« 2009年05月 | メイン | 2009年07月 »

2009年06月30日

「アメリカの恐ろしさ」FIFAコンフェデレーションズカップ2009決勝 アメリカ-ブラジル(2-3)

確かに後半になって2-0から逆転したブラジルの底力は凄いけど、それよりもそこまでブラジルを追い詰めたアメリカの地力に驚異を感じた試合だった。

確かに、アーリークロスのコースを変えて入った先制点の場面では明らかにブラジルはアメリカを舐めていたが、そこからは完全に2バックの状態になって攻め始め、しかしそれでもアメリカは終始コンパクトな2ラインディフェンスを崩さずに耐え忍び、一瞬の隙に2本の長いパスをダイレクトでつないだ完璧なカウンターを決めてしまった実力は決してフロックのものじゃない。

後半になると、さすがのアメリカの組織でもブラジルの個人技を止めることが出来なくなり、ゾーンに空いた穴から守備網が破られる場面が増えて逆転を許してしまったが、ドノバンを除けばそれほどテクニックがある選手が揃っているわけではないのに、統率された組織と豊富な運動量、強いフィジカルがあればここまでやれるという見本だった。つーか、アメリカにリードされて逆転できる岡田ジャパンが想像できないし(笑)。

まあ、国内では決して人気スポーツじゃないアメリカがここまで強いのも、アメフトに象徴される徹底した合理主義があるからじゃないかと思っている。どんなメンバーがいても徹底して同じ戦術、同じスタイルで勝つことだけにこだわる姿は、監督が変わればがらりとスタイルを変えてしまい、「自由」とか「創造性」とかの言葉遊びが強さの物差しに置き換わってしまうどこぞの国とはえらい違いだ。

2006年のW杯では日本と同様に悲惨な結果に終わってしまったアメリカだが、アメリカが出場権を獲得して日本と同じグループになるような事があれば、相当な苦戦を覚悟しなければならないのは確かなようだ。

kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | ワールドカップ

2009年06月29日

何とACL準々決勝は名古屋対川崎に!

いやもう、アチャー(死語)って感じですな・・・

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/headlines/20090629-00000022-spnavi-socc.html

しかし、日本勢対決と言い、アル・イテハドは同じ西アジア勢のバフタコール、勢いに乗ってる浦項はウズベキスタンのブニョドゴルなのにカタールのウム・サラルは東で一番微妙な勝ち上がりをしたソウルと、CWCの開催がUAEなだけに、何か目に見えない別の力が働いているのではないかと勘ぐってしまいますな(笑)。どうせならACL決勝国立開催にも配慮してくれれば良かったのに・・・

まあ、ACL決勝の日本勢同士対決が消えたのは残念ですが、無理やりポジティブに考えればアウェーの遠征が互いに無くなるし、どっちかは少なくとも準決勝には残るわけで、ここで勝ったほうはその次のホーム&アウェイが楽になるというプラスがあるのは確かでしょう。

でも次はアル・イテハドかタジエフなんかがいるバフタコールか・・・やっぱ某カタール人AFC会長の陰謀だよなあ(笑)。

kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | 戯言’08

「戦力底上げの難しさ」J1第15節 横浜Fマリノス-ガンバ大阪(1-2)

しかしガンバ相手にCBをボランチに上げるのが最近の流行なのかね(笑)。

ACLでの川崎と同じ意図があったのかどうかは分からないが、横浜は中澤が復帰して松田がボランチの位置に上がる布陣でスタートし、その松田が先制点を決める働きを見せ、前半はガンバのポゼッションに対して中澤を中心とした粘り強い守備で対抗し、素早いショートカウンターで互角の展開に持ち込んだところまでは横浜は良かった。

しかし、後半になって相変わらずガンバにフィットできないチョゼジンからルーカスに交代すると、これでさらにガンバのポゼッションのレベルが上がり、横浜は中盤でのミスが目立つようになってジリジリと戦況悪化。そして7分にそれまで横浜の守備を支えていた中澤が痛恨のクリアミス、それを拾った遠藤に冷静なシュートを決められて同点、そしてその直後に横浜のGK飯倉がタッチラインを割ろうとしたボールを無理に追いかけてしまい、ピッチに戻したボールが橋本の足元に転がって逆転。あとは横浜が選手を次々に投入するが流れは全く変えられずにそのまま試合終了。

