「ターンオーバーはブラジルでさえ上手くは行かない」カタールW杯グループG カメルーン-ブラジル

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グループリーグ突破を早々に決めたブラジルは、最終節でグループ3位のカメルーンと対戦。ブラジルはCBのミリトンとボランチのフレッジ以外は全員スイス戦から入れ替える完全ターンオーバー、フォーメーションは4-2-3-1で、ダニ・アウヴェスがキャプテン。対するカメルーンはトップ下に現在バイエルンに所属するシュポ=モティングが入った4-2-3-1。

試合は当然のようにブラジルがボールを支配する中、サブメンバーがほとんどという構成のために、ブラジルらしいスピードを持った攻撃が見られない。ようやく前半14分にフレッジのアーリークロスにマルティネッリがフリーでヘッドもカメルーンGKエバシに弾かれる。

20分ごろからカメルーンも徐々に盛り返しを見せるが、22分にブラジルはフレッジがオーバーヘッドシュートを放つチャンス。28分にはブラジルがカウンターからロドリゴが倒され、カメルーンのクンデにイエローカード。しかしアレックス・テレスのキックは壁に当たる。

ブラジルは、32分にもまたロドリゴを倒したファイにイエロー、今度はダニ・アウヴェスがキックもバーの上。37分には高い位置でボールを奪ってアントニーがシュートもエバシがキャッチ。前半ロスタイムにはマルティネッリがカットインからシュートもエバシがセーブ、グラウンダーのCKからロドリゴがシュートも枠外。カメルーンも、クロスにフリーになっていたムベウモがヘッドもエデルソンが弾く。

勝つしか無いカメルーンは後半開始から攻勢、6分にはアブバカルがシュートも枠外。ここでアレックス・テレスが負傷、マルキーニョスが入る。さらにロドリゴとフレッジに代えてエヴェエルトン、ギマランイスも入る。11分にブラジルはカウンターからマルティネッリがミドルも、エバシがファインセーブ。直後には折り返しからミリトンがシュート、エバシがボールをこぼすが自身でまたカバー。

そこからはまたブラジルがボールを支配。細かくパスを繋いでカメルーンを崩しにかかるが、カメルーンは長い脚でことごとくカットする。33分にはようやくカメルーンが枠内シュートもエデルソンがキャッチ。39分にはラフィーニャのクロスにニアでギマランイスが合わせるもゴール右。

ブラジルも攻め疲れて、このままスコアレスドローで終わるかと思われた後半ロスタイム2分、カメルーンは右サイドのドリブルからアーリークロスが、中に飛び込んだアブバカルの頭にピンポイントで入り、エデルソンは全く反応できないゴールが決まる。アブバカルはユニフォームを脱いでしまい、笑顔の主審が2枚目のイエローを提示して退場。

裏の試合でスイスがセルビアに3-2でリード、勝ち点6で並んで得失点差1に迫られ、チッチ監督にも焦りの表情が見える。ブラジルはその後も猛攻を見せるが、最後のPAでフリーになったギマランイスの決定機はバーの上、そして1-0でカメルーンが勝利。スイスも追加点は無く、ブラジルが1位でグループ突破、カメルーンは敗退が決まった。

ブラジルはサブ主体のメンバーの影響か、いつものような攻撃のスムーズさが無く、ゴリ押しの攻めになってしまって、カメルーンの身体能力を上回れなかった。韓国相手の決勝トーナメントはベストメンバーが戻って来るだろうから、この雪辱を果たしたいところだろう。

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