いかに日本のゾーンディフェンスはなんちゃってなのか

サッカーの観戦をサボると、何故か助け舟のようにメールをいただく事が多くてネタとして非常に助かっております(笑)。今回はハムストさんから日本のゾーンディフェンスについて。

ゾーンディフェンス。

代表総括中に、日本はゾーンディフェンスは全くの手つかずとあります。

Jリーグの試合を見てても確かに、人数が揃っていてもサクッとやられる守備を見ることは珍しくありませんが、何故なんでしょうね。日本はプロリーグが昨日今日始まったわけじゃなく、20年も経ちます。

リーグの指導者達は、おそらく、海外のクラブ等から、練習の仕方などを学んでいたと思ってました。反町監督もスペインのクラブでコーチをしてたと記憶してます。「レアルやバルサは特別な練習をしてるわけではない」と何かの雑誌で読んだこともあります。

だからJリーグの指導は、欧州を手本にして、指導している。また日本人指導者がそうでなくても、欧州やブラジルから多くの監督やコーチが来ているから、指導方法としても、ガラパゴスにはなってないだろうと思っていました。

それなのに何故、日本はゾーンディフェンスが出来ないのでしょうか。。。Jリーグの選手どころか、「まともにゾーンディフェンスをマスター出来ているっぽいのは内田と吉田ぐらいで」とありますが、代表選手でさえ、マスター出来ていないというのは不思議でしょうがないです。

・・・それが問題であると、日本の指導者に認識されていないのでしょうか・・・

Jリーグにも、優れた監督も来てると思います。ゾーンディフェンスについても指導をしてるはず。なのに何故、日本人はゾーンディフェンスを理解していないのでしょうか。。。

また、上記の両総括中で、日本のゾーンディフェンスの程度の低さを書かれてますが、その中になんちゃってゾーンディフェンスとありますが、本来の?ゾーンディフェンスとはどのようなものなのかを、書き示して頂けたら嬉しく思います。

とにかく日本選手のゾーンディフェンスについての理解力の低さは、ユース世代で教えこまれてないからに尽きると思いますね。ネットで探した資料によると、「イタリア少年サッカーの育成方法」と出て来ますが、既に8歳ぐらいから戦術的な練習がされているようです。対して日本は、未だに中学から戦術を教えるのは是か非かとか言ってますし、今野は実際に中学時代は戦術については全く学んでいなかったと語っています。

そしてその結果がどうなるかと言うと・・・とその前に、ネットというのは便利なもので、こういったゾーンディフェンスに関する分かりやすい動画が上がっていますので、まずはそれを御覧ください。本当は動画を貼り付けたいところですが、それを前に一度やってGoogle様に著作権の問題で怒られたことがあるので、リンクのみでご勘弁を。

で、今度はコロンビア戦のゴールハイライトを見てみましょう。いきなり、最初から今野がやらかしてますね。コロンビアのカウンター時に吉田と長友がラインを意識しながら下がっているのに、今野だけはそれを無視してマークに走り、数的には間に合っているのに必要のないスライディングをやらかしてのPK。こりゃイタリア人でなくても頭抱えます(苦笑)。

逆に1分10秒から岡崎の得点シーンになってますが、コロンビアは本田と岡崎へのマークが緩かっただけで、ちゃんとゾーンを作ってボールホルダーにプレスをかけ、空いたスペースに守備陣がシフトして穴を塞いでいます。守備ポジションのかぶりやゾーンの穴は出来ていません。日本戦でコロンビアはDFのメンバーを落としていますが、それでも組織に大きな乱れはありません。

そして1分50秒からはコロンビアの2点目ですが、まず右サイドの高い位置で基点を作られ、そもそもこの時点で今野が釣り出されている事が問題ですが、一応長友がオーバーラップに付いて行った後にサイドを切っています。しかし、何故か香川までもが今野に寄ってしまい、2対1で無理にボールを奪おうとするんですよね。ちゃんと中に人が揃っているのにゾーン的には全く意味のない追い込みです。

案の定、グアリンにあっさりとSBへボールを下げられてしまい、香川は慌てて戻るも全くプレッシャーにならず、フリーでハメス・ロドリゲスにパスを出されます。定石通りだと、この場合は岡崎が中央に絞ってハメス・ロドリゲスを見ないといけないはずですが、後ろ向きで完全な傍観者になってしまっています。左右のSHが全くゾーンに加担できていません。

あと、2分25秒からの空撮を見ると分かるのですが、前線の選手に付いている長友と青山、吉田と内田の位置がそれぞれ階段のようになってしまっています。吉田と内田が青山のラインに合わせていれば、ハメス・ロドリゲスへのカバーは間に合ったでしょうし、ジャクソン・マルティネスはオフサイドに出来たはずです。

つまり、各自の守備に関する視野や判断が自分の周囲5mぐらいしか無く、自陣で俯瞰したゾーンのビジョンについての共有が成されていないという事に尽きると思います。吉田も内田もクラブではコンビネーションのおかげである程度ゾーンの動きが出来ているのですが、各自の素の力が出てしまう代表、それもW杯というプレッシャーのかかる場面になるとすっかり馬脚を現してしまうという例ですね。

ザックがゾーンディフェンスの練習をやってないはずは無いのに、本番でこれだけ壊滅的な状態になってしまうのですから、いくら代表監督に戦術のスペシャリストを招いても限界はありますよね。トルシエが毎回の合宿の度に強制的にフラット3の動き方を叩き込んだのも今となっては頷ける話ですなあ。

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