横浜は雨にぬれたピッチとボランチで松田を入れた影響もあってか、やはりミスの多発から逆転で自滅といった様相になってしまったのはもったいなかった。ガンバのDFが相当高い位置まで押し上げていたので、坂田を先発で起用したほうが良かったかもしれないが、まあその辺は結果論ではある。でも、やろうとしているサッカーは非常に明確だし、前半までの内容は良かったので中村取りの失敗を悲観する必要は無いだろう。

ガンバは、左SBに入った下平は良かったが、相変わらずチョゼジンの存在が微妙。彼のプレイスタイル的に、中盤に下がってボールを受け、そこから前線に顔を出してクロスに合わせるという形なんだろうけど、ガンバのパス回しが直線的で無い上に、サイド攻撃はポゼッションのアクセントとしての形が多いので、どうしても点で合わせるタイプのチョゼジンにはタイミングが合ってない。出場時間が限られた中で難しい面はあるだろうが、最初に見たときからほとんどフィット面での進歩が見られないので、ガンバとしても頭が痛いところだろう。

しかし、つくづく戦力の底上げってのは難しいもんだねえ・・・

kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | Jリーグ

2009年06月26日

「マイケル・ジャクソン死去」ACLベスト16 鹿島-FCソウル(2-2PK4-5)

試合と関係ない副題を書くなって(笑)。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090626-00000502-sanspo-ent

いやしかし、MJと言えば今でこそ気持ち悪い幼児趣味のおじさんという事になっちゃってますが、私のような年代の人間にとっては青春時代の当時世界一のスーパースターで、街頭やラジオで彼の曲を聴かない日は無かったぐらいに世界を席巻していたミュージシャンだっただけに、本当に残念な事です。謹んでご冥福をお祈りします。


さて、気持ちを切り替えて本題の鹿島がPKでソウルに敗れた試合のほうを。

ま、一言で言ってしまえば、良くも悪くも鹿島らしい試合だったのかなと。

ここで何度も書いているように、鹿島のサッカーは長い時間をかけて作られた各選手の共通意識とコンビネーションによるバランスと連動性で成り立っているサッカーなので、経験した事が無い相手や審判に当たってしまうと、修正もチームの共通意識の柔軟性に頼らざるを得ないという短所がある。

これがJリーグであれば、相手の選手も審判も鹿島にとっては良く分かっているだけに、各人がそれぞれどういう対処をすればチームがうまく回るのかが経験として浸透しているので安定した力を見せることが出来るわけで、小笠原が2枚目のイエローカードをもらってしまった手を使ったファールも、イタリアでは当然のやり方だし、Jでも得点機会阻止の場面でなければ、足で行った激しいタックルよりも悪質性が無いと見られてカードがめったに出ないやり方だったが、イングランドの流れを汲むオーストラリア人の審判には「足でのタックルよりもアンフェア」と取られてしまったのだろう。

それまでの鹿島は、ややソウルの早い攻撃にてこずってはいたが、各選手のポジションバランスを崩さずにサイドチェンジをうまく使ってパスを散らせており、ガンバ戦前半の川崎や名古屋に比べて、1失点目の内田と岩政の連係ミスを除けばそれほど危うい場面は多くなかっただけに、返す返すも悔やまれる退場劇だった。

Jリーグ王者としての早期敗退は非常に残念ではあるが、ブラジル式は相手を研究してその都度戦術的に対策するというサッカーではないだけに、総合的に他を圧する力を身につけないと、今後もACLでは苦戦を免れないかもしれないが、あえて鹿島にはそういう道のりで王者を目指すやり方を貫いてもらいたいとも思う。

kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | アジア・チャンピオンズリーグ

2009年06月25日

「ベストゆえの敗戦」ACLベスト16 ガンバ大阪-川崎(3-2)

