりゃ単に身長が高いだけでもGKにとっては相当有利な点であるのは確かだけど、日本のように挙動不審なプレイってのをまず見たことが無い。
まあそんなGKがいるからこそカップ戦でジャイアントキリングが出来たのだろうけど、フィールドプレイヤーも決して上手くはないけど基本的な個人戦術はしっかりしているし、やっぱりその辺は結局サッカーの歴史と底辺の厚みが物を言うんだろうなあ。
と、試合はそんな感じでリーズGKアンカーグレンが、前半9分のPKを始めとしてスパーズのシュートの雨をことごとく防ぎ、それでもスパーズはクラウチとパブリチェンコのゴールで何とか勝ち越し、ロスタイムも5分を過ぎてもう試合は終わるだろうと思った瞬間、なんとスパーズのドーソンがPA内でファール。マンU戦で決勝ゴールを決めたベックフォードが2点目となるPKを決めて劇的な引き分けという終わり方。
確かにドーソンの足は最初にボールのほうには触っていたのだけど、後ろ足でカニバサミをしてしまったのはあまりに間抜けというか不用意過ぎたねえ・・・あれじゃさすがにPKは免れまい。
うん、やっぱりPK戦無しのトーナメントってのは盛り上がり的には最高だよね。選手や監督は再試合でうんざりしているかもしれないけど(笑)。
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「嗚呼リバプール・・・」イングランドプレミアリーグ リバプール-アーセナル(1-2)
Jリーグが終了してしばらくは天皇杯も高校選手権もなし、せっかくのWOWOWも中村はスタメン落ちで一気に見るものが少なくなってしまったなあ・・・と言うわけで自然と観戦大将は盆クリスマスも正月も関係ないプレミアという事に。
リバプールはCLでも露呈してしまったように、CHのシャビアロンソがレアルマドリーに移籍してしまったので、中盤の展開力が一気に落ちてしまってトーレスに対する縦のパスがなかなか入らず、前線で起点が出来ないのでカイトやベナユンも攻撃機会が激減という事態になってしまっているのだが、この試合では少なくとも前半はその影響を感じさせない戦いぶりだった。
この試合では中盤での支配力、展開力をあえて捨てて、アーセナルに対して完全にリアクションサッカーに転じた事が功を奏し、激しいプレスから攻撃への切り替えの早さでチャンスを作り、狙い通りセットプレイから先制点を挙げたまでは良かったのだが、相手のクロスが2度コースが変わった事でボールが足に当たってしまった、ジョンソンのオウンゴールで同点になった瞬間、アーセナルが生き返ってしまったのが不幸だった。
その後はリバプールの運動量が落ちてアーセナルに支配され、アルシャヴィンにビューティフルゴールを決められ、お疲れのマスチェラーノに代えてアクイラーニを投入するもまだプレミアのペースに馴染んでいる感じではなく、そのまま反発力を見せられずにあっさりとホームで敗戦。
まだトーレスとジェラードが本調子でないにせよ、CLは敗退リーグでも中位ってのはさすがに寂しいよねえ・・・アーセナルはハーフタイムでベンゲルが激怒して選手が発奮したらしいけど、後半の戦い方が安定して出せるようになれるかがポイントなんだろうね。
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イングランド・プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド-アーセナル(2-1)
スカパー・フジの契約をしてないのでナビスコは見られず、WOWOWもリーガの再放送はさっぱりなので、昨日は何となく録画しておいたマンUとアーセナルの試合を観戦。
プレミアと言えば攻撃的なサッカーと言うのはもう過去の話になってしまったようで、この試合はどちらも相手にボールが渡ったら全員がすぐさまプレスをかけたり、すばやく自陣に戻ったりで、とにかく敵に時間とスペースを与えない守備が徹底されていて、前半40分にアルシャビンの強烈なミドルが決まるまでは全く天のにおいが感じられない展開だった。
アーセナルはそこからにわかに攻勢に立ち、ファンペルシの決定的なシュートがあったがマンUのGKフォスターの足一本でのスーパーセーブに阻められ、それが運気の切り替わりになってしまったのか、後半15分にアーセナルGKアルムニアがルーニーの足を手で払ってしまってPK。そしてディアビが何でもない頭でのクリアをオウンゴールにしてしまって逆転。
アーセナルは最後に攻め立てたが結局追いつけず、実にもったいないミスからの2失点で敗北してしまった。ベンゲルはロスタイムのゴールがオフサイドで取り消されたのに悔しがってボトルを蹴ったところを退席処分にされ、踏んだり蹴ったりの1日だったねえ。
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「これぞヒディンク流」FAカップ2009決勝 エバートン-チェルシー(1-2)
今年のFAカップの決勝は、プレミア5位と好調でマンUを準決勝で破ったエバートンと、何としても無冠で終わりたくないチェルシーの対戦。
試合はいきなりチェルシーのクリアミスをサハがダイレクトでチェルシーゴールに叩き込んでエバートンが先制してしまうが、この早すぎる先制でエバートンはずるずると引いてしまい、その後はチェルシーが完全にボールを支配。そして何度もSBが高い位置まで攻め込んでチャンスを作り出した挙句、20分に左サイドのクロスをエバートンDFから頭ひとつ抜け出して飛び込んだドログバに完璧なヘディングシュートを決められ同点に。
その後もチェルシーのボール支配は続くが、晴天で気温が非常に高かったせいもあるのか、後半からはチェルシーの選手一人一人の出足が鈍くなって徐々に組織で戦うエバートンが盛り返し始める。が、互いにスペースが出来始めるとものを言うのは個人能力で、後半の13分にランパートが切り返しで自分もバランスを崩しながらも強烈なミドルを叩き込んでチェルシーが逆転。
