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「点取り屋の不在」リーガエスパニョーラ第5節 エスパニョール-シェレス(0-0)
ホームで最下位相手にスコアレスドローと聞けば、かなり内容的にしょぼかったように思われるが、前半の初めにあった決定機をきちんと決めていれば、それほど苦労する試合では無かったはずだ。
しかし、そこで点を決め切れなかったことで、それ以降は完全にスペースを塞いでしまったシェレスに対して攻めの糸口が見つけられず、エスパニョールのビルドアップは相変わらず連動性が無く、誰かがボールをもらいに引いてくる動きをしても、そこでボールがもらえないと動き出しをせずにそこで足を止めてしまうので、2人目、3人目の動きにつながらなくて結局はプレスをかけられてボールを戻すか、ロングボールを蹴る羽目になってしまうのだ。
それでヘディングが強い選手や勝負強いゴールゲッターがいれば別だが、タムードは怪我でいないしイバン・アロンソはプレイのブレが大きく、売り出し中のコーロやカジェホンは、この試合については安定性を欠いてしまっていた。
また、中村自身の発言にもあるように、他の選手が左にボールを集めがちになっている上に、マイボールのときに中村が中に入って作ったスペースにSBが上がるという動きが無く、中村がぽつんとサイドで1人いて相手のSBもスペースをカバーしている状態では、よほど精度とスピードがあるサイドチェンジでも来ない限り、中村の出番が無くなってしまう。
後半になって、相手にスペースが出来始めると中村が中に入ってから裏へのパスを出したり、中村が前にスペースが出来た状態のサイドでボールを受けて、そこからファーにパスを出したりドリブルで溜めてパスをしたりと出番が増えはしたが、やはりそれはどちらかと言うとボランチから後ろの選手がやるべき仕事であって、1回だけミドルを打つ場面があったが、アシストやチャンスメイクではなくて、もっと自分で得点するような場面を作る意識が必要だろう。
このチームで中村が最も生きるのはボランチの位置なのかもしれないが、それなら今のようなコースを消すだけで体を当てに行かない守備をやっていたのではどのみち無理な話だ。
宗教上の理由で欠場が噂されていたベン・サハルは結局途中出場だったのに対し、中村はフル出場と、優先順位がどうだったのかは不明だが、少なくともまだ監督に信頼が置かれているのは確かだろうから、もっともっと貧欲&アグレッシブになって欲しいところである。
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「明確なアキレス腱」J1第27節 浦和-横浜Fマリノス(1-2)
2失点とも、闘莉王と鈴木の単純なミスからだっただけに、浦和にとってはもったいない敗戦ではあったが、内容からすると妥当な結果と言わざるを得ないのは確かだろう。
何度も書いているように、今年の浦和の弱点は実にはっきりしていて、まず1つは中盤のパス展開力。鈴木はもともとそういう選手じゃないし、阿部も技術はあるのに相変わらず視野が狭い。なのでポンテが下がってパスを展開しないといけないわけで、1点目のポンテのキープから始まったエジミウソンの攻撃はスムーズで見事だったが、ポンテに見せ場があったのはそこぐらいで、彼の不調が明確にチームの出来に影響を与えている。
そしてもう1つは持続性と運動量。この試合でも後半は完全に浦和の布陣が間延びしてしまい、何度も横浜のカウンターを食らう始末。それにパスの展開力が不足している分、しっかり守備を固めた横浜の布陣をサイドチェンジでずらしたり、相手の穴を素早く攻略する事が出来ないために、いくら前線に人数をかけてボールを持っても、高さのある横浜守備陣の前になかなか得点につながりそうなチャンスが作れない。
梅崎も対面の小宮山にがっちり抑えられていたし、怪我から復帰した山田直もまだまだベストの出来からは程遠く、とりあえず試合に出てミスをしてみましたという感じで、若手も沈没と踏んだり蹴ったり。
まあ中盤の展開力が不足しているチームが引き気味の相手に勝つには、絶対的な高さか前線のスピードが必要なんだけど、今の浦和にはどちらも欠けているのだから厳しいよね。でもFマリノスが良い試合をしたのは事実。狩野や渡邉といった若手もすっかり安定したプレイぶりだし、坂田も復調してきたようで登り調子。10月の上位との対戦をうまく乗り切りたいところだね。
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「ビックリのエヴァンス」自転車世界選手権2009 男子エリートロード
いやしかし、まさかエヴァンスが勝つとはね・・・
それにしても、テレビをつけたらいきなり新城が逃げ集団の中に入っているのが中継されていてビックリ。今年のコースは近年屈指の難コースだったせいもあって、新城自身は残り3週でリタイアしてしまったようだが、ツールでの活躍に続いてのこの快走は、プロ選手として素晴らしいアピールになった事だろう。そして別府選手のほうは5分遅れでの完走に終わったが、ワンデイレースの精鋭が周到に準備してくるこの大会での完走は自信を持って良い結果だと思う。
今年のコース設定から優勝候補に挙げられていたスペイン勢とイタリア勢は、スペインのホアキン・ロドリゲスが3位に入った以外は皆討ち死にの体たらく。