ACL王者として、ホームに同じJリーグの川崎を迎えての対戦となったガンバだが、あえてこの試合に怪我明けから戻ってきた選手を揃えて「ベストメンバー」で戦ってしまった事が、運命を分ける点になってしまった。

川崎は寺田をボランチの位置に置いてバイタルエリアを積極的に使うガンバの攻撃に対して対策をして来たが、それでもガンバの遠藤や二川がタクトを降る早いタイミングでのパス回しの前に川崎は圧倒され、ガンバに数え切れないほどの決定機を作り出される始末だった。しかし、ガンバは遠藤やルーカスが完璧な決定機をものに出来ず、一瞬の隙に中村憲に得点を奪われて1点差で後半を迎えてしまったのが命取りとなった。

後半になると、パスを回され続けていた川崎のほうが疲れてくるかなと思ったのだが、逆にいきなりガンバの運動量がガタリと落ち込んでしまい、中盤でパスをつなげずにロングボールで逃げるだけになってしまって、川崎得意のサイドでのスピードある攻撃を繰り出され、守備手薄になったところからレナチーニョと黒津に決められ、ガンバは慌てて選手を投入するが時既に遅しであっけなく敗戦。

怪我明け選手のコンディションをあえて無視して先発起用し、足が止まってからの交代策も後手に回ってしまった西野監督の采配は責められても仕方ないが、前半の決定機をもう少しものに出来ていたら逆の評価になったのも確かで、それだけガンバは危ない賭けに出ざるを得ない状態だったのかなという気もする。

ガンバのコンディションがベストであれば、アジアの舞台ではトップクラスの戦闘力がある事は証明済みなので、ここでガンバが敗退することは非常に残念だが、この際川崎には是非ともレナチーニョと黒津を引きとめてもらって(笑)、ガンバの無念を晴らして欲しいものだ。

kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | アジア・チャンピオンズリーグ

「勝つ時はこんなもの」ACLベスト16 名古屋-水原(2-1)

いや~、しかし西アジアもそうだったけど、東も有利と見られていたほうが負けてしまい、日本勢では最も厳しい対戦相手かなと思われた名古屋が勝ってしまうとはね・・・これだから一発勝負は恐ろしい。

その名古屋は、当然楽勝という試合内容ではなく、終始ロングボールを放り込んでくる水原の攻撃を受けてDFラインが押し上げられず、玉田もダヴィも水原の高さとフィジカルの前にボールがキープ出来ずで、中盤に広く開いたスペースを中盤が何とか1対1で止めようとはするのだが、相手の勢いに対して受けに回る守備になってしまい、簡単に交わされてゴール前まで持ち込まれてしまう厳しい展開。

幸い、あまり水原の前線に決定力が無くて楢崎の好セーブなどで攻撃をギリギリ耐え忍ぶと、前半に相手のオフサイド崩れからワンチャンスで小川がゴールに流し込み、後半も相手が一瞬プレスの勢いを落とした瞬間に玉田が2点目と、その直後に1点を返されはしたが名古屋はこれ以上無い効率の良さできっちりと勝利をものにした。

ま、ぶっちゃけ名古屋の勝因と言えば、「ピクシーの強運凄いね」としか答えられないような試合だったし、リバウドのいるブニョドゴル、中東最強のアルイテハド、ニューカッスル偽者を6-0で破った浦項のどれにも当たらないという可能性は限りなく低いけど、ケネディが入ることで前線に起点を置けるようになって、DFラインの押上げとサイド攻撃へのつなぎが可能になれば、多少はこれからの決勝トーナメントで名古屋にも勝ち上がっていけるだけのチームになれるかもしれない・・・と期待しておく(笑)。つーか、CHも補強しないの?

kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | アジア・チャンピオンズリーグ

2009年06月24日

「負ける時はこんなもの」J1第14節 ガンバ大阪-新潟(0-2)

J1再開後の上位対決第一弾は、加地こそ復帰はしたものの遠藤やレアンドロ、山口といった中心選手を欠いたガンバが、ほぼベストメンバーの新潟に苦杯のスタート。

とは言え、ガンバの出来が悪すぎたと言う事は無くて、終始ガンバがボールをポゼッションしてサイドから攻めてはいたのだが、新潟の粘り強い守備と運動量、マーキングの集中力の前に得点を決められず、逆に新潟が少ないチャンスをきっちりものにしたと言う、まさにサッカーではありがちなパターンだったと言えるだろう。

