「岡崎の値千金のゴールシーンに込められた、今期のレスター不調の理由」UEFAチャンピオンズリーグ グループG レスター・シティ-クラブ・ブルージュ

プレミアリーグでは降格圏内まで勝ち点2差しかない14位に沈んでいるレスター・シティだが、チャンピオンズリーグでは絶好調でここまで無失点の勝ち点10で首位を独走、決勝トーナメントをほぼ手中にしている。

しかしホームで行われた第5節のクラブ・ブルージュ戦は、ここまで勝ち点ゼロで実質的にはヨーロッパリーグへの出場権の可能性が無くなっている相手に対し、チャンピオンズリーグ初得点となる岡崎の先制ゴールとマフレズのPKにより2点を先制したものの、後半早々に1点を返され、その後も相手の決定力不足に助けられて何とか逃げ切りという、とても首位とは思えない苦しい内容の試合になってしまった。

前半5分に決まった岡崎の先制ゴールの場面では、解説の粕谷秀樹氏がレスターらしいロングカウンターだと褒めていたのだが、個人的にはこの得点こそが今期のレスターが苦しんでいる要素が詰まっているのではないかと思っている。

この場面、レスターが自陣の深いところでオルブライトンがボールを奪い、ヴァーディがサイドでのポストプレイでオーバーラップしてきたフクスに繋げ、フクスはマークを受けながらもアーリー気味のグラウンダークロスを蹴ると、これがギリギリ相手の足をかすめて中央へ走り込んで来た岡崎に届き、岡崎がこれをボレーでニアサイドを撃ち抜いているのだが、登場選手の順番を見て何か違和感を感じないだろうか。

おそらく昨期のレスターであれば、選手の並びが1つずつずれていたはずである。つまり低い位置でボールを奪うのはフクスであるべきだし、サイドのポストはオルブライトンで、ゴール前には岡崎とヴァーディの2人がいるのがあるべき形である。もっと言うと、ボールを奪う位置が高ければ、ゴール前には2トップに加えてマフレズも入っているだろうし、さらに得点の可能性は高くなっていたはずである。フクスと岡崎がほぼピッチの端から端まで走り、驚異的な精度のクロスを岡崎が練習で10回やって1回決まるかどうかという難度の高いボレーでやっとこさ点が取れるのがレスターの現実なのだ。

実際、後半になるとレスターの布陣がさらに間延びし始めて、特に岡崎の得点をアシストしたフクスの裏を狙われるシーンが多くなり、後半7分の失点シーン以外にも同じような決定的なピンチを作ってしまうなど、後半にブルージュから浴びせられたシュート6本のうち5本がフクスのサイドから撃たれている。これはレスターの中盤からカンテがいなくなってフィルターがかからなくなり、CBのモーガンとフートが鈍足なために慎重なポジショニングになり、フクスは攻撃のつなぎ役として高めの位置を取るため、サイドに大きなスペースが生まれてしまうからである。

岡崎は昨期と同じように後半途中で交代したのだが、前線からプレスをかけまくって疲れたというよりも、今期は守備で中盤のスペースを埋めまくって疲れたという感じで、その後はレスターが盛り返して決定的なシュートを2本放ちはしたが、相手の疲労に助けられた面が多く、前半に比べるとヴァーディの存在感が岡崎の体力とともに消えてしまった。

カンテの後釜として獲得したメンディははっきりとした復帰の目処が立ってないし、アマーティやキングも守備力としては不合格なので、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント進出が決まった資金で、何とか足が速くて守備能力の高いボランチとCBを獲得して欲しいところだ。何なら吉田とかどうだろうか。アジリティは足りないけど、少なくともフートよりは足が速いぞ(笑)。

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