「チームメイトから賞賛を受けるも、3歩進んで2歩下がる酒井宏樹」フランス・リーグアン第19節 バスティア-マルセイユ

松井以外はあまり日本人選手が実績を上げておらず、しかもうるさ型のサポーターが多い古豪マルセイユに移籍し、放出候補だと言われ続けながらも先発の座を確保し続け、チームもリーグ6位まで浮上している酒井宏樹。

最近はチームメイトのトヴァンが酒井を評価する記事が出ていたので、どれだけ成長できたのかなとちょっと楽しみにしてバスティア戦を見てみたのだが、当たり前だけどそんなに大きく何かが変わっていたわけじゃなかったかなと。

確かに攻撃面では良い点はあった。前半の8分にマルセイユが決めた先制点は、酒井の高精度なクロスからゴール前での混戦になり、最後はゴミスが抜け出して決めたもので、その後も右ウイングのトヴァンと良いコンビネーションを見せて、トヴァンが切れ込んで攻める時には酒井がオーバーラップして相手を引きつけるなど、直接的なプレイだけじゃなくて献身的なサポートも目立っていた。

ただ、それはバスティアのフォーメーションが中盤ダイアモンドの4-4-2だった事も原因で、マルセイユがボールを持つとバスティアの前線2枚と中盤3枚が中央に固まって酒井が完全なフリーになっていたので、何のプレッシャーも受けずにプレイする事が出来ていた。しかし前半26分に早くもバスティアが修正、ディアッロを外して3バックにし、ジクを酒井のマークに当てた事で攻撃の勢いが一気にしぼんでしまった。

これで守備に回る事が多くなった酒井だが、単純なイーブンボールの競り合いでは負けなかったものの、やはりスペースを管理しながらマークをするゾーン・ディフェンスの仕事は苦手のようで、食いつきすぎてパスで交わされたり、カバーに行くのが遅れてクロスをあっさり上げられたりとムラのある出来。後半38分に同点ゴールを決められたのも、クロスに対して酒井がジクを見失い、ゴール前のカバーも一歩出遅れた二重のミスが起こしたものだった。

もしこのまま同点で終わっていたら、下手をすると酒井が戦犯にされかねないところだったが、幸いにも後半ロスタイムにCKから流れたボールをエンジェが蹴り込みマルセイユが劇的なゴールで勝利を飾ることが出来た。まあ運があるというのも、選手にとってはある意味必要な脂質だしね(笑)。

ともかくこれでマルセイユは6戦負け無しで6位をキープ。相変わらずゴミスを筆頭に安定感に欠ける前線だし、あまり「強さ」というものを感じないチームではあるけども、何とかヨーロッパリーグ圏内に食い込んでもらいたいところだ。

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