ただ、ガンバは山口が抜けて高木が入った影響があったのか、高い位置まで攻め込んでいた割にはラインがあまり押し上げられずにセカンドボールを支配しきれず、度々「何でそこに跳ね返しを狙う選手がいないの?」といった状況になってしまって、みすみす新潟にカウンターを許してしまっていた事が致命傷になった感じ。

それでも、ガンバは後半から二川が入った事でアイデアと立体的な攻めが見られるようになった事は収穫で、ACLを控えて遠藤がどこまで復調しているか分からないだけに、手持ちのオプションが増えたことは心強いところだろう。

新潟はナビスコを含めると実に5連敗中という泥沼状態だったが、それが逆にガンバという強敵を前にして高いモチベーションと反骨心につながったのか、最後まで集中力が切れなかったのは見事だった。矢野が欧州移籍を目指しているらしいが、新潟には欠かせない戦力だけに、首脳陣やサポーターにとっては非常に気になるところだろうね。

kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | Jリーグ

2009年06月23日

「バカンスへGO!(笑)」FIFAコンフェデレーションズカップ2009 グループB イタリア-ブラジル(0-3)

昨日のスカパー事件続報ですが、メールでチューナーをリセットしては?と提案してくださった方もいらっしゃいましたが、当然リセットは最初に試してしまっており、昨日は一応念のためリセットボタンに加えてICカードも抜き差してみましたが状況は全く変わらず・・・

まだアンテナ側に原因がある可能性もゼロではないし、とりあえずマンションにデジタルCSの信号は来ている様なので、まずは月額240円のスカパーSDチューナーをレンタルで借り、今のDVDレコーダーもいつ寿命が来てもおかしくない状態なので、それの買い替えのときにスカパーe2への鞍替えを検討する、という方針で固めました。ツールまでにチューナーが来てくれるといいんですがねえ・・・

と余談はさておき、21日は関西にしては珍しく民放地上波でコンフェデの放送があったので、スカパーが無くてもイタリア対ブラジルの試合を見ることが出来たので軽くレポートを。

ブラジルが世界チャンピオンであるイタリアから3点取って大勝したという事で話題になった試合だが、W杯予選で既にお腹いっぱい、本音は早く大会を終わらせてバカンスに入りたいイタリアと、どんな試合であっても華麗に勝つことが求められるブラジルとの立場の違いが明確に浮き彫りになった内容だった。

前半のイタリアはほとんどやる気が感じられず、レッドカードをもらう事以外のあらゆる手段を駆使して相手の攻撃を止めるはずのイタリア守備陣が、あっさりとカカーやロビーニョにボールを持たせて前を向かれるという、通常ならあり得ないシーンが何度と無く繰り返されてしまっていた。

前半の途中からロッシやペペといったサブの選手が出始めてからは、彼らから他の選手にも少しやる気が伝染したのか、後半はイタリアが攻め込むシーンが見られるようになったが、勝敗そのものは既に決着してしまっており、結局イタリアはアメリカにも抜かれて計算どおり(?)のグループリーグ敗退。

まあ、イタリアが手抜きだったとは言えブラジルの強さがそれで霞んでしまうわけではない。ロビーニョとカカーの加速度と推進力、マイコンとラミレスがコンビを組む右サイドの攻撃は強力そのもので、これでダニエウ・アウベスが戻ってきたら誰を先発にするか、ドゥンガにとっても嬉しい悩みだろう。つーか、どっちかが左もやれたらブラジルは本当に恐ろしいことになるなあ(笑)。

このブラジルの好調ぶりを見ると、もうロナウジーニョに出番は無さそうだねえ・・・アドリアーノも復活しそうな気配は無いし、ブラジルも一つの世代が終わった感じがするね。しかし、FWがいない日本からすると、ブラジルはとんでもなく贅沢な状況だよなあ・・・

kobayashi : Permalink | トラックバック (0) | ワールドカップ