スペインの場合は、エースのバルベルデがヴェルタを取ってしまったために、コンディションとモチベーションの両面でベストではないという仕方ない面はあったんだろうが、エースのクネゴがヴェルタを途中で切り上げてまで臨んだ割には大した結果を出せなかったのは情けない。
途中の大きな逃げ集団で4人を送り込んだが、そこでリードを広げずに中途半端にクネゴを待ってしまい、集団になってからアシストを使って分断作戦に出たがこれも失敗、最後にカンチェラーラが鬼のアタックに出た時にはアシストが誰もついていけず、エヴァンスの逃げにクネゴも反応できなかった。
ここ最近のツールでは毎年優勝候補に推されながらも勝てず、今年のヴェルタでは総合争いで優位なポジションに立っていたのに勝負どころでパンクを食らうなど、不運・無冠の代名詞だったエヴァンスが、なんとフィニョンやインデュラインといったかつての名選手でさえ取っていないロード世界チャンピオンになってしまったのだから、起死回生・一発逆転の大殊勲と言うしかない。
とは言え、ドーフィネやヴェルタでの力強い走りを考えれば、今年のエヴァンスに何かのタイトルを取るべき実力があったのも事実。この勢いで、来年は是非ともツールでコンタドールを脅かす存在になって欲しいね。
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「文字通りの崩壊」J1第27節 鹿島-名古屋(4-1)
うーん、鹿島はいったいどうしてしまったんだろうね・・・
わずか試合開始5分で、ケネディの高さに岩政がかぶってブルザノビッチに先を取られてからの失点だったし、2点目も内田と曽ヶ端の息が合わずにみっともない失点、4点目も曽ヶ端から内田に渡ったボールをヘディングでブルザノビッチに渡してしまった超凡ミス。
もちろんミスだけじゃなくて試合の内容的にもひどいもので、まるで油が足りなくてギシギシ言っている機械のように各選手の動きや連動性が好調時に比べると半分以下に鈍く、そんなに凄いわけじゃなかった名古屋のパスワークにさえ後手に回って簡単にゴール前へとボールを運ばれてしまい、攻撃でもマルキーニョスがボールを受けてもそこへのフォローがほとんど無くて、攻撃のきっかけさえろくに作れない有様だった。とにかくこれは重症だねえ・・・
名古屋は過密日程により三都主をボランチの位置に置く冒険的な起用をしたが、これがピクシーマジックで実に大当たり。
今までだと、中村や吉村があまりにも動き回りすぎて中盤でボールが落ち着くことが少なかったが、三都主は良い意味であまり動かずにDFラインの前でどっしり構え、シンプルでタイミングの早いパスワークでブルザノビッチの飛び出しを活かすなど、名古屋の攻撃に新たなリズムを与えていた。とは言え、この試合では鹿島のレベルが低すぎて守備面での不安が表に出てこなかった面はあり、今後も注目していきたいところだ。
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「一歩後退、半歩前進の中村」リーガ・エスパニョーラ第4節 エスパニョール-マラガ(2-1)
昨日は自転車世界選手権タイムトライアルも見たかったので、中村が途中出場してからの観戦。しかしそれにしてもカンチェラーラ強すぎ・・・
中村が欠場したデポルティボ戦でチームがリーグ初勝利を挙げ、その試合で先発した選手が当然ながらこの試合でもスタメンとなり、怪我明けの中村はベンチスタートという一転してピンチな立場になってしまったわけだが、その危機感が少しはプレイに現れていたようで少しほっとしたところ。
まだ他の選手に比べると、ボールを持ってコネたり、止めてからバックパスといった攻撃を遅らせるプレイの割合は多いが、それでも前回に比べるとワンタッチ・ツータッチでボールを早く動かそうという意識に加え、あまり中に入ってウロウロせずに、基本的にはサイドに開いた位置で縦に大きく動くポジショニングが見られ、チームがやろうとしているサッカースタイルとの乖離は少なくなってきたように思う。
ただ、同じ2列目のライバルであるベン・サハルやイヴァン・アロンソがこの試合で得点という結果を出し、エスパニョールのサッカーに不可欠な縦への推進力を持つコーロや若手のカジェホンが堅実なプレイを見せている状況では、またすぐスタメンに復帰できる可能性は極めて少ないと見るべきだろう。そのためにも、流れからなどと贅沢は言わず、FKでもPKでもとにかく得点という結果を出すしかないだろう。
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「中村憲という差」ACL準々決勝 川崎-名古屋(2-1)
とうとう始まったACLの日本勢対決の準々決勝。川崎ホームの国立での試合は、まず川崎が2-1で最初の90分を折り返した。
試合の内容的には、最近のJでの成績を見ても分かるように川崎のほうに若干分があったが、名古屋はケネディの頭という分かっていても止められないウェポンが炸裂、28分にまんまと貴重なアウェイでの先制点を手に入れることに成功した。