チェルシーはそこからもマルダやアネルカといった選手の個人力でエバートンを攻め立てるが、明らかにバーに当たってゴールを割ったミドルシュートがノーゴールと判定されるなどツキも無く、試合は1-2のままで終了し、ヒディンクはチェルシーの退任をFAカップ優勝で飾ることが出来た。
チェルシーは、スコラーリが明らかに選手の質に見合わないブラジル式パスサッカーをやろうとしていたために低迷したが、ヒディンクはすぐさまモウリーニョ時代の、選手の個人能力を最大限に生かすシンプルなサッカーで立て直してしまえるあたり、さすがは現有戦力のポテンシャルを引き出す名人である事を改めて思い知らされた。
エバートンはよく組織されたチームではあったが、先制点後に引きすぎた事が最後までリズムを作れない要因になってしまった。右サイドもマルダに対して全くの無力で、あそこまでサイド深くに侵入されるとDFラインも下がらざるを得ず、そうなってしまうとチェルシー相手にはどうしようもない。来期はUEFAカップも待っているが、それでさらに上位の結果が得られるのかどうか、正念場が待っている。
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イングランド・プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド-チェルシー(3-0)
2試合消化が少ないながらも首位とは勝ち点5差の4位に付けているマンUと、現在2位のチェルシーとの試合だったが、マンUホームという条件を差し引いてもマンUの強さが際立っていた試合だった。
チェルシーはドログバの1トップで中盤を厚くし、まずはきっちりと自陣に守備ブロックを固め、マンUにポゼッションを譲っても最後は自由にさせないサッカーで、攻撃面でも下手に攻め急がずにゆっくりと自陣でパスを回した後に急所を突くというリスクの少ないゲームプランが奏効し、前半はほとんどCロナウドやルーニーに仕事をさせていなかった。
が、そんな状況でもセットプレイで点を取れるのがマンUの強みで、前半のロスタイムにCKからガンバも痛い目に合ったヴィディッチのヘッドで先制すると、後半からはチェルシーもデコに代えてアネルカを入れ、攻守の切り替えが互いに一段と早くなる。
ただ、チェルシーの誤算はドログバの調子が全く上がっていなかった事で、体の切れはもちろんの事、絶好の場面でもシュートミスをしてしまうなど、Cロナウド以外は全員が素早く自陣に戻って中央を固めるマンUの前に、ほとんど決定的な場面を作り出すことが出来なかった。
逆にマンUはますます攻撃の切れ味を上げて行き、チェルシーの運動量が落ちたところでCロナウドが存在感を発揮し始め、63分にはCロナウドをフォローしたエブラのクロスにルーニーが相手の股間から足を出す技ありのシュートで2点目、最後はCロナウドのFKからベルバトフがやすやすと足で合わせて駄目押しで終了。
CWCでも思った事だけど、やはりルーニーとギグスという本来はFWの選手であっても中盤で体を張り続けるマンUのハードワークの素晴らしさ、誰がどこに入っても攻守の意思が統一されており、チーム力が全く落ちないファーガソン監督の統率力は見事と言うしかない。
日本の若い選手はマンUというとCロナウドのプレイばかりに注目してしまうのだろうけど、指導者の人にはそれ以外の部分にこそマンUの本質があるのだと重々教えこんで欲しいものである。
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イングランド・プレミアリーグ第24節 アーセナル-マンチェスターU(2-1)
両チーム共にベストメンバーに近い陣容が揃ったのと、アーセナルがこの試合に負けるとほぼ優勝の望みが無くなってしまう瀬戸際となったホームゲームだけに、白熱した展開が期待されるこの試合。アーセナルはアンリとアデバヨールの2トップ、マンUはルーニーとラーションのコンビが先発。
前半の序盤こそ、ルーニーとラーションが激しく動いてポストプレイをこなすマンUが試合を支配したが、その後はアンリやロシツキーの素早い動き出しを中心にアーセナルがやや押し気味となり、その後は互いに素早いパス回しからドリブルを交えてチャンスを作りあい、一進一退という感じで前半は終了する。
そして後半になると、いきなり先制点がマンUに。サイドへの素早い展開からエブラの高速クロスがDFに当たり、若干コースが変わったところをルーニーがうまく頭で押し込んだ。
その後はアーセナルが当然攻勢を強めるものの、強引な攻撃が目立ってしまってかえってミスが多くなり、マンUもルーニーですらゴール前に戻って守備をするぐらいに守りを固めたので、これはアーセナルも一巻の終わりかなと思われたのだが、83分に右サイドでロシツキーが粘ってつなぎ、そこからのクロスが流れたところをファンペルシがゴールネットの上に蹴り込む技ありのゴールで追いつき、最後はロスタイムにまたもクロスからアンリがヘディングを決めてアーセナルが起死回生の大逆転を果たした。
誰一人ボールを持って出しどころを探しつつウロウロする事など無く、非常にスピーディーなパス回しとドリブルの応酬となり、試合中のチャンスの数も非常に多く、これだけワンタッチでのパス回しが早いと、いくらプレスをかけてもボールはゴール前まで簡単に運ばれるものなんだなと再認識。決まった3点のゴールも全て美しく、プレミアの魅力がぎっしり詰まった試合だった。しかし同じ首位争いなのに、リバプール対チェルシーとここまで内容が違うのか本当に不思議だ(笑)。
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