川崎はその後も何度かあった決定的なシュートチャンスをことごとく外してしまい、この試合は名古屋のものかなと思われたのだが、後半から川崎が森を右サイドに配置してサイドを支配し始めると状況は一変。名古屋はケネディへのマークがきつくなってポストプレイの数が激減。そして窮屈なサイドから中へとボールを無理やり入れようとしてパスをカットされる場面が多くなり、試合のペースは一気に川崎のものに。
川崎は中村憲の溜めと展開力で攻めにスピードが出始め、後半15分には彼のFKがニアに決まって同点。これで名古屋は動揺したのか、またも中村憲が右サイド深い位置から突破を決め、シュートの跳ね返りからのクロスを谷口がどフリーでシュート、そのまた跳ね返りをジュニーニョが押し込んでとうとう川崎が逆転。
名古屋もそこから反撃は試みるものの、何故かケネディを使ったパワープレイにもいまいち迫力が感じられず、淡白なままで終わってしまったのがちと気がかり。2-1ならいいかと思ってリスクを犯さなかったのかもしれないが、内容的には1点差以上の差があったのも確かで、危機感を感じないとまずいように思うのだが・・・
川崎はまさに中村憲様々といったところ。それにしても、オランダ遠征以降の彼のプレイには一皮剥けたところがあり、オシム時代に化けた遠藤を感じさせる成長振りだ。またJに埋もれて伸び悩む事の無いように、海外移籍も積極的に視野に入れてもらいたいところだね。
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「やっぱり最後が肝心」J1第26節 磐田-京都(3-0)
さすがにリーグで中位をキープしているチーム同士の試合らしく、どちらも比較的攻撃がスムーズで見ていてそれほどストレスを感じない試合ではあった。
それでもこれだけの点差がついてしまったのは、やはり決定力と集中力。
特に前半はどちらかと言うと京都のペースで、アウェイらしくやや引き気味の守備からディエゴのキープと柳沢の飛び出しを軸とした鋭いカウンターを何度も見せたのだが、シュートを打ってもゴールは決まらず、最後の場面で磐田が集中力を見せてギリギリでクリアしたりで、結局最後まで得点を奪うことが出来なかった。
逆に磐田は、ソリッドなサッカーを見せる京都に対して高い位置からのプレスを果敢に仕掛け、それが徐々に京都のつなぎのミスを誘発するようになり、前半41分に京都DF染谷が集中力を切らしてクリアミス、村井のシュートはいったんGKに阻まれるもののこぼれ球をイグノが押し込んで先制、後半10にも駒野の強烈なミドルをGKがかろうじて弾いたところを前田が決めて2点差。これでほぼ試合の行方は決まってしまった。
まあ磐田は2トップが得点ランク1位と7位なのだから、FWが点を取っているチームは強いというセオリーそのまんまという感じだね。結果に内容も伴ってきているので、もう残留争いの心配は無さそうだ。逆に京都はチーム得点ランクトップがMFのディエゴの7得点だからねえ・・・(苦笑)。さすがにもう降格の可能性は低そうだけど、パウリーニョもいなくなったし今期は最後まで得点力には苦労しそうだ。
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「フッキ健在」欧州CLグループD チェルシー-ポルト(1-0)
アンチェロッティが監督に就任してからリーグ戦で5連勝と絶好調のチェルシーだったが、CLホーム開幕戦ではポルトに対してかろうじて辛勝という冴えないスタートになった。
チェルシーは昨季のバルセロナ戦での暴言によりドログバが出場停止で、2トップはアネルカとカルーという組み合わせになったのだが、アネルカもカルーもポストプレイはいまいちで、エシエンが何度も楔のパスを入れようとするのだが、雨で滑るピッチ状態もあって上手く前線にボールが収まらず、バラックやランパートもポルトの忠実なマーキングにあってなかなか中央でフリーにさせてもらえていなかった。
ポルトはヴェルディや川崎で活躍していたフッキを1トップにした4-5-1で、後ろの9人が低目のゾーンを形作り、チェルシーの楔のパスを狙うと、屈強なチェルシーDFにもフィジカルで負けないフッキを起点にコレクティブで危険なカウンターを何度も繰り出していた。ポルトのシュートは残念ながらチェフにことごとく阻まれてしまっていたが、決定的なチャンスの数だけで言えばチェルシーには決して劣っていなかった。
コンディション不良でミスが多い、こういった試合を決定してしまうのはやはりセットプレイかミスがらみで、チェルシーは後半開始直後にGKからのボールをカルーがアネルカにスクリーンパスをしようとしたボールがポルトのDFに当たり、アネルカのシュートは一旦はGKの足に阻まれたものの、こぼれ球を再びアネルカがゴールに上手くコントロールして先制点を挙げ、チェルシーは後半終わり20分間のポルトの猛攻を何とかしのぎきってまずはホームで1勝を挙げた。
素直な感想としては・・・フッキ頑張ってるなあと(笑)。もとからフィジカルが強い選手だったけど、欧州でも難なく通用してたのが凄いなと。1トップだと強引なシュートに持って行ってもそれほど非難される事もないだろうし、今のポルトでの働きは適材適所のようで何より。今はJから中東がお決まりのコースになっちゃったけど、もっとJと欧州との行き来が活発になって欲しいところだね。
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